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書評

海水浴と日本人

いよいよGWが始まる。その後には梅雨のシーズンが始まり、やがて暑い夏を迎える。その季節になると「海水浴」が盛んになるシーズンである。この季節になると家族連れ、あるいはカップルで海水浴に行くという機会も多い。 そこで本書である。本書は「海水浴」そのものの歴史や習俗についてスポットを当てた一冊である。 「海水浴」の言葉自体は明治時代に入ってから生まれたのだが、その前には「塩湯治」など医学的な行為、もし […]

日本一の桜

春は桜の季節である。関東のソメイヨシノはもうすっかり見頃を終えてしまったのだが、北海道のソメイヨシノやエゾヤマザクラはこれから開花・満開を迎える時期である。 本書は全国津々浦々の「桜」を紹介した一冊である。公園の半分以上が桜で占められている弘前公園の桜。樹齢200年以上の「山高神代桜」、そして数多くの桜の名所も紹介している。 日本一の桜 (講談社現代新書) posted with ヨメレバ 丸谷 […]

人びとの資源論

私たちの生活の中で自然の中で作られた「資源」を利用しない時はないだろう。 しかし、それらの資源も無限にあるわけではない。有限のなかで私たちはその恩恵を受けながら今日を生きている。 その一方で、資源にまつわる争いもある。オイルショックもあれば軍事的な戦争もある。「イラク戦争」も一説には石油の確保によるため、イラクをでっちあげで戦争にこじつけさせたという。 では、私たちは資源とどのようにつきあっていけ […]

1万人市場調査で読み解く ツイッター社会進化論

本書はtwitterの市場を読み解きながらtwitterが社会に関してどのような変化を及ぼしたのか、について考察を行っている。 日々のつぶやきをはじめ、ニュースや広告など、twitterは多岐にわたって活躍を遂げてきた。とりわけ大きい者では東日本大震災での救援物資や安否確認、そして救助などが挙げられる。その一方でデマや嘘情報など「玉石混淆」とも言えるのだが…。 とはいえウェブをはじめ、「情報」や「 […]

成熟日本への進路 「成長論」から「分配論」へ

高度経済成長、「失われた10年」、戦後最長の好景気、リーマンショックと経済が善し悪し問わず流れていったのだが、「失われた10年」以降は経済的な成長が鈍化、もしくは後退をしている。景気と言うよりも「成長」という課程で「成熟化」したと言える時代となったといえる。 本書は経営で言う「成熟期」を迎えた日本でどのように経済、国家を運営していけばよいのかを考察しながら提言を行っている。 「成長」や「前進」と言 […]

組織力 宿す、紡ぐ、磨く、繋ぐ

「組織」は会社のみならず、国、地方行政、公共団体など、大小はあるものの必ず存在する。おそらく人生において「組織」に触れたり、関わったりすることが必ずあるだろう。 必ず関わる「組織」であるからでこそ、どのような「組織」でありたいか、というのは組織の数だけパターンはある。しかしそれでは「船頭多くして船山に登る」という諺があるとおり、方向性も指し示すことができないまま組織の結束力などが低下してしまう。 […]

預言

本書を紹介する前に、「予言」と「預言」の2つの言葉の違いを紹介したい。 「予言」・・・未来の物事を予測して言うこと。また、その言葉。 「預言」・・・キリスト教で、神託を聴いたと自覚する者が語る神の意志の解釈と予告。また、それを語ること。(いずれも「goo辞書」より) 本書はタイトルにあるとおり後者のことを指しており、9.11事件以後の世界をフィクションという形で映した作品である。 「9.11」と「 […]

大失業時代

今まさに「大失業時代」と言っても過言ではない。リーマンショック以後には内定取り消しや派遣切り、リストラなど働く人にとってはマイナスとなるような話が飛び交い、かつ日本の消費もいつも以上に冷え込んだ。ようやく回復しだした時に追い打ちとなる東日本大震災が起こった。これにより、とりわけ製造業では操業停止、もしくは計画停電による減産を余儀なくされるなど雇用状況は深刻な状況に陥ったままとなってしまっている。 […]

私たちには物語がある

著者は「八日目の蝉」をはじめ様々なベストセラーを世に送り出した作家の約6年間の読書遍歴、及び書評について取り上げられている。私もSEである傍ら書評も行っている。一方でどのような職業が書評を行うとどのような本を取り上げたり、どのように本を評価していくのかが気になるところである。本書は「ベストセラー作家」という視点では本をどのように見ているのかについて見て行こうを思う。 Ⅰ.「本のある世界でよかった」 […]

キッド

本書は死体遺棄幇助を題材にした一冊であるが、その「死体遺棄」にまつわる作品だと暗く、かつ陰湿な印象を持ってしまうのだが、本書はそのような印象は無く、むしろハラハラ・ドキドキ・痛快・爆笑と言うように、どちらかというとポジティブな印象をもってしまう。 過激な題材を笑いとスリルで味わえる作品であるだけに、何度も読み返したくなる。わかりやすいと言うよりも、むしろ何度も読みたくなる文章を目指したい人に取って […]