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書評

リスクに背を向ける日本人

本書を紹介する前にこの質問を投げかけたい。 「皆さんは「リスク」をどう思っているのか。もしその「リスク」のある状況に挑みたいか、それとも避けたいか」 その質問を投げたかったのには大きな理由がある。本書と通じるところがあるのだが、私たちの場合はたいがい、「リスクは避けるべき」という考えを持っている。その一方でアメリカなどではリスクのある道に突き進む人が多い。 日本人特有の傾向なのであるならば、なぜそ […]

プロフェッショナルの5条件 ビジネスを勝ち抜く法則

「プロフェッショナル」とはどういうことを意味しているのだろうか。そのことを考える所で「プロフェッショナル」という言葉の使われ方について少し挙げてみると、 ・「プロフェッショナルの技術」 ・「プロフェッショナル意識」 とある。いったんの休止期間はあったものの現在も放送されているNHK番組「プロフェッショナル 〜仕事の流儀〜」という番組で十代目柳家小三治がこう述べていたことを思い出す。 「はたからみる […]

これから24時間でかならず成長する方法

中経出版 竹村様より献本御礼。 本書のジャケットをみるとドラマで話題となった「24」を彷彿とさせるような一冊である。献本されたときに「ヘンテコな本です」といっていたので興味本位で本書を開くと、もうすでにカウントダウンが始まったかのようだった。「ヘンテコな本」というよりも「これまでとは一風変わった本」と言った方が正しいかもしれない。 この24時間の中でどのように変えていくのか、どのように成長するか、 […]

社会学の歴史

「社会学」と一括りにしても、「思想学」「政治学」「民俗学」など様々な学問がある。「〜学」というと取っつきにくい印象があるが、その中で「社会学」はわりと取っつきやすい分野と言える。 では「社会学」はいったいどのような歴史を辿っていったのか、それが本書の根幹である。本書は社会学にまつわる有名な人物を中心に、社会学が辿った歴史について迫っている。 1章「アリアドネの糸」 本書では「社会学」のはしりとして […]

エントリーシートで目にとまる 面接で「できる!」と思わせる 内定をもらえる人の会社研究術

著者の望月様より献本御礼。 就職活動戦線は年々厳しさを増すが、今年ほど厳しい時代はないといっても過言ではない。「失われた10年」の末期であった2002・2003年の就職難を凌ぐほどの厳しさだからである。10月末現在、11年卒の大卒の就職内定率が57.4%と過去最悪の数字となった。かと思えば、有効求人倍率は回復傾向にあり、人気企業の競争率が高い傾向にある用に思える。 私が就職活動を行ったのはちょうど […]

ゆれるあなたに贈る言葉

(株)オトバンク 上田様より献本御礼。 本書は「プロジェクトX〜挑戦者たち〜」にも携わった敏腕プロデューサーが自らのプロデューサー人生をもとにして、仕事や人間関係などで「ゆれる」人たちにメッセージを送った一冊である。 「プロジェクトX」は他に例外なく好きな番組の一つであった。著者も困難を乗り越えて活躍をした人物を何人もみていく中で、印象的な点、感じた点について13の贈る言葉にしてまとめてある。 贈 […]

多民族化社会・日本

人種差別にかんして撤廃が進んでいるが、法律などによる差別もあれば、民族対立、あるいは宗教対立による戦争もある。その中で日本はあらゆる民族と共生している。日本はかつて「単一民族」といった事を標榜していたのだが、実際は数多くの民族と共生していた時代があった。その名残からか、もしくは日本独特の文化・宗教観からか宗教的な対立や民族的な対立は他国と比べると目立たない。 さて、本書の話に入る。本書は他民族の共 […]

逆算メモ術 ~結果を出している人の実践テクニック~

これまで「メモ」や「ノート」にまつわるノウハウ本が数多く出版された。実践しやすく、試行錯誤をすることによって自分なりのノート術やメモ術になる。 本書はノート術やメモ術を出版した著者、あるいは出版はしていないが独自のノート術やメモ術を持っている人に取材をして、様々メモ術について幅広く紹介している。 ちなみに本書は「マイコミジャーナル」で連載している「メモの極意」から印象に残った物を掲載している。 第 […]

不況は人災です! みんなで元気になる経済学・入門

今となっては「不況」と言う言葉が常態化している。「失われた10年」を乗り越え、ようやく好景気にさしかかった時も、世間の反応は冷やかであった。それからしばらくして「リーマン・ショック」が起こり再び不況の状態となってしまった。それからずっと景気は停滞状態にあり、先行きも不透明のままである。 しかしこの「不況」という状態は誰がもたらしたのかということが経済学者、もしくは評論家の間で議論される。しかし実際 […]

思惟の道としての現象学 超越論的媒体性と哲学の新たな方向

本書は哲学の中でも「現象学」という分野を確立させた、エトムント・フッサールが生誕150周年を記念し、新たに「現象学」というのを見直すということから本書は上梓された。 そもそも「現象学」とは何なのだろうか、というところに入っていくが、もともと哲学は私たち、もしくは物体の「存在」の意義を問うことが多い中で現在起こっていること、いわば「現象」の観点から読み解いていく分野のことを示している。しかしその「現 […]