CATEGORY

音楽

ユーミン・陽水からみゆきまで ~時代を変えたフォーク・ニューミュージックのカリスマたち

当ブログではあまり元号の話はしなかったのだが、今月元号が変わり「令和」となった。令和はもともと「万葉集」に出てくる一説としてあるのだが、それに関するシリーズについてもし時間があればやってみたい。 私事はさておき、令和に入っておきながら、昭和~平成にて活躍した歌手たちを取り上げるのだが、もっとも2つの時代において大いなる影響を与えたと言っても過言ではない。フォーク、そしてニューミュージックと現代につ […]

ピアニストは語る

クラシック、特にクラシックピアノを知っている方であればヴァレリー・アファナシエフという人物は知っている人がいるかもしれない。その人は世界を代表するピアニストの一人であり、詩人や作家の側面もある。 本書は日本にて語ったものを、いわゆる「聞き書き」として取り上げた一冊であるのだが、あくまで「ピアニストとして」のヴァレリー・アファナシエフを綴っている。 第一部「人生」 元々ヴァレリーは旧ソ連の生まれであ […]

シューベルトのオペラ オペラ作曲家としての生涯と作品

フランツ・シューベルトは交響曲や歌曲の作曲家として有名であるのだが、実はシューベルトはオペラを作曲したこともある。全部で19作品あると言われているのだが、音楽関係者の評価は低く、なおかつあまり知られておらず、それか上演回数も少ないと言われている。そのため本書の帯に「知られざる横顔」と表記されている。本書はその19作品あるオペラを余すところなく紹介しているのだが、他にシューベルト自身の生涯からなぜオ […]

杉山清貴&オメガトライブ 35年目の真実 林哲司が作り上げた哀愁サウンドの秘密

「杉山清貴&オメガトライブ」は80年代に活躍し、その時代の歌謡史に残るバンドである。とくにサザンオールスターズやTUBEと共にサマーソングのヒットメーカーとしても知られているほどである。 しかしサマーソングを多く創り上げている一方で、夏の哀愁を描いている歌が多くある。それを創り上げたのは日本を代表する作曲家の一人である林哲司である。活動自体は1980年であるのだが、メジャーデビューしたのは1983 […]

ラップは何を映しているのか――「日本語ラップ」から「トランプ後の世界」まで

元々ラップ自体は第二次世界大戦から少したった1960~70年代にアメリカにて生まれたものだが、日本でも盛んに歌われており、もはやJ-POPでもあたりまえのように存在する。元々はストリート文化の一つとして扱われ、政治や社会の風刺や批判として、あるいは他のアーティストに対する批判として扱われることがあるのだが、そもそもラップはどのような歴史を辿ってきたのか、そてい日本ではどのようにラップが栄えてきたの […]

アメリカを歌で知る

歌は様々な国にて歌われているのだが、その歌にも種類がある。また種類によってはその国々の歴史やルーツがある。本書はその中でもアメリカの歌の変遷と共に、その国の歴史を歌にフォーカスを当てている。 第1章「愛される歌」 フォークソングはアメリカにて戦後間もない頃から生まれ、広がっていった。ボブ・ディランやニール・ヤングを中心にアメリカでも広がりを見せ、60年代以降には日本に伝えられ、グループ・サウンズ( […]

小澤征爾 覇者の法則

世界的に成功した日本人指揮者は数多くいる。古くは齋藤秀雄や朝比奈隆がいたのだが、存命の日本人の中で最も世界的に活躍している指揮者は小澤征爾にほかならない。戦後から指揮者として名を馳せ、特に海外において傑出した才能を光らせて、世界的指揮者にのし上がった。その小澤征爾の生涯とそのルーツについて追っているのが本書である。 第一章「小澤家の遺伝子と育った環境」 小澤征爾の下の名前の「征爾」と言う名前には有 […]

夏フェス革命 ―音楽が変わる、社会が変わる―

季節は梅雨の時期となり、それが過ぎると真夏のシーズンとなる。そのシーズンには全国各地で「夏フェス」と呼ばれるライブが次々と開催される。本書で取り上げる茨城県ひたちなか市にて行われる「ROCK IN JAPAN FESTIVAL」をはじめ、北海道の石狩湾新港にて開催される「RISING SUN ROCK FESTIVAL」、さらには新潟県の苗場スキー場にて開催される「FUJI ROCK FESTIV […]

なぜ日本人はモーツァルトが好きなのか

私自身クラシックを聴くことが多くあるのだが、なぜかダウンロードやCD売場のクラシックコーナーを見るとモーツァルトが非常に多くある。ほかにもモーツァルトの天才性を追ったもの、あるいはモーツァルトに嫉妬したサリエリを描いた作品など数多くの作品にてモーツァルトが音楽以外でも取り上げられるほどである。 なぜモーツァルトの曲など様々な作品が日本人に愛されているのか、その要因について取り上げている。 第一章「 […]

中原中也――沈黙の音楽

日本を代表する歌人でもあり、詩人であった中原中也は作品自体は寡作でありながらも、一つ一つが印象が強く、今もなお読み継がれている。その詩はあたかも音楽が奏でられているような感触がある。その詩は中原中也が生きていた時代、そして逝去した後にどのようにして語り継がれたのか、そのことを取り上げている。 第一章「無限の前に腕を振る」 詩の世界は無限であるのだが、その無限はいかにして醸成されていったのか、そのこ […]