28歳貯金ゼロから考えるお金のこと

「失われた10年」を学生時代の中で生きた人たち、私たちの世代は雇用の安定や堅実な貯金について望む傾向にあるという。しかし、ただ銀行に預金をしていただけで本当によいのだろうか、確かに不安定な時代だから堅実に生きたいという願望はあるかもしれないが、その時代だからでこそ、「お金」のことを学ぶ必要があると私は考える。 本書は「28歳から〜」とあるが、それに満たない年齢の人でも「お金」のことについて学ぶこと […]

甦るリヴァイアサン

「リヴァイアサン」はホップズの名著の一つであり、ドイツの名宰相であるビスマルクがもっとも影響を受けた本として有名である。ホップズは他に「万人の万人に対する戦争」もある。 本書はあくまで「リヴァイアサン」を中心にホップズの思想によって社会はどのように変化をしていったのか、そしてホップズ以前の思想とホップズの思想との違いなどについて考察を行っている。 第一部「ホップズの近代性とその意義」 第一章「世界 […]

ケータイ小説は文学か

ITジャーナリストの佐々木俊尚氏が書かれた「ケータイ小説家―憧れの作家10人が初めて語る“自分”」を今年の春に読んでそこから「ケータイ小説」に興味を持ち始めた。 あれから数冊ケータイ小説を読んだのだが、リアリティがあまりにも強すぎる作品ばかりだった様に思える。現在でも本書のタイトルである「ケータイ小説は文学か」の議論は絶えないが、「ケータイ小説」を読む前と読んだ後の考えは大きく変わった。 読む前は […]

問題解決のためのファンクショナル・アプローチ入門

一昨年の夏に「ワンランク上の問題解決の技術《実践編》」が発売された。著者の横田氏の処女作である。私の中ではもっとも重要な位置にいる一冊で、この本がきっかけで考え方が変わっただけではなく、セミナーや勉強会に参加するようになったきっかけにもなった。 本書の著者である横田氏は改善士として、3月にTBS系列で放送されている、人間ドキュメンタリー番組「情熱大陸」に出演し、翌月にはファンクショナル・アプローチ […]

キャッチコピー力の基本 ひと言で気持ちをとらえて、離さない77のテクニック

「キャッチコピー」の力はつくづく絶大と感じてしまう。「論理」という名の言葉の分解道具を使わずして、たった一言で人の心を引き寄せてしまう(もっとも「論理」には人を引き寄せる効果はあまりないのだが)。 本書はキャッチコピーの魅力について伝えるとともに、いかに効果的な「キャッチコピー」にするべきかについて77個のテクニックにして表している。 ちなみに「キャッチコピー」というと広告などの専売特許と考える人 […]

「またやっちゃった…」あなたのための こんどこそ!やめる技術

本書のタイトルを見て、先日取り上げた「植木等」を思い出してしまった。彼の有名な曲である「スーダラ節」の一節に、 「わかっちゃいるけどやめられない」 というのがある。これは親鸞が死の間際に語ったように人間の在り方を一言で表したものであるということを取り上げた。 だからといって、よい意味で「やめられない」状態もあれば、改善しなくてはならないものもある。本書は後者の悪循環をどのように断ち切るのかについて […]

プラットフォーム戦略

「プラットフォーム」は21世紀の経営戦略やビジネス戦略の中で語られるようになった。現在この「プラットフォーム」を形成している企業を挙げると、ソフトバンクや楽天、GREEなどが挙げられる。世界でもマイクロソフトやGoogle、Facebookが台頭している。 リーディングカンパニーと呼ばれている企業は軒並み「プラットフォーム戦略」を行い、成功してきた企業であるが、その反面「プラットフォームの横暴」と […]

マザー・テレサの真実

マザー・テレサは「無償の愛」を広めただけではなく、「神の愛の宣教者会」をつくり、貧しい人たちに愛を与え、それが認められ「ノーベル平和賞」を受賞した。 本書は著者が1985年から始めた「インド心の旅」の中で何度も会ったマザー・テレサと「インド心の旅」の思い出と考えについて記したものである。 第一章「マザー・テレサ最期の日」 マザー・テレサが亡くなったのは1997年9月である。そのときはイギリスのダイ […]

リーダーは半歩前を歩け

リーダーは人よりも前に行かなければいけない、ということはビジネス、政治に限らず、様々なリーダー論の中でいわれているのだが、本書は「半歩前」で良いといっている。一歩前や二歩前ではなくなぜ半歩前なのか、そしてそれらの違いとはいったい何なのか、本書はそれを突き詰めている。さらに本書は昨年逝去された元韓国大統領の金大中氏との対談もあるが、リーダー論としてのヒントとして金大中を引き合いに出している。ちなみに […]

【Reading-Lab】「読書をテーマに語る会」@新宿スポーツセンター 感想

昨日は志んさく@スマイルさん、きょうさん主催のリーラボ「「読書をテーマに語る会」@新宿スポーツセンター」に参加いたしました。 前半は通常のリーラボ形式での読書会でした。私のいたテーブルでは、 ちなみに私が紹介したのは、 これは一昨年の12月23日に取り上げた本です。それまで東京裁判について数多く取り上げたのですが、その区切りとして、処刑されたA級戦犯7人について教戒師という立場からありのままに述べ […]