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生物学

植物はおいしい

私たちの食の中でも「植物」を食することは日常茶飯事である。肉類中心になる方もいるかもしれないのだが、多くはバランス良く、あるいは肉食を避けて植物だけを食べるといういわゆる「ヴィーガン」もいるほどである。 その植物には四季折々のものがあり、それぞれの良さがあり、なおかつその分だけの料理も存在する。その植物の「おいしさ」を春夏秋冬の季節もあり、なおかつ日本ならではの所から万病予防といった所まで言及して […]

先生、大蛇が図書館をうろついています!

もしも自分がそう言うような事に遭遇したら、どうなっているかは分からない。少なくとも近くの所にてヘビに出くわしたことがないから、驚くのと同時に逃げ出す、あるいは固まってしまうことがオチになってしまう。もっとも大蛇が図書館でうろついていることを想像してしまうと、話を聞いただけでも行きたくなくなる。 それはさておき、本書は鳥取環境大学の講師が同大学における動物の生態研究を綴った一冊であるが、色々な動物に […]

クモの糸でバイオリン

見るからに、ものすごくチャレンジングなタイトルである。もっともクモの糸というと、クモの巣を築いていく上での固い糸もあれば、餌を捕まえるためのねばねばとした糸などがある。大方前者の糸が該当するイメージだが、どのようにしてバイオリンを作ったのか、そして蜘蛛の糸をどのような構造なのかも絡めて取り上げている。 1.「クモのことをもっと知りたい」 クモにもいろいろな種類がある。さらにいうとそのクモが織りなす […]

歌う鳥のキモチ 鳥の社会を浮き彫りに

そもそも「鳥」は歌うのかという疑問を持ってしまう。もっとも実家でオカメインコを飼っているのだが、歌ったところを見たことがない(人が食べるものをしきりにねだることはあるのだが)。また散歩していく中でハトやカラス、さらにはトンビも歌っている姿を見たことがない。 しかし本書はあくまで鳴き声こそ「歌」に見立てているところがあり、歌によって、他の鳥たちとのやりとりや求愛などの意志を伝えるという役割を持つ。本 […]

細菌が人をつくる

この頃「菌活」なるものが流行している。かくいう私も体調を整えるなどをするにあたり、ヨーグルトなど、体に良い菌を積極的に摂取をしている。 私事はさておき、人間の体内も含めて世の中には数多くの「菌」が存在している。それは人間や自然にとって良い菌もあれば、逆に悪い菌もあるため一概に「菌=悪」とはとても言い切れない。もっともその「菌」によって人間がつくられるといった話もあり、本書はその証明をしている。 第 […]

なぜイヤな記憶は消えないのか

「記憶」と言うと、体験したこと、学んだ者などを蓄積するのだが、その中にはいやなもの、さらには悲しいもの、もっと言うと「忘れたいもの」も含まれる。しかしながら特にイヤなものはなぜか消えずにずっと残り続けることが往々にしてある。なぜイヤな記憶はずっと残り続けるのか、本書はそのメカニズムと記憶そのものの原理について取り上げている。 第1章「記憶を制する者は人生を制する」 人間にかかわらず、動物には多かれ […]

おしゃべりな糖

不思議なタイトルである。もっとも糖には口があるのかと思ってしまうほどである。ちなみに本書のタイトルにある「おしゃべりな糖」は 「情報をになう糖」(p.iiiより) とある。糖によっても種類があるのだが、情報伝達に優れており、生命の維持のなかでは重要な要素を持っているのだが、頭が良くなったり、病気が治るなどの効用には直結しないのだという。そういった糖はどのような種類でどのような役割を担うのか、本書は […]

木を知る・木に学ぶ

日本人に限らず、人は木によって生活が支えられ、なおかつ育っていった歴史がある。その木は種類が数多くあり、なおかつ歴史も深い。もっとも木をいかにして人は利用、あるいは共存していったのかも長い歴史の中で変わってきている。本書はその木にまつわる歴史と人間との生活や信仰などを取り上げている。 第一章「木を学ぶ」 木は見たり、道具として使ったり、食用として実を採ったり、材木として伐採したりなど多く使われてい […]

人間の偏見 動物の言い分 動物の「イメージ」を科学する

動物に対するイメージは人それぞれにあるのだが、時にはその「イメージ」が「偏見」としてもたれることも少なからずある。「偏見」自体も個人にあるものもあれば、世間一般において存在するものも少なくない。 その偏見に対して動物たちはどのようなメッセージを送り、人間と動物たちのイメージはどう形作られているのかを科学的な見地で論証しているのが本書である。 第1章「たくさんある動物にまつわる言葉」 諺・四字熟語な […]

昆虫の交尾は、味わい深い…。

本書のタイトルのニュアンスからすると昆虫版のエロ本にも見えてきてしまうのは私だけだろうか。もっともニュアンスについては、 「「昆虫博士」が昆虫交尾博士」になったとたんに、人々のリアクションが変わる。  「え、この人って・・・・・・ヤバい人?」」(p.ivより) と著者自身も自覚がある。 それはさておき、昆虫の交尾は、種類の分だけあり、様々である。しかしながらそこには生物学的な繁殖として重要な要素が […]