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書評

アニメ学

「アニメ」のことを取り上げる度に言うのが、自分自身大のアニメ好きである。毎シーズンごと新しいアニメをチェックするし、古いアニメのDVDを借りて視聴することもしばしばある。他人から「アニメおたく」だろ、と言われたりするのだが、否定はまずしない。それくらいアニメが好きなのである。 本書の「アニメ学」を取り上げるのも何かの縁なのかもしれない。日本のアニメは海外でも幅広く取り上げられており、世界的にも「ク […]

あぶないハーブ ―脱法ドラッグ新時代―

最近のニュースでは「脱法ハーブ」などが話題となっている。法律上「違法」ではなく、かつそれを所持する事で検挙する事ができないため、警察のみならず厚生労働省をはじめとした中央省庁でも悩みの種の一つとして挙げられる。法規制に関しては急務が求められる。 さて「脱法ハーブ」と呼ばれる薬物はいったいどのようなものなのか、そして「脱法ハーブ」に限らず、「ドラッグ」と呼ばれる薬物の規制と脱法のジレンマ、そして「ド […]

世界を変えたソーシャルメディア革命の落とし穴

「ソーシャルメディア」とは世界中で影響を与えた。それはビジネスや経済のみならず、政治においても「革命運動」の一つとして使われるようになった。 もはや「一技術」としての「ソーシャルネットワーク」は一大「メディア」となり、前述の通り「すべて」が変わった。 しかし、その「ソーシャルメディア」の革命にはある「罠」があるのだという。本書ではソーシャルメディアの「現状」と、その中に潜む「罠」と「代償」、そして […]

1968年―― 反乱のグローバリズム

「1968年」 この年は世界中で「激動」と呼ばれる年であり、先進国では「冷戦」の絶頂期といえる年であった。その年は世界中でいろいろな革命や運動が起こり、それぞれで混乱に陥れられた時代と言える。 日本では「大学紛争」や「全共闘運動」を発端とした抗議運動や紛争が起こり、新左翼による事件もいくつか起こった。こちらについては昨年夏に取り上げたシリーズ「1968年を知らない人の『1968』が詳しい。 本書は […]

住む人が幸せになる家のつくり方

人間が生活できる重要な要素として「衣食住」がある。その中でも「食」と「衣」は重要性とその方法について様々な本がある。「住」は、その重要性を説いた本はあまり見かけない。勤務地の関係から、もしくは家族の関係から住まいを選ぶ、もしくは家賃から選ぶ等様側の事情があり、幸せのために選ぶという基準はあまりないように見受けられてしまう。 本書は、家の作り方もしくは選び方を「幸せ」や「成功」を基準にすることを推奨 […]

1日1分で変わる! 老いない体のつくり方

近年ではパソコンとかでスマートフォン疲れ等肩や背中に痛みを伴うことが増えている。自分自身のパソコンやスマートフォンを持っているため、肩や背中に痛み伴うことがある。しかしよくよく考えてみると、それは猫背によるものであった。 もっというと日本人は、姿勢が悪いと著者は喝破している。本書は猫背等の姿勢の悪いところからどのように矯正し、老いない体を作るのかを紹介している。 Part1「現代人に多い、3つの悪 […]

市民がつくった電力会社~ドイツ・シェーナウの草の根エネルギー革命

2011年3月11日の東日本大震災、そこから発生した「福島第一原発事故」を機に発電エネルギーとして自然エネルギーにシフトしていった。とりわけ「太陽光発電」の需要は急速に伸び、民家やオフィスにソーラーパネルを取り付けるところも増えていった。 原発事故を機に電力会社不信も高まり、あたかも「差別」の如く扱われているようだ。そこで本書である。ドイツの南部、シュバルツバルトと呼ばれる地方にある小さな町「シェ […]

今だから話せる都営地下鉄の秘密

「・・・しかし、地下鉄の電車はどっから入れたんでしょうねぇ。それを考えると一晩中眠られなくなるの」 これは春日三球・照代の地下鉄漫才の一言である。この一言が「地下鉄漫才ブーム」となり、夏休みの子供たちが「営団地下鉄(現在の東京メトロ)」や「東京都交通局」に問い合わせが殺到する事態が起こったという。 当時から様々な路線があったのだが年々新たな路線が出てきており、もはや蜘蛛の巣のような様相を見せている […]

「認められたい」の正体 ― 承認不安の時代

今は「生きづらい」時代と言われている。その背景に「他者の排除」があり、「価値のある人間」として認められている「承認」の欠乏があるのだという。 その「承認」を得ようとして、また他者を排除するという悪循環が、人間関係をギクシャクさせ、「生きづらさ」に拍車をかける悪循環となる。 しかしなぜ「認められたい」という「承認」の感情を要求するのだろうか、そして際限ない「承認」への欲求から脱するにはどうしたら良い […]

栃と餅~食の民俗構造を探る

あけましておめでとうございます。 今年も「蔵前トラックⅡ」をよろしくお願いいたします。 新年一発目の書評はお正月にまつわる「お餅」についてです。 新年で最初に食べるもの、それはおせちと並んで「雑煮」である。雑煮の作られ方・食べ方は地方によって異なるものの、多くは「餅」を雑煮の中に入れて食べる。「餅」と言えば古くから雑煮のみならず、焼き餅にして食べる、「善哉」や「おしるこ」の中に入れて食べるなど食べ […]