新書七十五番勝負

当ブログ、及び前身の「蔵前トラック」と書評を続け、はや4年半経つ。これまで書評した本は1200冊を越えるが、初期の頃は大概新書が中心であった。重箱の隅を突いているような本や、入門書、あるいは専門に関して狭くも深いような本と様々なものがあった。新書は毎月約70冊、新刊が出るため当たり外れも激しく、ブログで書評した当初は俗に「外れ」と呼ばれた本をどれだけ腐したことか、と述懐する。良くも悪くも「面白い」 […]

熟慮ジャーナリズム ― 「論壇記者」の体験から

記者は記者でも様々な記者がいる。たとえば「政治記者」や「警察記者」などがいるのだが、以外にも知られていないのが「論壇記者」というものが挙げられる。では「論壇記者」とはどのような存在か、というと「社説」などを書く人達のことを挙げると容易に想像できるだろう。本書は普段私たちが想像する「新聞記者」とは一線を画す、「論壇記者」の存在とその仕事の中身について明かしている。 第一章「「でもしか記者」の記」 「 […]

金髪美女と結婚できた理由―出会いは無限大!

水野俊哉様より献本御礼。 もしもあなたが金髪女性と結婚したい願望があるのであれば、あなたはどのようなアクションを行うか? 金髪女性がいくような所に行くか、それとも英会話学校に行くか、はたまた直接外国へ行くか。方法には様々なものがある。 本書は実際に金髪美女と結婚に成功した方がいかにして結婚にまでたどり着くことができたのか、と言うのを自らのエピソードとともに示している。 ただし、決して女性にもてる本 […]

逆パノプティコン社会の到来

おそらく多くの方が「パノプティコン」って何?と訊くかもしれない。本書の前書きにも記載されているが、「パノプティコン」とは「全展望監視システム」のことを言う。本書では「看守と囚人」に例えられているが、簡単に言うと政府が国全体、あるいは国民を「監視」するという意味合いを持つ。しかしウィキリークスなどの誕生によりむしろ私たち国民が政府を「監視」するようになることから「逆パノプティコン」ができているのだと […]

通勤どこでも仕事術

朝の通勤というと「満員電車」を思い出してしまう。しかし今年はサラリーマンによっては節電の影響で休日がずれる所もあるため、満員電車が回避できたという人もいる。そう考えると多くの企業はなぜ「月曜〜金曜」を営業日に定めているのかがわからなくなってしまう。 それはさておき、本書ではそんな通勤時間を何倍、何十倍も効率的に使用することにより、楽しく仕事を進めることができるのかのメソッドを集めている。 Chap […]

「ひとり時間」で、すべてがうまく回りだす!

「朝4時起き」「1枚図解」に続いて今度は「ひとり時間」が登場した。「ひとり時間」とは、簡単に言うと「自分だけで思考をまとめる時間」、「思考をフィードバックする時間」と様々な側面がある。 しかしこのご時世、ましてや自分も朝早い時間から終電まで働き詰めの毎日であり、「ひとり思考」どころか「一人」でいる時間が少なくなっているなか「一人」でいることの重要性が増しているように思えてならない。 さてめくるめく […]

GIGAZINE 未来への暴言

本書は「未来への提言」ではない。「未来への「暴言」」であり、あくまでGIGAZINEとしての意見をありのままに書くというポリシーの下で時には痛快に、時には過激に物事を斬るニュースサイトであり、最も影響のあるブログの1つである。私は本書に出会うまで「GIGAZINE」を拝見したことがないのだが、本書を読んでいくと「ぜひ「GIGAZINE」を見てみたい」もしくは「ブックマークをしたい」と思えてならなく […]

佐藤さんはなぜいっぱいいるのか? 身近な疑問から解き明かす「商標」入門

水野俊哉様より献本御礼。 世の中には様々なブランドがある。その中にはまねや類似のできない「商標」として扱われているものもある。「商標」とはいったい何なのか。調べてみると、 「商品を購入し、あるいは役務(サービス)の提供を受ける需要者が、その商品や役務の出所(誰が提供しているか)を認識可能とするために使用される標識」(wikipedia より) となる。 本書のタイトルはかなりインパクトはあるが、世 […]

厳しい時代を乗り越える 強いリーダーがやるべき88のこと

(株)アップウェブ 藤田様より献本御礼。 今まさに「国難」の時代といえる。 リーマン・ショックを引き金とした経済の失速、米国債務超過による急速な円高、そして東日本大震災。日本はまさに「三重苦」では済まされず「四重苦」「五重苦」といえるような状態である。 そのような時にこそ「リーダーシップ」が輝くのだが、現在のトップではその「リーダーシップ」は輝いているのだろうか、いささか疑問である。 リーダーシッ […]

2011年 F1ハンガリーGP ハンガリー+雨=バトン勝利!? バトンが参戦200戦目を勝利で飾る!!

結果は以下の通り。(「F1通信」より) 予報通りと言える様に今年のハンガリーは雨の天気からのスタートでした。2006年の時も雨であり、8台がリタイアする様な波乱のレースでした。その時に優勝したのは当時ホンダのバトンでした。で、今回のレースの勝者もバトン。なにやら雨のコンディションでハンガリーGPとなるとバトンが優勝するという方程式ができそうでてしまいます。 ウェットになったり、ドライになったり、は […]