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芸術・スポーツ

日本の戦争映画

映画には様々な種類があるのだが、とりわけ戦争映画ほど、物議を醸すジャンルはないと思われる。方や「戦争を美化している」、方や「国を悪者にしている」といった論調があり、タチの悪いことに映画そのものを見ずに批判をする。もっとも映画に込められたメッセージは実際に観ないとわからない。それはさておき、日本における戦争映画は長い歴史のなかで醸成されていった。本書は大東亜戦争後の戦争映画をもとにした、日本における […]

BTSを読む なぜ世界を夢中にさせるのか

デビューの時には「防弾少年団」と呼ばれ、2017年に世界進出を視野に入れて「BTS」と改名。その後は韓国から世界へと羽ばたいていったヒップホップアイドルにまで成長し、2020年にはアメリカビルボードチャートで2週連続1位を記録すると行った偉業を達成した。韓国を飛び越え世界的に活躍するBTSはなぜ生まれ、そして地上最高のポップグループに進化して行ったのか、本書はそのことについて取り上げている。 第1 […]

競馬も「自然」との闘いだ スポーツx気象の分析

サンライズパブリッシング様より献本御礼。 競馬にしても、屋外スポーツにしても、「天気」と言う概念は切っても切れないものである。よくスポーツで言う所の「コンディション」と言う言葉があるが、その一つが雨や風といった天候がある。その天候は自身ではコントロールできず、読み抜き、どう戦うかとといった判断を行い、変化を行うことが大切である。その天候と試合について本書ではスポーツと競馬、両方の観点から取り上げて […]

現代スポーツ批評ースポーツの「あたりまえ」を問い直す

スポーツは今も昔もあるのだが、現代のスポーツでは競技の数だけの「基準」が存在する。その基準自体は細かい部分で年々変わってくる事は良くある話であるのだが、スポーツに関わる中には参加そのものに意味を見出すこと、競技を全うすることに意味を見出すこと、あるいは勝利をすることに意味を見出すことなど、意見は様々である。元々現代における「スポーツ批評」の現場もまた論者によって意見が分かれる。本書はそのスポーツ批 […]

ONE TEAMのスクラム 日本代表はどう強くなったのか?

昨年のラグビーワールドカップは大いに盛り上がった。日本代表としても初めて決勝トーナメントに進出し、1回戦で南アフリカに敗れはしたものの、日本におけるラグビー界において大きな躍進を証明づけたと言っても過言ではない。それに限らず、ラグビーへの認知も急速に高まり、かつ本書のタイトルにある「ONE TEAM」は2019年の流行語大賞にも選ばれた。 本書はこのラグビーにおける「スクラム」をどのようなもので、 […]

自画像のゆくえ

「自画像」と呼ばれるものは古くは古代エジプト時代における「壁画」から存在していた。それから時代は変わり、カンバスなどから絵を描くようになり、貴族を中心に自画像をお抱えの画家をもって描かせるといった時代があった。特に現在放送中のテレビアニメ「アルテ」はイタリアにおけるルネサンス期が舞台であり、この時代において描かれた自画像は今もなお残っているものも多く、美術館に展示されているものも数多くある。 本書 […]

野球消滅

新型コロナウイルスの影響は非常に強く、多くのプロスポーツで中止や延期が続いている。高校野球でも春夏ともに中止が発表された一方で、プロ野球は延期が発表されていたが、ようやく6月19日に開幕することが決まった。野球に限らず、スポーツ・イベント問わずに中止などが相次ぎ、再開や延期開催の目処すら立っていない状況にある。 その中で本書を取り上げるのも難しい部分がある。ちなみに本書はプロ野球ビジネスおよび、ア […]

東大式筋トレ術 筋肉はなぜ東大に宿るのか?

新型コロナウイルスの影響もあり、巣ごもりの如く家にいる方々も多い。しかしながら家にいると運動不足に悩んでしまい、いわゆる「コロナ肥満」や「コロナ太り」となってしまい、体重が増えてしまうような方々もいる。 その運動不足を解消すべく、マスクをつけて散歩をしたり、ランニングをしたりする方も多くいる(かくいう私もマスクをつけてウォーキングを行っている)。中には家の中で運動を試みる方々もおり、筋トレを行うと […]

水墨画入門

絵画にも種類はいくつもあるのだが、特に「水墨画」は日本では古くから存在しており、最も古いものだと奈良時代にまで遡る。しかし今ある水墨画自体は鎌倉時代に、中国大陸から伝わったものと言われている。特に室町時代、雪舟をはじめとした多くの僧が水墨画を残し、今日ある水墨画のイメージを形成づけた。本書はその水墨画の歴史と絵画としての立ち位置などについて追っている。 第一章「水墨画とはなにか?」 「水墨画」とは […]

ミュシャから少女まんがへ 幻の画家・一条成美と明治のアール・ヌーヴォー

今となっては少女漫画は当たり前のように存在しているのだが、その絵のタッチにも根源があるという。著者曰くそのタッチの起源としてアルフォンス・マリア・ミュシャの作品群を挙げている。なぜそのミュシャの作品群が少女漫画に影響を与えたのか、さらにミュシャ以外にも少女漫画に影響を与えた画家もいるのだという。どのような人物なのか、本書では取り上げている。 第一章「明治ラファエル前派と投稿空間としての『明星』」 […]