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書評

ブルーハーツ

85年に結成し、95年に突如解散した「THE BLUE HEARTS」。このグループが残した歌の数々は今でも私たちの心に強く残している。 「リンダリンダ」「TRAIN-TRAIN」「終わらない歌」・・・と挙げるだけでおきりがない。 「THE BLUE HEARTS」が結成された頃に生まれた私は、彼らのライブは聞いたことがない。しかしCMなどで聴く機会はある。聴く度に「若く」「青臭く」、それでいて「 […]

はじめて学ぶ生命倫理~「いのち」は誰が決めるのか

「命」あり方に関する考察は哲学や倫理学、宗教学など多くの角度から考察を行っている。本書はあくまで「倫理学」の立場から見た「命」を論じているが、「命」そのものの定義のみならず、「生」と「死」の定義や誰が決めるのか、についても論じられている。 第1章「いのちの「終わり」は誰が決めるのか」 「尊厳死」ということばが幅広い学問から議論がなされている。それだけはなく「安楽死」に関しても議論の対象となっている […]

温泉からの思考―温泉文化と地域の再生のために

世界中は広しと言えど、「温泉文化」を持つ国は少ない。その少ない中に日本があるが、日本ほどその文化が盛んである国はない。もっとも地域活性化のシンボルの一つとして温泉文化がある。 本書は歴史として、原点、未来、復興として「温泉文化」はどうあるべきか、を2人の対談形式にて考察を行っている。 Ⅰ.「温泉的思考をめぐって」 温泉の役割は様々である。地方への観光もあれば、レジャー、あるいは医療などにも役立てら […]

浅草のおんな

先日「男の流儀」や「作家の遊び方」にて豪快な一面を世に送り出した伊集院静氏。著者の師匠である阿佐田哲也(色川武大)の下で作家としてだけではなく、麻雀などの遊びも教えられた。その兄弟子にはミスター麻雀・小島武夫がいる。 本書の舞台を浅草に選んだのも伊集院氏らしい。浅草には寄席である演芸ホールやストリップ劇場のある六区もあれば、近くには吉原もある。江戸の中でも娯楽が豊富である場所と言える。 本書の話に […]

カカオとチョコレートのサイエンス・ロマン―神の食べ物の不思議

今日2月14日はバレンタインデーである。女性は本命の男性には「本命チョコ」を、そうでない男性に対しては「義理チョコ」を送る習慣となっているが、最近では女性同士、男性同士、もしくは男性から女性にチョコを送ることも珍しくなくなっている。 そもそも「バレンタインデー」はどのような日なのか、というと「269年にローマ皇帝の迫害下で殉教した聖ウァレンティヌス(テルニのバレンタイン)に由来する記念日」のことを […]

二宮尊徳の遺言

かつて小学校では「二宮尊徳(金次郎)像」を建てた所が存在した。しかし最近になって予算の関係から、もしくは現在の様相と馴染まない、本を読みながら歩くことが危険であることを理由に撤去をする所も多いという。 私が二宮尊徳のことを知ったのは小学4年生の時に、あるTV番組にて神奈川県小田原市のある小学校の話にて二宮尊徳を取り上げたときのことである(TV番組名は忘れましたがNHK教育で放送されていたのは覚えて […]

会社ごっこ

2000年代初頭もそうだったが、現在でも起業する方々は少なくない。 あらかじめ言わなければいけないのだが、本書は小説であるが、著者自身のリアルな実体験を架空の人物やもの、会社に当てはめているだけである。それを考えると、まさに「ナンセンス」と言われる作品でも笑い事ではなくなってしまう。 本書は自ら上京し、就職したが、倒産の憂き目に遭い、一念発起して起業するも、またも倒産の憂き目に遭った方の実話をもと […]

仕事のムダを削る技術

普段、朝から晩まで仕事を行っているのにも関わらずやりがいや実感がない。でも忙しい、という人が多々いる。 仕事のツールもさることながら、環境そのもののIT化が著しく、それによるムダ作業やムダ時間の浪費が増えてしまったことも要因として挙げられる。 本書は増えてしまったムダ、もしくは捨てきれないムダをいかにして削り、効率と余裕を生ませる技術について著者自身の体験をもとに伝授している。 第一章「ムダを削る […]

利他のすすめ~チョーク工場で学んだ幸せに生きる18の知恵

読書以外でも、色々な所で考えるのが「なぜ働くのか?」である。多くは「生活のため」だの「キャリアのため」だの「なんとなく」だの答える人が多い。 私の場合は「やりがい」「楽しさ」を求めて働いているのだが、それについても考え直さなければならないことがある。 私事はさておき、本書では「働くこと」「幸せ」の本質を働きながら考え続け、そして「利他」の心であると考えたか方がいる。その方はチョークの製造・販売を行 […]

チューバはうたう―mit Tuba

私は中学・高校と吹奏楽に入り、チューバを担当した経歴を持つ。そのことから本書ほど親近感を沸かずにいられなかったことから本書を手に取った次第である。 なぜ私がチューバを吹くことになったのか。簡単にチューバを吹く人が足りなかった(というよりいなかった)からである。別に好きだからというわけではなかったが、吹いてゆくうちにだんだんとチューバの魅力に飲み込まれ、気がついたら高校まで続けていた。大学に入ってか […]