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書評

ウイスキーは日本の酒である

3年前あたりに「ハイボール」が大ブームを巻き起こし、缶で売られるハイボールが売り切れる店が続出するほどにまでなった。 そのハイボールは「ウイスキー」をソーダ水で割ったものを差している(本来は水やぬるま湯でもOKだが、日本ではソーダ水が一般的)。 私自身、酒は何でも飲むがウイスキーを飲むことはあまりない。いったん飲むと止まらなくなり、二日酔いになるためである。だからあまり二日酔いしたくない時はビール […]

それでも東北は負けない ~宮城県知事が綴る3・11の真実と未来への希望~

2011年3月11日、東北・関東地方を中心に強い地震に襲われた。その後未曾有の津波が襲われ多くの命や家屋を飲み込んだ。福島第一原発のメルトダウンも併発し、全国的に電力不足に発展するなどに見舞われた。特に東北地方では第一原発のメルトダウンによる放射能漏れ、そしてがれき処理などの課題が山積しており、復興まで時間がかかるような状況に陥っている。 あれから1年、東北地方の復興は進んでいるとはいえ、その足取 […]

「論理力」短期集中講座

著者の出口汪氏を知ったのは大学受験の時、現代文で伸び悩んでいた時である。確か「実況中継シリーズ」の参考書だったことを今でもはっきりと覚えている。「論理的」という言葉を知ったのもこのときである。 私事はさておき、物事を明快に伝えるためには「論理」は大事な要素である。明快に伝えたり、意志決定を行う際に「論理」は重要なツールである(ただし「絶対」ではない)。 本書は現代文講師として「論理」の需要性を説く […]

経営者・平清盛の失敗 会計士が書いた歴史と経済の教科書

今年の大河ドラマは「平清盛」である。しかし放送開始当初は兵庫県知事が「汚い」と評価して物議を醸しただけではなく、内容も「難解」であるという批判もあり、視聴率も過去最悪となってしまった。ただ歴史学者などの識者には好評であることを考えると、「玄人受け」の大河ドラマといえる。 その大河ドラマで話題となっている「平清盛」だが、平安時代末期に絶対的な権力を持ったものの、わずか数年で瓦解することとなったが、そ […]

日本脱出~この国はあなたの資産を守ってくれない

午堂登紀雄様より献本御礼。 ギリシャを発端とした「ヨーロッパ危機」が止まるところを知らない。かく言う日本も「失われた10年」と呼ばれた時から赤字が急速に膨らみ、今や「デフォルト宣言」も現実味を増してきた。そのような状況のなかで昨年3月には「東日本大震災」もあったことが追い打ちとなり、経済の閉塞化も止まらない。先日「資産フライト」にも書いたのだが、日本の円を海外の口座に預ける人も富裕層ばかりではなく […]

秋竹朋子の声トレ!~一瞬で魅了する「モテ声」と「話し方」のレッスン~

ビジネスどころか社会人生活の中で「声」を発さない日は珍しい。プレゼンに限らず、上司・部下、さらには同僚たちとの認識あわせや役割決めなどで「声」を使う機会はいろいろとある。 しかし仕事やビジネスに関して「声」が重要であることはあまり知られていない。しかし著者は声について「生まれつき」ではなく、「鍛えられるもの」、そして声はビジネスにとって第一印象と同じように大切なものだという。 本書はその重要性と呼 […]

大学生のためのドラッカー2 就職活動編

一昨年に「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら(通称:もしドラ)」が大ブームを巻き起こし、様々な企業や団体で「ピーター・ドラッカー」の手法を実践している所も出てきているほどである。 その「ドラッカー」の手法を用いて大学生に向けて就職活動や大学生活に関してアドバイスを行っている方がいる。 それが著者であるが、本書はその中から就職活動におけるアドバイスを伝授した一冊で […]

世界でもっとも阿呆な旅

タイトルからしてインパクトの強い一冊である。 では中身はどうか。 おそらく「旅」にまつわる本の中でも、色々な意味「最強」に無類する一冊である。もしくは「最高」に無類する一冊と言える。 色々な意味で「最高」「最強」であるが、TVでは決して放送の出来ない一冊であり、ブログやSNSでも中身を詳しく紹介の出来ない「旅」の一冊である。ましてやあまりにも「最強」かつ「最高」過ぎるため決して電車やバスなどの公共 […]

USTREAMがメディアを変える

最近では動画サイトの生放送やダダ漏れが広がりを見せており、TVでは放送できないようなもの・内容も放送されているだけではなく、ヴァリエーションもTVでは収めきれないほど広いジャンルの放送が行われている。その役割には今月始めにサービス総称を変更した「niconico(ニコニコ動画)」や本書で紹介される「USTREAM(略称:ユースト)」がある。 本書は世界的にも注目され、かつこれからのメディアのあり方 […]

劣化する日本 再生への10のシナリオ

日本には様々な問題を抱えている者の、それらを解決に向けて動いているとは言いにくい。もっとも政府は政権の奪い合いや増税などのせめぎあいばかりに集中し、それ以外の政策や対策などを打つ暇がないほどである。対策が後手後手に回っていくうちにそれらの問題はもはや危機的な状況に陥っている。だからでこそ本書の最初に「手遅れは許されません」と書かれている。 本書は「BSフジ」と呼ばれるBSデジタル放送で「BSフジL […]