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自然科学

スマホが起こす「自分病」って何?

スマホ(スマートフォン)はもはや国民1台以上持つほど当たり前のものとなっていた。10年ほど前までは今も残っているのだが、二つ折りの携帯電話であることが一般的だったのだが、時代の流れとともに変わっていっていることが確かにある。 しかしそのスマホが広がりを見せたことによる「弊害」も発生している。どのような弊害かというと、スマホに依存するあまりに、思考力が落ちるといった論者もあれば、本書のように人間関係 […]

タコの知性 その感覚と思考

タコは料理でも多用されるのだが、独特の食感と姿で苦手とする人も少なくない。そう考えると好き嫌いの分かれる生き物とも言える。 しかしタコとひとえに言っても、種類は多様であり、本書で取り上げる沖縄でも実に多種多様であることがよくわかる。そのタコの能力や感覚、さらには社会性に至るまでタコを隅から隅まで調べ尽くした一冊が本書である。 第一章「タコのプロフィール」 まずはタコのプロフィールを調べるために、タ […]

認知バイアス 心に潜むふしぎな働き

人の「認知」は不思議なものがあり、注意・思考・決定などに関して様々な「バイアス(負荷)」があるのだという。そのバイアスはどこからきており、認知に対してどのような影響を与えるのか、本書はそのことについて取り上げている。 第1章「注意と記憶のバイアス:チェンジ・ブラインドネスと虚偽の記憶」 「注意」にしても「記憶」にしても、特に五感で感じ取られるものが多くある。しかし錯覚など、五感で誤った認識を持って […]

歌うカタツムリ――進化とらせんの物語

本書が取り上げる時期としては、内容としてちょっと時季外れの作品と言えるかもしれない。本書で取り上げる「カタツムリ」はどちらかというと、梅雨の時期によく出くわす虫である。その「カタツムリ」がどのようにして「歌う」のかが本書のタイトルを見て気になるところなのだが、そもそもカタツムリの生態とは一体どのようなものなのか、謎が多い生物でもある。その謎を本書にて解き明かしている。 1.「歌うカタツムリ」 「カ […]

がんになった私がした30の実験

サンライズパブリッシング様より献本御礼。 もともと「がん」は病気の中でも「生活習慣病」と呼ばれることもあれば、遺伝的な病として呼ばれる事もある。発生源に関する研究は進んでおり、多くは前者にある「生活習慣」に起因しているケースが多くある。 いざがんにかかってしまうと、心当たりのある部分もあれば、絶望的な感情に陥ると言うようなケースも少なくない。そこで本書である。本書は自らがんになってしまった時の状況 […]

生命はデジタルでできている 情報から見た新しい生命像

本書のタイトルを見ると、一見びっくりしてしまうのだが、そもそも動物が生きて行くに当たり、脳や細胞などの信号を送ると言った所がある意味デジタルな部分がある。そう考えると本書のタイトルはまさにその通りとも言える。「その通り」という部分は先述の通りであるのだが、本書はそこからさらに細胞の運動などをもとに深掘りを行っている。 第1章「ゲノム―三八億年前に誕生した驚異のデジタル生命分子」 遺伝子情報そのもの […]

統計学 最高の教科書 現実を分析して未来を予測する技術を身につける

「統計学」自体は、過去のデータを分析し、未来を組み立てる上で重要な学問の一つである。最も統計学というと、数学の一部であり、確率や分布、検定、相関といったものがあり、数学が苦手な人にとっては鬼門の学問とも言われている。しかしながら統計学は数学とは違い、特徴を抑えておくと、これほど便利な学問はないと言える。では統計学として学ぶべき確率やデータはどのようなものなのか、本書は教科書として解説を行っている。 […]

認知症の人の心の中はどうなっているのか?

認知症に関しての考え方は刻々と変わっていく。もっとも認知症はどのような嗜好を持っているのか、実際に認知症の患者を治療している医者の方々の話もあれば、認知症を研究しているのだが、実際に本当に認知症にかかってしまった時の心境を綴る本、さらには認知症でありながらも楽しく働いている店の姿など、ありとあらゆる視点の変化がある。 そこで本書である。認知症はどのような苦しみがあり、コミュニケーションがあり、見て […]

スーパー望遠鏡「アルマ」の創造者たち

チリのアタカマ砂漠にて、建設された電波干渉計は通称「アタカマ大型ミリ波サブミリ波干渉計」、通称「アルマ」と呼ばれる望遠鏡であり、俗に「スーパー望遠鏡」とも言われている。完成したの2013年のことであり、宇宙などの天文学の研究において使われている。そのアルマを生み出した国の一つとして日本がいる。日本はアルマの建設にどのようにして関わっていったのか、その一部始終を取り上げている。 第1章「電気仕掛けの […]

つむじまがりの神経科学講義

「神経科学」とは何かというと、 脳を研究する多様な分野の総称。生理学・解剖学・薬理学・病理学・分子生物学・心理学・精神医学・情報科学・数理工学などにまたがる。1970年代に生まれた語で、学術的には、同義の脳科学より多く使われる。「広辞苑 第七版」より とある。辞書的な意味だと結構難しいためかみ砕くと、脳や身体などを動かしたり、感覚を得たりするためには「神経」を通して、脳に処理される。いわゆる信号を […]