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書評

エネルギーの科学史

物理学においてものを動かしたり、作ったりする事ができる力を「エネルギー」と定義している。その「エネルギー」は時代とともに、上記や熱、電気、磁力、原子力、宇宙など「エネルギー」の幅は広がっていった。 そのエネルギーの歴史はどのように進化をして行ったのか、各々のエネルギーの進化とこれからについて取り上げている。 第一章「蒸気機関と熱エネルギー」 蒸気機関が開発されたのは古く18世紀の後半にジェームズ・ […]

電車のしくみ

首都圏や大都市圏は通勤・通学をする場合、大概電車を使う。私の出身地である旭川では隣町といった遠方を除けば、バスが一般的だったため、通勤電車は珍しかった。今となってはほぼ毎日のように電車に乗る。 その「電車」はどのような仕組みで運転をしているのだろうか、そのメカニズムを紹介している。本書の表紙にもあるように身の回りにある家電製品にも共通しているものもあるため、親近感を増すようにつくられている。 第一 […]

TOEIC(R)テスト 満点コーチング

著者の松本様より献本御礼。 2011年あたりから企業の「社内公用語を英語」にする動きが活発してきている。現にいくつかの企業の「社内公用語」が英語になっている。その風潮の中で、社員の昇進基準などが「TOEIC」の店数によって判断されることとなり、あたかも駆け込み寺の如くTOEICを受ける、あるいは終業後にTOEIC対策塾に通うような人も出てきている。書店に行っても、英語の重要性を説く本や、逆に否定的 […]

地震と火山の日本を生きのびる知恵

日本は「環太平洋造山帯」の中にある国と言われている。「環太平洋造山帯」は、 「太平洋をとりかこむ山地帯。中・新生代の造山運動で形成され、日本列島をふくむ西側では弧状列島」(「広辞苑 第六版」より) と定義されている。つまり、縄文時代といったかなり古い時代から山々がつくられた国であり、今でもその山々の中には「火山」と呼ばれる山が存在しており、地震や火山噴火といった災害に巻き込まれやすい国のことを表し […]

錯覚学─知覚の謎を解く

皆さんは「錯覚」を覚えたことがあるのだろうか。 私も普段の生活の中で「錯覚」を覚えてしまうようなことは度々ある。それは何気ないところにもあるのだが、科学雑誌で「錯覚」を覚えさせられるような本もあり、それで錯覚を呼び起こしてしまうこともある。 その「錯覚」はいったいどこから来ているのだろうか。その「錯覚」によって日常生活においてどのようなリスクを生じてしまうのだろうか。本書はそれらについて論じている […]

台湾に生きている「日本」

今年の3月にWBC(World Baseball Classic)が開催され、野球大国の一つであるドミニカが初優勝を決めた。日本は前回・前々回と優勝したが、今回は準決勝でプエルトリコに敗れ、優勝を逃した。ただ、私的には今回ほど「WBCは面白い」という印象はなかった。というのは前回・前々回と同じような国との対戦ばかりで優勝していたためであり、今回はヨーロッパや台湾、そして中央カリブ諸国との戦いと一度 […]

クレームを活かせ-電気事業編 信頼を高めるクレーム対応術

東京電力を始め電力業界は今、逆風にさらされている。 事の発端は東日本大震災に伴う福島第一原発のメルトダウンが挙げられる。その福島第一原発への対応について隠蔽や言い訳ばかり行っている体質がメディアに報じられ、肩身の狭い思いをしている方々も多く、時には「差別」として挙げられることも少なくない。本書は東日本大震災以前に作られたものであるが、恐らくその電力業界に働く方々のためのエールとしてクレーム処理のイ […]

桜葬―桜の下で眠りたい

平年であれば既に桜の時期は終わり、全国的に夏の始まりが始まるような状況にあるのだが、東北から北海道は寒さにより、平年より遅れてしまい、場所によってはこれから桜シーズンになるのだという。 本書はその「桜」にちなんでいるのだが、桜の下で眠りたい、という思いから「桜葬」を希望する人がいるのだという。それを希望する理由や思いは人それぞれであるが、こちらに関しては第4章で詳しく述べられているため、ここでは割 […]

カネと文学~日本近代文学の経済史

私の周りには様々な「作家」がいる。ある人は「あまり儲からない」、またある人は「儲かるツール」として扱われている。ただ、共通しているのは、「名刺」として広く自分の名前や考えを知らせるツールとして「出版」がある。 その「出版」を通じて、自分の作品や主張を広める人のことを「文士」を呼び、そしてその文士たちが集う世界のことを「文壇」と呼ばれるが、かつて「文士」や「文壇」と呼ばれるところは「貧乏」の代名詞だ […]

動きが心をつくる──身体心理学への招待

人には色々な「動作」を行う。その「動作」は「脳」における運動から来るものであるが、そこからくる「脳」の情報は「心理」と呼ばれる心の情報から来ている。これを分析するのが「心理学」であるのだが、本書はその中から「身体運動」における心理学である、「身体心理学」として心と身体の関連性について分析を行っている。 第1章「心が生まれる前」 人間など動物には「喜怒哀楽」と呼ばれる表情がある。その「喜怒哀楽」の表 […]