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書評

震災と情報――あのとき何が伝わったか

震災にまつわる本で何度も取り上げていたが、2011年3月11日に三陸沖を震源としたM9.0の大地震が起こった。その地震と大津波により約16,000人亡くなった(不明者もいるため、さらに増える可能性が高い)。最大震度5強の強い揺れに見回れた東京でも、携帯電話やメールが繋がらなくなり、連絡を取るにも一苦労した人も多かった。その中でSNSは大きな活躍を得て、それにより無事帰った人、もしくは避難した人、会 […]

日本人の価値観 – 世界ランキングを読み解く

日本人の価値観とはいったいどのようなものか。 おそらく日本人ほどこの60年間で劇的に変わった民族はいないと言っても過言ではない。またバブルが崩壊したときも戦後間もないころから比べて振り幅は少ないものの変化は生じている。 では諸外国に比べて日本人の価値観はどのようなものなのか、本書では様々な「世界ランキング」をもとに考察を行っている。 第1章「国や政府に関する価値観」 愛国心や自国政府・政治・メディ […]

キネ旬総研エンタメ叢書~“日常系アニメ”ヒットの法則

「COOL JAPAN」と言われて久しい。それだけ日本の「アニメ」などのサブカルチャーは日本のみならず、海外でも人気がある所以である。 私自身、読書やF1観戦、落語鑑賞以外にも趣味があり、その一つとして「アニメ鑑賞」もある。だいたいは深夜に放送されるアニメを録画して暇な時間に見たりしている。年間でどれくらい見ているかというと、ほぼ深夜に放送されるアニメはほぼすべて見ているため、約70作品ほどになる […]

変革期の地方自治法

地方自治そのものが注目され始めたのは1999年の「地方自治法」改正にある。それ以前にも「地域振興券」など「地方」にスポットライトを浴びる機会はあったものの、最近ではメディアの注目も増えていることから地方自治の改革がこれまで以上に重要視され始めたと言っても過言ではない。あれから10年以上の月日が流れ、メディアから取り上げられた地方自治は「大きく変わった」という感覚があるのだが、実際はどうなのか、本書 […]

喫煙と禁煙の健康経済学 – タバコが明かす人間の本性

最近では「禁煙」という言葉がヒステリックにいわれる印象がある。私は生まれながら喫煙をしたこともなく、煙を吸おうものならせき込んでしまうほどである。だからといって熱心に禁煙の風潮を強める気はさらさらなく、あくまで煙草は「嗜好品」であるため、本人が吸おうが吸うまいが人の勝手であり、かつ心の満足を満たすものである。名言として、 「喫煙家が禁煙家にかける迷惑は肉体的なものであるが、禁煙家が喫煙家にかける迷 […]

フツーの子の思春期―心理療法の現場から

人には誰しも「思春期」が存在する。男では中学生~高校生の頃、女では小学校高学年から中学生の頃までの時期を指す。もっとも心的にも、感情的にも揺れ動く時期であり、親や他人に対しても反抗的になり、親も当人もどう接したらよいのかわからなくなる。 子供にとってみれば「フツー」だが、大人との「ふつう」とは大きな隔たりが存在するために、思春期に大人などとのいざこざがある。 本書はその「フツー」と「ふつう」の違い […]

貧乏は完治する病気 ~金持ちになるための劇的な思考法~

最近では「貧困」という言葉が乱舞して久しい。そういった状況の中で「貧乏」になり、生きる希望を失うひと、そのことにより自殺に追い込まれる人も少なくない。 著者は間違いなく、本当の意味での「どん底」を味わい、そこから商売を覚え、数多くのプロジェクト・起業を成功に導いた。セミリタイアを経て「酒が無料」で、居酒屋業界に旋風を巻き起こした「居酒屋革命」をプロデュースしたことで知られる天野雅博氏のビジネス思考 […]

ミッションからはじめよう!

「ミッション」というと、アクション映画の「ミッション・インポッシブル」、あるいはカトリック宗派の女子校などを連想してしまう。 それはさておき、本書で言う「ミッション」とはいったい何なのだろうか。 簡単に言えば「使命」や「理念」の事を指し、元々行動や理論の根底となるため、問題解決をする上でもっとも重要な要素であるという。それをなくしてはいかに正しく、かつきれいなロジックを持っても「ハリボテ」の如く、 […]

フランス暴動—-移民法とラップ・フランセ

フランスでは2005年に暴動があったのだという。その翌年の2006年に、「初期雇用契約」による暴動があったのはニュースでも大々的に取り上げられていたこともあり、記憶している。 その2005年に起こった暴動は労働ではなく移民政策にあるのだという。本書はその暴動の全貌とフランスと諸外国の移民政策のジレンマについて暴動を中心に追っている。 第一章「2005年、秋、フランス」 事の発端は2005年10月2 […]

最新脳科学でわかった 五感の驚異

人には既に明らかにされている「緒覚」「嗅覚」「味覚」「触覚」「視覚」の「五感」がある。それだけではなく「直感」や「女の勘」のような「第六感」も存在する。 その「五感」や「第六感」はよく知られているものの、農家学はまだまだ未開のところもあるため、五感は「神秘」といわれるところも少なくない。 本書はその脳科学における最新の研究をもとに新たな「五感」の神秘を解き明かしている。 第1部「聴覚」 「聴覚」は […]