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書評

タスキを繋げ!―大八木弘明-駒大駅伝を作り上げた男

正月になるとこのシーズンがやってくる。昨日には実業団対抗の「ニューイヤー駅伝」、そして本日と明日の2日間行われる「東京箱根間往復駅伝競走」、通称「箱根駅伝」が開催される。 本書は優勝候補の一つと目される駒沢大学の駅伝監督、大八木弘明の伝記といえる一冊である。大八木弘明(以下:大八木)はかつて弱小集団と呼ばれた駒沢大学を常勝軍団にまでし、出雲・全日本・箱根と通算15勝獲得した闘将と、闘将の下で陸上に […]

リーダーのための7つのステップ49のコツ

新年、あけましておめでとうございます。今年も「蔵前トラックⅡ」をよろしくお願いいたします。早速新年1発目の書評と行きましょう。 (株)オトバンク 上田様より献本御礼 企業やプロジェクトにおいて「リーダー」と呼ばれる人は必ずいる。しかしいざリーダーとなるとメンバーをまとめるだけにとどまらず、進捗、外部との調整など一メンバーとは比べものにならないほどの仕事が待っている。仕事能力のみならず、マネジメント […]

年末恒例ランキング2010 vol.2 「社会科学」本ランキング

さて、年末企画第2弾は「社会科学」本ランキングです。今年は58冊取り上げました。昨日取り上げた「理数系」とは約5倍もの差、当ブログもそうなのですが、前身の「蔵前トラック」でも書評を始めた当初は「社会科学」の分野は圧倒的に多く、それらの本を中心に書いていました。本の嗜好もあるのですが、自分として、どちらかというと「書きやすい」のがこの分野といえます。今回はこの中から印象に残った本を5冊紹介致します。 […]

年末恒例ランキング2010 vol.1 「理数系」本ランキング

もうすでに年末恒例と自分でなってしまっている、書評、及びF1の記事ランキングです。このランキングは自分の独断と偏見で印象に残った本、F1レースを決めると言う趣旨でやってます。 2008年、2009年に続いて今回が3回目。昨年と同じような感じでやっていこうと思います。 この企画のトップバッターは「理数系」の本のランキング。 今年は11冊しか取り上げられず、寒々しい分野となってしまいました。。。 今回 […]

池袋チャイナタウン

「チャイナタウン」というと横浜の石川町を連想させる。そこには「横浜中華街」があり、中国人も数多くいる場所でも知られている。 しかし「チャイナタウン」は他にもあり、石川町以上に大規模な場所があった。 その場所は「池袋」である。あまり馴染みの薄いような印象を受けるが、昔から中国人の多かった石川町と比べ、池袋は最近急成長してきた「チャイナタウン」である。本書では「新華僑」と表記されている。具体的には池袋 […]

スポーツと政治的なるもの―英国法からの問い

本書の視点は結構面白い。「スポーツと政治」と考えるとオリンピックやワールドカップなどの大会と国の政治との関連性やしがらみについて書かれる本が多かったが、本書は副題にあるように「英国法」、つまり競技と「法律」の比較についての考察を行っている。 本書でも取り上げられているが馬術の競技と動物虐待法、マラソンや競歩などの行動競技と「公道法」が例に引き出すことができる。 後者の場合は国を挙げて行われたり、事 […]

京の花街「輪違屋」物語

「一見さんお断わり」、または「観覧謝絶」 京都の座敷や廓にはそういった断りが点在する。簡単に言えばぷらっと独りで立ち寄ることができない。馴染み客(常連客)の紹介がなければ初めて愉しむことのできない格式の高い所である。現在でいえば「会員制」と言う所と似ている。 本書は京都の中で最も古い「廓屋」で知られる「輪違屋(わちがいや)」の跡取り奮闘記についてについて書かれている。 「輪違屋」が始まったのは16 […]

仕事に幸せを感じる働き方

あさ出版様より献本御礼 本書の著者に初めてお会いしたのは2月の半ば、とあるセミナーのことであった。当初は「笑福亭鶴瓶の兄弟子」という言葉が印象的であり、後々出版されると言うことを聞いたことがある。満を持って出版された本が本書である。 仕事や会社に関して不満を持ち転職を繰り返す人は少なくない。現在のように「就職難」と呼ばれる時代であっても、である。 そもそも、「「仕事」とは何なのだろうか?」「「働く […]

日本でいちばん社員満足度が高い会社の非常識な働き方

株式会社ダーナ 山本様より献本御礼。 今年の2月に「iPhoneとツイッターで会社は儲かる」と言った本が上梓されて話題となった。当ブログでもその本を3月に取り上げている。 今回はその続編と言うべきだろう一冊である。会社にも「社員満足度」と言うのがあり、お客様にも、会社社員とも満足のできる会社にするという所はいくつもある。その一方でこのことについて「八方美人」と揶揄するところもいるにはいるが、それに […]

なぜ雇用格差はなくならないのか

非正規雇用の概念が生まれたのは高度経済成長期に入ってからである。ちょうどその頃は経済成長が著しく、正規雇用では人手がまかないきれないということで、「パートタイム」や「アルバイト」を雇い、人材を集めた。一つ前の好景気でも同様のことが起ったのだが、この頃から「非正規雇用」という言葉が多用され、「雇用格差」もあちらこちらでいわれるようになった。「非正規雇用」の言葉自体は日本でしか使われないのだが、それと […]