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書評

ザ・ラストチャンス―絶望からはじめる奇跡の起こしかた

(株)オトバンク 上田様より献本御礼。 「絶望と希望」 正反対ではあるが、それについて如実に体験をしている人は少なく、むしろどん底の経験をしたいという人はほとんどいないことだろう。しかし本書の著者である池松氏と海堂氏はそれぞれどん底の経験をした後、大成功をつかみ取った経験がある。そのどん底経験も本書を読むと自らの想像を遙かに越えるほどであった。「死」を本気で考えてしまうほど身の危険にさらされそうに […]

とっても不幸な幸運

「不幸」と「幸運」は言葉で言うと正反対を意味している。これは辞書を調べなくてもわかることだが、それらは心がけ一つでどうにでもなる、言わば「紙一重」であろう。 本書の舞台は「酒場」である。ちょうど先週の金曜日に会社の同期と飲み会をやり、深夜2時までずっと飲んでいた。そのときにワールドカップのブラジル対オランダ戦をみたり、仕事やプライベートの話をした。 私は仕事仲間と飲みに行くことはほとんどなかったの […]

働く意味とキャリア形成

高度経済成長期は「働くことの意味」を考えることなく、只々目の前の仕事に対して一生懸命になることで生計を立てたり、生き甲斐と思ったりすることがあった。転職もあまりなく、一度就職した会社に約40年間勤めることもできた。「24時間働けますか」という時代でも誰しも不満に思うことが少なかった。 しかし高度経済成長も終わり、バブルが弾けた頃から「働くこと」への意義を見いだすことが始まった。ただ「労働観」に関し […]

謝罪の研究―釈明の心理とはたらき

企業に限らず、政治の場でも「陳謝」や「謝罪」、「お詫び」と言った言葉をほぼ毎日目にする。謝罪の内容によって、信用を取り戻す所もあれば、逆に怒りを増幅してしまうこともある。謝罪会見の中でもTV局や新聞社の一部による横柄な態度、もしくは感情混じりの質問によって歪曲されることもあることを差し引いて見る必要はあるが。 本書は心理学における「謝罪」のあり方、釈明のあり方に至る所を考察した一冊である。 第1章 […]

デフレの正体 経済は「人口の波」で動く

角川書店 岸山様より献本御礼。 一昨年の「リーマン・ショック」で世界的に経済は減衰した。その中で日本は低い位置で浮き沈みを繰り返している様に思える。今週一週間もアメリカの経済をうけ日経平均株価が続落をした。その煽りのせいか、派遣切りや失業のニュースも後を絶たない。さらに「失われた10年」にもあった「デフレ」が再びやってきている。 景気回復の特効薬とは何かという本も色々あり、私もいくつか読んでいる。 […]

ジェネレーションブラザーズ

(株)オトバンク 上田様より献本御礼。 私は前身のブログ「蔵前トラック」、そして当ブログを合わせて3年2ヶ月書評を行ってきたが、まさか漫画を書評するのは夢にも思わなかった。もともと漫画もよく読んでいるが…。 それはさておき、本書はバブル世代、氷河期世代、そしてゆとり世代の3兄弟を描いている。 バブル世代というと、ちょうど就職戦線は圧倒的な「売り手市場」と言われており、説明会だけで即内定、人によって […]

イタい人にならない自分☆発信力

著者の原村様より献本御礼。 自分をアピールする場、機会はウェブが格段に進化したのと比例して急激に多い。かつては履歴書などが主であったものから、ブログ、twitter、Facebookなど自ら発信のできる機会は多様で、かつ誰にでも手軽にできるようになった。 そのような状況でも自分の声でアピールをするという機会もあるのだが、その中で「空気の読めない」様なアピール方法になってしまっていないだろうか、と言 […]

ニュースが伝えない政治と官僚

自民党政権下でも、民主党政権下でも、マスコミや一部の政治家は官僚を「目の敵」としている。しかし「官僚叩き」を行ったからといって国家は機能せず、むしろ官僚と政治家の両輪なくして成り立たない。しかしその官僚の天下りや天下る先の法人について民主党は強烈なメスを入れた。 昨年の8月30日に民主党が大勝し、9月に民主党政権が始まった。あれからもう9ヶ月経ったが、民主党内の「政治とカネ」、さらには「普天間基地 […]

マグロ船式会議ドリル

著者の斎藤様より献本御礼。 著者の処女作は「会社人生で必要な知恵はすべてマグロ船で学んだ」である。いかにも衝撃的なタイトルであることがわかる。著者は上司の命令により約1ヶ月間、マグロ船に乗った経験を持つ。その経験が後にいがみ合いとなった職場の雰囲気を活発化させることに成功した。その後会社を退職し、現在では日本唯一の「会議コンサルタント」として活躍をしている。本書は著者が経験をした数ある会議の中でよ […]

科学技術は日本を救うのか

日本は「科学技術立国」と呼ばれているという。ノーベル化学賞・物理学賞も多く輩出している。しかし昨今の民主党政権下で「事業仕分け」が話題となり、科学技術の分野でも多くの事業が廃止に追いやられる事態となった。現在特命大臣を務める蓮紡氏が「2位じゃだめですか?」と発言したことも有名であり、書籍にまでなってしまった。 世界でも有数の「科学技術立国」であるが、その裏では「事業仕分け」だけではなく数多くの課題 […]