100年企業のすごすぎる製紙工場

埼玉県川口市にあるとある工場。そこは「鶴見製紙」という小さな製紙工場です。かつては業界の「ガン」とも言われ忌み嫌われていました。しかしその工場は劇的な復活を見せ、今となっては業界トップクラスにまで成長していきました。 なぜそこまで変われたのかちょっとその中身を見てみましょう。 第1章「日本一汚かった工場が究極のエコ工場に変われたワケ」 その工場は埼玉県川口市にあります鶴見工場都留工場でございますそ […]

カルチャーセンター

本書のタイトルを見ると、同名のサービスがあり、それが全国にて趣味、文化、生涯学習などを展開している所である。ちなみに本書の舞台はと言うと、その流れを概ね汲んでいるように見えて、異質な雰囲気を漂わせている。 それは小説のカルチャーセンターで、未発表小説を描いたとある主人公が、実在する作家・編集者たちからコメントが寄せられ、しかも作者本人にまで言及されるといった異色の物語である。小説家が小説の登場人物 […]

今後の記事更新について

今回は当ブログの更新について重要なご報告があります。 当ブログは前身の「蔵前トラックⅡ」の時代である2009年1月9日より、毎日更新を行ってきました。もう14年となります。 毎日更新を行っていた当初はそれなりな記事を書けていたのですが、 昨年の時から仕事も忙しくなり、なおかつ自身でも書評を行っていく中で中途半端に感じてしまうことが度々ありました。 元々当ブログは毎日更新を目的としていません。自身に […]

津田梅子―女子教育を拓く

少し前に「この空のずっとずっと向こう」にて取り上げたのだが、明治時代に入り、アメリカにて文化などを学ぶために「使節団」として100人を超える日本人が渡っていった。その中に女子留学生が5名いた。先述の本では吉益亮子を取り上げたのだが、本書で取り上げるのは、その5名の女子留学生で最年少である津田梅子である。満6歳でアメリカに渡ったが、その中で何を学び、そして「希望」をもって、女子英学塾(現:津田塾大学 […]

彼岸花が咲く島

流れ着いた島は日本なのか、それとも別な国なのかはわからない。しかし本書のタイトルのように、彼岸花が咲き乱れる島だった。そう考えるとあたかも三途の川が流れているイメージがあるのだが、その島に住む人びとはちゃんと生きている。 しかしながら島はある種「隔絶」といった言葉が相応しいのかもしれない。というのは住んでいる人は全て女性であること。その彼岸花をもとに麻薬をつくり、交換物資として隣国の貿易要素として […]

戦国武将に学ぶ逆転人生 縁、誠意、忍耐、自重、したたかさ……乱世を生き抜く方法

人生には3つの「さか」があることは有名な話である。一つは上り坂、一つは下り坂、そしてもう一つが「まさか」である。 そしてその「さか」とも、状況や人の縁によって大きく変わる。それは現代においても、本書にて取り上げる戦国時代においても同じ事である。本書は戦国武将たちがそれぞれの人生や縁などで生き抜いた足跡を追っている。 「人」の章 「人の縁と誠意をもって開いた活路」 人の縁と誠意はそれによって人生を拓 […]

弊社は買収されました!

「会社買収」は今となってはごく当たり前に起こっている。しかしその当事者になってくると、どのような動きになるのかわからない人も多い。 本書はとある石鹸会社が外資資本に買収された会社の悲喜こもごもを描いている。「買収」と言ってもどのような買収なのか、また買収された後はどうなるのかによって会社の雰囲気も変わってくる。しかし本書は「突然」と言った言葉がつきまとう。社員の多くはニュースを見て始めて買収のこと […]

トカイナカに生きる

少しの本にて、首都圏から会社や人が地方に流出しているということを書いた。もっとも先日には政府が首都圏から地方移住を2027年度までの目標を掲げたというニュースがあった。実現ができるかどうかは不透明だが、首都圏から地方へという動きは加速している。 その一方で、「トカイナカ」と呼ばれる地域に移住し、働くという動きもある。「都会」と「田舎」を合わせているのだが、都心から電車などで少し移動した郊外の地域を […]

オルガスマシン

「カスタムメイド・ガール(以下:ガール)」と呼ばれる女性型人形5体。それぞれの特徴、中には人ならざるような特徴を持つ人形たちである。男性の妄想・欲望を「忠実」に具現化させた姿であるが、その「忠実」さが歪なもののように見えて仕方が無い。 その欲望のはけ口となってしまったガールたちは叛乱を起こすという作品である。もっともガールたちの姿は挿絵として描かれているため、挿絵を見るだけでも嫌悪感を持つ人もいる […]

今を生きる思想 ハンナ・アレント 全体主義という悪夢

ハンナ・アレントはドイツ帝国にて生まれたユダヤ人であり、ナチズムが台頭してからアメリカに亡命し、自身の哲学を発展させた。有名な著作に「全体主義の起源」がある。1951年に発表された。 本書はその「全体主義の起源」をもとにハンナ・アレントにおける「全体主義」の悪夢を解き明かしている。 第1章「反ユダヤ主義の起源」 そもそも「全体主義の起源」が生まれたきっかけとしてナチズムの台頭にあった。自身がユダヤ […]