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書評

おもてなしの経営学[実践編]‐宮城のおかみが語るサービス経営の極意‐

本書は[理論編]に対し、実践編として宮城にある有名な旅館のサービスについて、東北・宮城の旅館・ホテルを9軒、それぞれの女将たちが大学で講演を行ったものをライブ形式で綴っている。 なお、本書は宮城県の旅館の女将たちが女将としての質の向上と、宮城における旅館サービスの向上を目的とした「みやぎ おかみ会」の方々の協力の下、つくられている。 第1章「食にこだわる大規模旅館の経営」 「松島や あぁ松島や 松 […]

おもてなしの経営学[理論編]‐旅館経営への複合的アプローチ‐

旅館やホテルなどでは「おもてなし」とよばれる振る舞いや考え方が根底にある。ビジネス書の中にはその「おもてなし」を「ホスピタビリティ」と呼ばれるものである。 「旅館」や「ホテル」にある日本独特の「おもてなし」は日本人のみならず、海外から旅行に来た方々からも評価をしているほどである。本書はその「おもてなし」を基にした経営についての理論を東北の旅館をケースに示している。 第1章「日本の歴史に見る「おもて […]

GF(ガールズファイト)

美しくも殺伐としたタイトルである。 本書はタイトルのとおり少女たちの戦いを映し出した短編集であるが、戦いの「対象」はそれぞれ異なる。異性の男性なのか、それとも同姓である女性なのか、はたまた自分自身の中にある弱い心なのか、はたまた今の世間を相手にしているのか、テーマによって異なる。 <キャッチライフ> 毎年、春と秋にとあるキー局が放送する長時間のバラエティ番組をフィクション化したものである。その中の […]

夫婦口論―二人で「老い」を生きる知恵

「口論」というと「口げんか」を連想してしまう。そうなってしまうと文壇の頂点に立つ夫婦が本で「夫婦ゲンカ」をしているのでは、と思ってしまう。 しかし、その夫婦げんかも他の夫婦とは違った味わいがある。まさに作家夫婦と言える様な口論なのかもしれない。 著書をあわせると100冊を軽く越え、総文字数でも1億字を越えるほどの文壇、もとい日本の文芸界を代表する夫婦が生き方、日本人、文化、宗教に至るまで幅広く語っ […]

電子マネー革命─キャッシュレス社会の現実と希望

十数年前までは想像できなかった「電子マネー」だが、2000年代後半に入り、自分自身の生活に欠かせないものとなった。現金を持ち歩かずに買い物等をすることができ、便利な世の中になったという実感さえわく。とりわけその実感が沸いてしまうのがSuica・PASMOをはじめとした「交通系ICカード」である。日本で初となる交通系ICカード「Suica」が2001年に発売・運用が開始され、そこから様々な交通系IC […]

チョコレートを1.2トン食べました

本日2月14日は聖(セント)バレンタインデーである。その歴史はローマ帝国時代にローマ皇帝から迫害されたキリスト教司祭・ウァレンティヌスが殉教(宗教のために犠牲になること)した日である、と同時にその日はローマ神話で女性の結婚を司る神「ユーノ」の祝日でもあった。 このことから欧米では恋人に花やケーキなどを贈り、愛を伝える日となったが、日本ではその贈り物がチョコレートとなった。1970年代後半の時である […]

レッドマーケット~人体部品産業の真実

「人体部品産業」 日本にいる私たちにとっては想像すらできない市場が存在する。人の骨や臓器、血液や髪、精子や卵子、さらには人そのものにいたるまで売買されている。 誰もが目を覆いたくなるような市場はどのように蠢いているのか、世界の「闇」に潜む市場の真実が今、本書にて明かされる。 第1章「蹂躙される死体」 最初の舞台はインド。ある転落死した学生が死後から墓に入るまでのプロセスを描いている。そのプロセスの […]

人を動かす伝え方

あさ出版 吉田様より献本御礼。 「何が言いたいのかわからない」 「納得できない」 自分が一生懸命伝えても、相手がこのように返されてしまってはせっかく伝えようとしたのに水泡に帰してしまう。 本書はそうならないために、相手が動き出したくなるように「伝える」方法について伝授している。けっして相手にたいして、理解してもらうための伝え方ではなく、相手の心も体も「動かす」ことのできる「伝え方」である。 第1章 […]

子育て主夫青春物語「東大卒」より家族が大事

著者の堀込様より献本御礼。 近頃専業主婦になりたい女性が急増している。85年の男女雇用機会均等法を境に女性のキャリア向上が進み、女性の管理職や社長が増えていった。その一方でそのキャリア向上への疲れなのか、それとも子育てをする歓びへの願望なのか、それは定かではない。 本書の話に移る。こちらは妻の転勤により兼業「主夫」となり、在宅翻訳家として、主夫として子育てまでの道程と、子育てのエピソードを綴ってい […]

株式会社オトバンク 上田様より献本御礼。 人間にとって「器」は大事と言われている。この「器」は「器量」と呼ばれており、人間としての「大きさ」を示しており、別名「人間力」とも言われる。 その「器」を大きくするためにはどうしたら良いのか、そしてその「大きい器」とはいったいどのようなものなのか、累計納税額日本一の斎藤氏とその一番弟子の柴村氏が「器」についての気づき・学びを伝授している。 第一章「R […]