イランとアメリカ~歴史から読む「愛と憎しみ」の構図
イランとアメリカの関係は「核開発」の観点から冷え切っている。それは前のブッシュ政権のころから、もっと言うと、イランの大統領にアフマディネジャドが就任した時からの事である。しかし、その発言以前はイランとアメリカは良好な関係にあり、79年の「イラン革命」の時にはイラン人がアメリカに亡命する人が多かったと言われている。 イランとアメリカの関係は、なぜ冷え切ったのだろうか、そしてオバマ政権2期目の時のイラ […]
イランとアメリカの関係は「核開発」の観点から冷え切っている。それは前のブッシュ政権のころから、もっと言うと、イランの大統領にアフマディネジャドが就任した時からの事である。しかし、その発言以前はイランとアメリカは良好な関係にあり、79年の「イラン革命」の時にはイラン人がアメリカに亡命する人が多かったと言われている。 イランとアメリカの関係は、なぜ冷え切ったのだろうか、そしてオバマ政権2期目の時のイラ […]
アメリカでは白色・黄色・黒色も含め、様々な人物が存在している。その理由は明白でイギリスなど各国からの移民を受け入れているからである。 その中でも黒人にあたる人種は戦後間もないときまで社会の底辺におり、差別され続けてきた。アメリカ黒人はまさに「不遇」の歴史から世界的に認知される革命を起こすようになり、そして平等を手にした。 本書はアメリカ黒人の歴史を政治、社会、スポーツなど様々な角度から分析するとと […]
「1968年」 この年は世界中で「激動」と呼ばれる年であり、先進国では「冷戦」の絶頂期といえる年であった。その年は世界中でいろいろな革命や運動が起こり、それぞれで混乱に陥れられた時代と言える。 日本では「大学紛争」や「全共闘運動」を発端とした抗議運動や紛争が起こり、新左翼による事件もいくつか起こった。こちらについては昨年夏に取り上げたシリーズ「1968年を知らない人の『1968』が詳しい。 本書は […]
1968年は20世紀の中で「もっとも激動の一年」の一つであった。8月に小熊英二の「1968」を一週間にわたって取り上げたが、そこでは学生紛争や新左翼を中心とした日本における激動の時代を取り上げた。 さて、本書は日本から離れたアメリカの「1968」はどのような年であったのか、というとオリンピックイヤーであったのだが、その一方でアメリカに蔓延っていた「人種差別」が大きく取り上げられた時代であったことを […]
1941年と言えば、12月8日に日本が真珠湾へ攻撃を行い大東亜戦争が開始された年であった。当時から日米関係が緊張状態にあり、いつ戦争が起こってもおかしくないような状況に陥っていた。 日本では政府による英米文化そのものを楽しむこと自体御法度とされ、米国では日系人に対する強制収容も行われた。 本書の著者は2001年からアメリカに在住し、日系アメリカ人社会と出会った。その出会いから第二次世界大戦から始ま […]
「遠くの都市」というと「郊外」や「街外れ」と連想してしまう。郊外というと都市とは違う「開放感」が込められているように思えるが、その実は逆で、「閉鎖的」であり、かつ「排外的」であるのだという。 本書はロサンゼルスの都市構造を中心に「都市」そのものの「閉鎖性」と「排外性」について論じている。 第1部「遠くの都市」 最初に書き忘れてしまったが、本書は「都市哲学」というジャンルである。 「哲学」というと「 […]
アメリカ政治の中枢であるホワイトハウスだが、この中で働いている人の中に「ホワイトハウス・フェロー」がいるという。その職業はどのような仕事を行っているのか、その職業に就くまでにはどのようなことが必要なのか、本書はホワイトハウス・フェローのOBの方々の取材をもとに知られざるホワイトハウス・フェローのすべてを明かしている。 第1部「「ホワイトハウス・フェロー」プログラム」 そもそも「ホワイトハウス・フェ […]
3年前の恐慌は「100年に1度の恐慌」と言われており、1929年の「ブラック・サースデー」と比べられることが多い。しかしノーベル賞受賞の経済学者は今回の恐慌と類似点があるのはむしろ「1907年の金融危機」と類似点があると指摘している。これについて取り上げたメディアは少ないおろか、そもそも「1907年金融恐慌」について知る人は果たしているのだろうか、と言うのも疑問に思えてならない。「リーマン・ショッ […]
(株)オトバンク 上田様より献本御礼。 本書の著者はアメリカと日本の両方で社会人生活を送った後、世界各国で取材旅行をした経験を持つ。その著者が単身で永田町に飛び込み、国会議員を取材することを行った記録である。 今国会や政治が混迷を極めているというが、実際の場に私たちは足を踏み入れることは不可能に等しい。国会議員でさえも街頭演説でふれあうくらいがやっとである。著者はその国会議員とリアルで出会いどのよ […]
本書のタイトルにある「アメリカ情報機関」はご存じの方も多いが「CIA」のことである。CIAができたのは1947年の時であり、それまではOSS(戦略事務局)やCIG(中央情報グループ)を経て、国家安全保障法により誕生している。本書で紹介するのはCIAになる前後の諜報活動の考察であるが、便宜上「CIA」に統一している。 第一章「「ルーズヴェルトの陰謀」はあったのか」 ここでは1941年12月8日に起こ […]