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自然科学

先生、大蛇が図書館をうろついています!

もしも自分がそう言うような事に遭遇したら、どうなっているかは分からない。少なくとも近くの所にてヘビに出くわしたことがないから、驚くのと同時に逃げ出す、あるいは固まってしまうことがオチになってしまう。もっとも大蛇が図書館でうろついていることを想像してしまうと、話を聞いただけでも行きたくなくなる。 それはさておき、本書は鳥取環境大学の講師が同大学における動物の生態研究を綴った一冊であるが、色々な動物に […]

気候を人工的に操作する―地球温暖化に挑むジオエンジニアリング

ここ最近天候の振り幅が大きいような印象である。台風にしても「最強勢力」と呼ばれるようなものがほぼ毎年のように日本を襲うようなものがあり、真夏になると、晴れて気温が40℃を超えてしまうような酷暑になることも少なくない。 もっとも天候は自然現象であり、コントロールできないような印象を持たれるのだが、実際には、その気候について人工的に操作する試みが行われているという。その名も「ジオエンジニアリング」と呼 […]

天才と発達障害

天才と呼ばれる方々の多くは、何かしらかのハンディやリスクなどを抱えている。もっともその中には端から見ると「精神異常」にも見えるような人もいた。少し話が変わるが、かねてから取り上げられた「発達障害」についても元々は病気ではなく、特徴として捉えられたという話もよく聞く。 もっとも障害と天才の2つの要素について関係ないように見えて、実は密接に関わっている。それは歴史上の人物からも証明づけられているという […]

クモの糸でバイオリン

見るからに、ものすごくチャレンジングなタイトルである。もっともクモの糸というと、クモの巣を築いていく上での固い糸もあれば、餌を捕まえるためのねばねばとした糸などがある。大方前者の糸が該当するイメージだが、どのようにしてバイオリンを作ったのか、そして蜘蛛の糸をどのような構造なのかも絡めて取り上げている。 1.「クモのことをもっと知りたい」 クモにもいろいろな種類がある。さらにいうとそのクモが織りなす […]

歌う鳥のキモチ 鳥の社会を浮き彫りに

そもそも「鳥」は歌うのかという疑問を持ってしまう。もっとも実家でオカメインコを飼っているのだが、歌ったところを見たことがない(人が食べるものをしきりにねだることはあるのだが)。また散歩していく中でハトやカラス、さらにはトンビも歌っている姿を見たことがない。 しかし本書はあくまで鳴き声こそ「歌」に見立てているところがあり、歌によって、他の鳥たちとのやりとりや求愛などの意志を伝えるという役割を持つ。本 […]

細菌が人をつくる

この頃「菌活」なるものが流行している。かくいう私も体調を整えるなどをするにあたり、ヨーグルトなど、体に良い菌を積極的に摂取をしている。 私事はさておき、人間の体内も含めて世の中には数多くの「菌」が存在している。それは人間や自然にとって良い菌もあれば、逆に悪い菌もあるため一概に「菌=悪」とはとても言い切れない。もっともその「菌」によって人間がつくられるといった話もあり、本書はその証明をしている。 第 […]

なぜイヤな記憶は消えないのか

「記憶」と言うと、体験したこと、学んだ者などを蓄積するのだが、その中にはいやなもの、さらには悲しいもの、もっと言うと「忘れたいもの」も含まれる。しかしながら特にイヤなものはなぜか消えずにずっと残り続けることが往々にしてある。なぜイヤな記憶はずっと残り続けるのか、本書はそのメカニズムと記憶そのものの原理について取り上げている。 第1章「記憶を制する者は人生を制する」 人間にかかわらず、動物には多かれ […]

おしゃべりな糖

不思議なタイトルである。もっとも糖には口があるのかと思ってしまうほどである。ちなみに本書のタイトルにある「おしゃべりな糖」は 「情報をになう糖」(p.iiiより) とある。糖によっても種類があるのだが、情報伝達に優れており、生命の維持のなかでは重要な要素を持っているのだが、頭が良くなったり、病気が治るなどの効用には直結しないのだという。そういった糖はどのような種類でどのような役割を担うのか、本書は […]

健康格差 あなたの寿命は社会が決める

10数年前から「格差」にまつわる議論が出てきているのだが、健康でも「格差」がでているのだという。もっともどこに「格差」が出てきているのか、そしてその対策はどこにあるのか、本書は2016年9月9日に放送されたNHKスペシャル「私たちのこれから #健康格差 ~あなたに忍び寄る危機~」を書籍化した一冊である。 第1章「すべての世代に迫る「健康格差」」 実際に日本でも健康格差は生じており、所得によって生活 […]

がんばらないから続けられる心がバテない健康法

サンライズパブリッシング様より献本御礼。 季節は12月となり、年の最後の月である。もっとも年の瀬になるときは寒く、健康を害しやすいシーズンでもある。もっとも社会人にいたっては忘年会や大掃除など仕事以外でもやるべきことなどが目白押しで健康に気を遣う間もないような状況に陥ることも往々にしてある。 そこで本書である。こういうシーズンだから心がバテてしまうことも考えられるため、バテないためにムリなく健康を […]