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アメリカ

動物で読むアメリカ文学案内

アメリカに限らず様々な文学があるのだが、その文学の中には作品によって「動物」が存在する。その動物は物語をどのようにして彩ったのか、本書はアメリカ文学を主軸にして物語を彩った動物たちを取り上げている。 第1章「リップの愛犬ウルフ」 「リップ・ヴァン・ウィンクル」は19世紀ごろにワシントン・アーウィングによってつくられた短編小説集であるのだが、その短編小説の中に「新世界の浦島」と呼ばれるところに「ウル […]

ハーバード大学は「音楽」で人を育てる──21世紀の教養を創るアメリカのリベラル・アーツ教育

ハーバード大学というと世界の大学でも最高峰の大学の一つであり、教養にしてもビジネスにしても最高峰のことを学ぶことができる場として知られているのだが、そこでは以外にも音楽教育が行われているのだという。音楽を通じて教養を身につけることをハーバード大学は狙いとしているのだが、なぜ音楽を学ぶことになったのか、そしてその教育はこれからの教養、及び教育にどのような影響をもたらすのか、本書はそのことについて取り […]

イエレンのFRB―世界同時緩和の次を読む

ベン・バーナンキの後任として連邦準備制度理事会(FRB)議長に就任したのはジャネット・イエレンであり、2014年の1月に就任した。就任当初はFRB史上初の女性議長として話題となったが、就任して約2年経ち、どのような手腕を振るい、アメリカ経済を動かしてきたのか、その足跡を追っている。 第1章「議長交代―Your Team Is Up」 イエレンがFRB議長になる前、アメリカの経済は大混乱の状態だった […]

インド 第三の大国へ――<戦略的自律>外交の追求

人口で10億人以上もいる国は中国のほかにもう1国ある。それは「インド」。インドはアジアを代表した一国であり、これから大きく成長する可能性を秘めている国といえる。日本とはインド独立してから良好な関係を持っており、中国以上に緊密にすべき国の一つといえるのだが、インドにはどのような可能性があり、どのような課題を持っており、そして日本はどう接したらよいのか、本書はそのことについて取り上げている。 第1章「 […]

民主党のアメリカ 共和党のアメリカ

アメリカの政治は民主党と共和党の「二大政党制」となっており、8年単位で政権交代が起こるケースが多い(場合によっては同じ政権が10年20年続くケースもある)。しかしそのアメリカの政党政治は「民主党はリベラル」「共和党は保守」とはっきりしているのだが、はたしてそれは本当なのだろうか、またアメリカの二大政党制にはらんでいる問題点はいったい何なのか、本書はメディアでは知られていないアメリカ政党政治の裏側に […]

ルポ 電子書籍大国アメリカ

2010年に「電子書籍元年」と呼ばれ、それ以降電子書籍プラットフォームや電子書籍サイトが次々とでき、なおかつ電子書籍も次々と出てきた。しかし現在日本では電子書籍が浸透しているのかというと必ずしもそうとは言えない。もちろん浸透しているものもあれば、今もなお紙媒体を信用している人も少なくない。私も電子書籍をいくつか読んだことはあるのだが、玉石混交のような状態である印象である。 ではアメリカではどうなの […]

会社を支配するのは誰か―日本の企業統治

「企業統治」はカタカナに直すと「コーポレートガバナンス」という。それは何なのかというと、 「会社の不正行為を防止、あるいは適正な事業活動の維持・確保を実現すること。具体的には取締役など業務執行機関に対するチェック-システムとの関連で問題とされる。」(「大辞林 第三版」より) とある。では誰がそれを防止・チェックを行うのかというと、企業内の監査役、さらには外部では公認会計士、さらには株式会社だと株主 […]

オーケストラ大国アメリカ

「オーケストラ」というと、ドイツやオーストリアなど西欧の国々が盛んに言われているのだが、実はアメリカも「オーケストラ大国」と呼ばれるほどであるという。これについてクラシックマニアであれば分る人もいるのだが、クラシックの「ク」の字も知らない方であれば本書に出会うまで気づくことはないと言える。 ではなぜアメリカが「オーケストラ大国」と呼ばれているのか、本書はその所以について取り上げている。 第1章「オ […]

グローバル化とアメリカの覇権

どうも最近、企業などから「グローバル化」と言う言葉がしきりに言われているように思えてならない。もちろん「グローバル化」は必要なのだが、必要以上に強調してしまっている印象が強いように思えている。 その「グローバル化」が叫ばれている要素の一つとしてアメリカの存在があるのだが、アメリカもアメリカで世界各国へヒト・モノ・カネ・情報を海外に送りつつ、国益をまかなっている。しかしアメリカではイラクやアフガニス […]

「肌色」の憂鬱 – 近代日本の人種体験

「F1にイエローはいらない」 これは1986年のF1イタリアGPで、当時国際自動車スポーツ連盟(FISA)の元会長だったジャン=マリー・バレストル氏が当時F1におけるホンダエンジンの総監督だった桜井淑敏氏に向かって言われた言葉である。人種差別的な発言だが前後すると当時はホンダエンジンが席巻し、バレストル氏の母国であるフランスのルノーエンジンが不振だったという事情があり、その恨み節としてこの発言がで […]