アエラ族の憂鬱

「AERA」はバリバリに働くキャリアウーマン(バリキャリ)のためのオピニオン誌である。一部の人にはこの雑誌を「女尊男卑」というひともいるが。 本書は「戦後最長の好景気」とも呼ばれる時期に活躍した雑誌「AERA」の功罪について迫っている。 第一章「「超高級ホテル」から若い女性たちが消えた」 バブルだろうか、それとも一つのステータスだったのだろうか、若い女性の間で流行していたというのは私はあまり聞いた […]

人生の短さについて

セネカはローマ帝国のユリウス・クラウディウス朝に生きた哲学者であり、政治家であった。セネカの生きた時代はちょうど紀元に当たる年であり、ちょうどローマ帝国が「パクス・ロマーナ」と呼ばれるほど覇権を手にしていた時である。 セネカはそのローマ帝国内で皇帝ネロのバックボーンとして活躍をしたが、晩年は様々な疑惑にかけられ引退の身となった。本書は政界から引退し、文筆業に精を出していた時に書かれた一冊である。同 […]

大事なことはすべて記録しなさい

「記録」は様々な場で重要な効果を発揮する。 例えば資料を研究する時、ビジネスの場での参考資料、アイデアの材料、さらには事件の証拠など、過去のものであるが、そこから未来の物を創るためには記録は欠かせないものである。 記録のノウハウであれば様々な本はあるが、本書はノウハウもあるが、それよりも「記録」をすることの重要性というのを伝授した一冊である。 第1章「大事なことはすべて記録しなさい」 大事なこと、 […]

あなたが選ぶ2009年の漢字

今年も早いものであと2カ月となりました。 そういえば毎年末にやるのが日本漢字能力検定協会が「今年の漢字」を12月12日に発表をするというのがあります。毎年ハガキやインターネットなどから募り、最も票数の多かった字が「今年の漢字」に選ばれます。 過去にさかのぼってみると、 2006年は「命」…小中学生のいじめによる自殺が多発し、臓器移植事件もありました。そして秋篠宮殿下に悠仁様が誕生された年でもありま […]

BEYONDロジカルシンキング 人を動かすビジネス力 感想

昨日は株式会社InspireConsulting主催の「BEYONDロジカルシンキング 人を動かすビジネス力」のセミナー、及び「合同出版記念パーティー」に参加いたしました。 今回はInspireConsulting代表の久保憂希也さんの出版記念を兼ねたセミナーであり、パーティーといった形でした。 さて、まずはセミナーから言ってみましょう! Ⅰ.柏木吉基 柏木さんと言えばこの一冊です。 以前書評を行 […]

中島敦「山月記伝説」の真実

中学か高校の国語の授業でおなじみの「山月記」。私は高校の時に山月記に出会い、テストの向けて暗記をするほど何度も読み返していた事を昨日の事のように覚えている。 その著者である中島敦はそれほど有名にならず33歳の短い生涯に幕を下ろした。 中島敦はどのような生涯を送ったのか、そして名作「山月記」はどういった経緯で生まれたのか、本書はそれらのことについて迫っている。 第一章「カメレオンと虎」 山月記に出て […]

仕事と日本人

近年は労働基準法の改正や「ワーク・ライフ・バランス」が提唱されたことにより、若干ではあるが日本人の平均労働時間は減少しつつある。しかし、それでも過酷な残業やサービス残業というのは後を絶たない。労働状況というのもあるが、自ら進んで残業をやる、残業代が出るからという理由で無駄な残業をするという人もいる。あれだけ「残業を減らそう」と唱えていてもこういう状況ではある種の無駄骨と言わざるを得なくなるが、日本 […]

UNDERGROUND_GARAGE 感想

昨日は美崎栄一郎さんが主催するUNDERGROUNDの最終地点、「UNDERGROUND_GARAGE」に参加いたしました。 しかし今日は夜勤明け+午後から急に仕事が入ってきたため、約1時間遅れの参加となってしまいました。 大まかな流れとしては、主催者である美崎さんの講演と、今までUNDERGROUNDにおいて講師をなさった方々とのインタビューをまとめたものでした。 講師の方々はこの方々です。 私 […]

テレビは見てはいけない

本書のタイトルを見て「ドキッ!」とした方はどれくらいいるのだろうか。 今の私は特別なこと(とはいっても「F1」くらいしかないのだが)以外はTVを観ない。TVを観るよりも本を読んだり、ネットサーフィンしたりしている方が好きだからである。もっともTVも最近はあまり面白い番組がないことも理由の一つとして挙げられるが。 ふと時間が空くと必ずTVを観るという人は今も昔も少なからずいるだろう。しかしTVは非常 […]

マスメディア 再生への戦略

当ブログでは新聞やTVなどのマスメディア批判や考察を扱っている本を書評したことが何度もある。私自身はどうかというとTVはそれほど見ず、新聞もほとんど見ない。ニュースはインターネットで事足り、わからない情報、もう少し深く掘り下げたいものであれば雑誌がある、他にも本があるので必要としないと考えているためである。 しかし、批判はするが、完全に無くなれとは言っていない。むしろ「変われ」と言っている他ない。 […]