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書評

経済が世界一シンプルにつかめる本

明日香出版社様より献本御礼。 日本に限らず世界的にも経済はめまぐるしく変化を続けている。それは国単位に限らず、私たちの生活に関わっているだけあり、直視していかなければならない課題である。 とはいえ「経済」という言葉を一括りにしても、学問的な「ミクロ経済学」や「マクロ経済学」、「経済史」があれば、私たちの生活に近い「日本経済」などが挙げられる。そこからまた学ぶ分野も簡単なものから、私たちの生活から大 […]

印象派の誕生―マネとモネ

フランスでは19世紀中頃に「印象派」というものがあった。代表的な人物として挙げてみると、本書の副題にあるマネとモネ、ゾラ、ルノワールと枚挙に暇がない。クラシック界でも同じように「印象派」があり、ドビュッシーやラヴェルが活躍した。本書は印象派の研究の中でもマネとモネの比較を中心に「印象派」によって美術の趣がどのように変わっていったのかを考察している。 第1章「印象派の成り立ちを見てみよう」 印象派が […]

野球(ベースボール)の街ニューヨーク

野球の街というと日本でも様々なところが存在し、アメリカでも本拠地のあるところは軒並み「野球の街」といわれる。今回紹介するのはヤンキースやメッツなどを本拠地に置いているニューヨークが舞台である。とりわけヤンキースはワールドシリーズを1998年〜2000年まで3連覇を達成したことのある名門として知られる。 野球が盛んであり、アメリカ経済の大動脈を担うウォール街、さらにはミュージカルの中心地と言えるブロ […]

常用漢字の事件簿

すでに国語の授業で習っている人も多いと思われるが、常用漢字は、普段文字を見る中で最低限覚えるべき感じのことであり、その漢字数は1945字にものぼる。高校までに覚える漢字の数であり、日本漢字能力検定の2級の範囲に相当する。 普段から使われる常用漢字を時代背景と事件をもとに漢字にまつわる「事件」を本書では追っている。 1.「無邪気な子どもの物語」 常用漢字が採用されたのは1973年のことである。それま […]

ジャーナリズムの政治社会学―報道が社会を動かすメカニズム―

先日11日は参院選が投開票され、与党の民主党が惨敗し、与党が過半数割れを起こす結果となった。逆に自民党は躍進をしたが、私の中では投票率が前回2007年に比べて57.92%と前回より0.72%下回ったという所にあると私は考える。 政治とジャーナリズムは切っても切れないほどであり、国民が政治の現場をみる手段の中でもっとも使われるのが新聞やTV、雑誌やインターネットなどの「メディア」である。 しかしその […]

台湾ナショナリズム 東アジア近代のアポリア

台湾と日本は切っても切れない関係である。1894年、日清戦争により台湾が日本に割譲されてからというもの、「四害」の一つと言われるほど腐敗していた島を、先進国並に発展させた。しかし戦後、台湾は国民党独裁政治、厳密にいったら(しょうかいせき)独裁政治となった(史上最長の「戒厳令」が続いたのもこの時期である)。それを経て、李登輝が総統(台湾政治とトップに位置する)になったとき、民主化に向けて大きく動いた […]

キミが働く理由

戦後からバブル経済まではタイトルのことについて考える人はほとんどいなかった。しかしバブルが崩壊し、終身雇用神話も崩れ、明日にも会社や仕事が無くなってしまうような時代である。「生活のため」という人もいるだろう。「失われた10年」を経ても、働いても生活費がままならない、すなわち「ワーキング・プア」に苛まれている人もいると考えると、その考えは仕方がない。 しかし「働く」というのは本当に「生活」しか考えら […]

ザ・バースデー 365の物語<7月~12月>

本日7月12日は私の25回目となる誕生日である。もう25歳かと思ってしまうのだが、25歳になりより引き締まる思いをするときもある。 さて、本日誕生日ということなので誕生日にちなんだ一冊を紹介するのだが、恋愛マニアリーダーである藤沢あゆみ氏の一冊を紹介する。藤沢氏といえば最近ではtwitterやFacebookなどで活躍しており、とりわけ目立つものでは元衆議院議員の「ハマコー」こと浜田幸一氏とともに […]

日本語は本当に「非論理的」か

日本語は「情緒的」で英語は「論理的」であるという言葉をよく聞くが、半分正解で半分間違っている。英語にも間投詞や単語だけで通じるものがあり、日本語には主語がなくても伝わることができるといった言葉があるからである。しかし「日本人は論理力がある」というのもあるが、私からみると疑問である。というのは室町時代後期に鉄砲やキリスト教が伝来してきたとき、その信仰者が質問責めにあったという資料もある。 話は変わる […]

男はつらいらしい

最近、女性の地位向上が叫ばれているが、果たして地位は弱いのかとふと考えてしまう。1985年に「男女雇用機会均等法」が施行される以前は女性が働ける職場は限られていた。しかし働く男性の妻として家庭を支える強さと、夫に対してこれほどまで威張れる存在はほかにいるだろうかと思ってしまう。さらに遡っても、内助の功で有名になった人もいれば、女性が活躍した時もあった。前者では前田利家の妻であるまつ、山内一豊の妻で […]