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書評

中東 新秩序の形成―「アラブの春」を超えて

中東諸国では長らく独裁政治により、様々な「自由」が束縛されていった。むしろ「恐怖政治」と呼ばれるがごとく国民は恐怖に怯えつつ、度重なる政策によって疲弊しつつしていった。 その不満や憤懣がたまりにたまり、2011年1月、エジプトを発端とした大規模デモが起こった。そしてそれが中東やアフリカ大陸にまで波及し、世界的な話題となっていった。通称「アラブの春」と言われているが、そのなかでエジプトやリビアなどの […]

働く女性 28歳からの仕事のルール

「ワークライフ“アンバランス”の仕事力」「プレイングマネジャーの教科書」で有名な田島弓子氏が働く女性の為に書いた一冊である。最近ではビジネスの中心に立つ女性が増えてきており、これから「女性マネジャー」や女性のためのキャリアアップのツールや機会が増えていくことである。 本書は「28歳のための」と題して、これからの「働く女性」のための働き方、キャリアアップの在り方について伝授している。 Part1「私 […]

宗教とツーリズム―聖なるものの変容と持続―

宗教と旅行というと連想するのが「聖地巡礼」である。「聖地巡礼」とは宗教、またはその国の伝統や世界遺産など、象徴する場所へ行き、その場所で拝む、つまり巡礼を行うというものである。しかしその「聖地巡礼」の定義も時代とともに変わりつつあり、近年ではドラマやアニメの舞台に行き、その舞台を楽しむという定義にもできる。 本書ではこの「宗教ツーリズム」や「聖地巡礼」といったものを「宗教」「ツーリズム」「聖地」「 […]

英国王室御用達-知られざるロイヤルワラントの世界

日本では「宮内庁御用達」というものと言える。いわゆるイギリスの象徴と言える「イギリス王室」が贔屓にしている店がいくつか存在しているが、「宮内庁御用達」と決定的に異なる。昨今の「宮内庁御用達」は極端な話どこも名乗ることができるが(かつてそのような制度は存在したが、戦後廃止された)、「英国王室御用達」は「ロイヤルワラント(認定証)」を受ける必要がある。このロイヤルワラントは12世紀ヘンリーⅡ世の時代か […]

人生を変える 朝1分の習慣

朝時間の重要性は様々なビジネス書で説かれている。しかしその「朝」に弱い人も少なからずいる。その「朝に弱い人」でも、1分間意識して心がけることによって、人生そのものを変えることができるという。 本書は様々なところで「1分」のテクニックについて「TPO」に合わせて紹介している。 第1章「ベッドの中で1分」 そろそろ起きようかというタイミング、そのタイミングのなか、ベッドの中で瞑想をする、メールチェック […]

大停電を回避せよ!

昨今では「福島第一原発事故」の事が報道されがちであるが、この季節は日本でもっとも電気を使う季節と言える。全国的な猛暑になり、扇風機やクーラーを使う季節である。そのような理由により、このような季節になると「計画停電」を行うところも出てくる。そうなったときもそうなでないときも、メディアや国民は批判やヤジを飛ばす。 とりわけそういった電力会社に勤めているだけで、一種の「差別」を被ることさえある。しかしそ […]

青春俳句講座 初桜

みなさんは「俳句」はどのようなイメージを持たれているのだろうか。 ・ある人は「古くさい」「ご年輩の方々の楽しみ」という考えを持つもの、 ・あるいは「おもしろい」「言葉遊びができる」 という人もいる。前者は偏見であり、後者はある意味合っている。たしかに季語を使って叙情的に5・7・5を綴っているだけに言葉をどのように合わせるか、という「遊び」にもなる。 それはさておき、本書は女子高生が「俳句」にのめり […]

リッツ・カールトンと日本人の流儀

ポプラ社様より献本御礼。 1990年にリッツ・カールトンに入社し、大阪・東京など日本進出に尽力した高野氏、ホテルマンとして、リッツ・カールトンの一員として、そして日本人として大切な要素の一つである「ホスピタリティ」。その「ホスピタリティ」を仕事で、リーダーとして、地域の中で、日本人としての役割は変わってくる。本書はその「ホスピタリティ」を原理そのもの、リッツ・カールトンの経験、そして日本人そのもの […]

人生で大切なことは雨が教えてくれた

暑い夏である。 しかしこの月は俗に言う「ゲリラ豪雨」という突発的でかつ猛烈な雨が降ってくる。「しとしと」と長く降るような小雨とは訳が違う。しとしとと降る雨は「哀愁」を漂わせが、土砂降りはいつ浸水してもおかしくないような「恐怖」や「戦慄」を覚えてしまう。 本書は前者にあたる、しとしととした「雨」がいかに感動を呼び、心的に変化を生じるのだろうか。文学を専攻し、仏教の修行を経験をしたことのあるフランス人 […]

右脳プレゼン左脳プレゼン~そのプレゼン、場違いです!

朝日新聞出版 より献本御礼。 皆さんは「プレゼンテーション」についてどのようなイメージを持たれるのだろうか。多くは「Power Point(通称:パワポ)」などのプレゼンソフトを使って説明するもの、という認識を持たれるのだろう。 しかしそれだけがプレゼンではないし、ツールが「パワポ」だけとは限らない。 本書は右脳で、または左脳で共感させるプレゼンとは何か、そしてそうさせるためのテクニックとは何かを […]