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書評

めちゃめちゃ運がよくなる人づきあいの技術

著者の横山様より献本御礼。 「人づきあい」は会社人であろうともフリーランスであろうとも、仕事・プライベート関わらず行われるものである。その「人づきあい」を行う人、付き合い方によっては人生が好転することもあるし、逆に悪化することもある。なので「人づきあい」はやり方によって大きく変わってくる。本書は人づきあいのみならず、アクションや「考え方」など著者が体験していった仲で見た「法則」を提示している。 第 […]

正しいか?誤りか?それは問題じゃない―話しことばのフィールドワーク

「ことばは生き物である」ということはよく知られているのだが、実際の所、言葉や使い方の変化を許しがたい、「日本語の乱れ」と言うことで批判するような人も少なくない現状もある。私はと言うと、「ことは生き物である」思想を支持しており、絶えず変化をする考えを持っている。もちろん本書もそれが大前提で成り立っている。ではどのような変化が起こっているのか。著者が自らゼミなどの場で行われてきたコミュニケーションの体 […]

スポーツ・インテリジェンス―オリンピックの勝敗は情報戦で決まる

「インテリジェンス」と言うと、辞書的な意味では、 「(1)知能。知性。理知。 (2)情報。」(「広辞苑 第六版」より) とある。しかし巷で見かけるインテリジェンスはむしろ、軍事的な意味での「情報戦」という役割を担っていると言っても過言ではない。この「インテリジェンス」の言葉をオリンピックなどのスポーツに当てはめられるかと言うと、スポーツの舞台でも相手の特性や戦術などの情報をつかみ、対策を取ることは […]

協力と罰の生物学

生物が生き残るためには「競争」は必要なことである。その一方で「罰」というのはいったいどのようなものがあるのだろうか、というのが気になってしょうが無い。本書は生物の競争における「協力」の姿と、「罰」の姿について描いている画、前者は動物と動物、植物と動物など挙げるだけでも枚挙に暇が無いのだが、代表的なものを取り上げている。 後者の「罰」はある事をすることで喰らうのだという。実際に人間でもそういった事を […]

闘え、生きろ、老いるな!~夫・力道山の教え

最近プロレスラーの本がでている。今一番波に乗っている選手もいれば、昨年引退した選手、さらにはレジェンドと呼ばれるような選手などが続々と出版されており、それぞれ面白味がある。 さて、本書の話に移るのだが、本書は日本におけるプロレスの父と言える存在である力道山がどのような歴史を遺し、教えを遺していったのか、そのことについて力道山の妻の立場から綴っている。 第1章「3本の指に秘められた真実と死の真相」 […]

東京コンフィデンス・ゲーム

「コンフィデンス」は簡単に言うと「信用」である。「信用」と言うと人と人との関係もあれば、投資の世界でも「信用取引」と呼ばれるものも存在する。 本書の話に入るのだが、本書は企業における「買収」にまつわる闇、あるいは企業そのものの「闇」を描いている。その企業における「闇」と言うと、人間関係はもちろんのこと、詐欺師も青ざめるような阿漕な手口を行うような人もいる。しかも不当の借金を抱えてしまい、職を失うと […]

歪曲捜査―ケンカ刑事が暴く警察の実態

「ケンカ刑事」「パッション飛松」 といった異名を持つ飛松五男氏だが、それらの異名は情熱を持って警察捜査に臨んだ姿勢を表しているのだが、実際に警察に関する腐敗とも闘ったと言うことから表している所もある。 本書は情熱をもって立ち向かった元・刑事でありながら、現在もなお犯罪捜査研究所を立ち上げ、最前線で事件の捜査に臨んでいる方の警察と事件の記録である。 第一章「警察官として出発」 飛松氏が警察官になった […]

名づけの民俗学

地名や人名の歴史・習俗についてどのようなルーツで名づけられたのかについて考察を行っている。特に「人名」については毎年、明治安田生命が「名前ランキング」と言うのを行っており、男女それぞれ上位100位まで公開している。どこがソースだか忘れてしまったが以前ニュースで特徴的な名前のような記事もあれば、過去に比べて名前も変化しているというものもあったような気がする。 それはさておき、人名にしても地名にしても […]

東京消防庁 芝消防署24時 すべては命を守るために

「死と隣り合わせの仕事」というのはいくつもあるのだが、それと共に人命を救う仕事というとさらに少ない。その両方に当たる職業の一つとして「消防士」が存在する。火災や事故などから人を救うために素早く、性格に、危険を冒しながらも助ける仕事、しかも「うまくいかない」という諦めさえも許されない仕事である。 本書は著者自身が東京にある芝消防署に7ヶ月もの間取材を行いながら、現地でどのような事をやっているのかを克 […]

温泉文学論

「温泉」というと「憩いの場」とか、「癒しの場」というような役割を担っている。本書のタイトルである「温泉」を舞台とした文学作品を中心に取り上げているが、温泉と文学というと関連性がないようであるように思えてならない。作家が作品を仕上げるために温泉旅館に缶詰になる事もあり、温泉を舞台にした作品を生み出しやすいといえるのだが、それも温泉文学が寄与したとも考えられる。 第一章「尾崎紅葉『金色夜叉』・・・・・ […]