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フランス

クスクスの謎―人と人をつなげる粒パスタの魅力

「クスクス」を知らない人は、「笑い方」のことを連想するのかもしれない。しかし「クスクス」はタイトルにもあるとおり「粒パスタ」と呼ばれており、巷で売られているパスタの一種である。 「クスクス」はフランスより様々な国で広がっている。しかし日本では同様に広がっていた「タジン鍋」に比べてあまり語られておらず、むしろ「アラブ系の料理」の一括りに終わってしまっているのだという。 自分自身も「クスクス」を食べた […]

モンスター・シークレット

進展のない事件について最新の情報を手に入れようと正義感に燃える記者が話題収集のためにフランスに渡ったときから物語は始まる。 その物語はフランスに行く前まで追っていた事件との館錬成があり、「ナポレオン」や「摂政」などを手がかりに日仏双方から紡ぎ出される「ミステリー」に巻き込まれる。そしてフランスで知り合ったある鑑定医とともに歴史、証拠などを材料に真実を読みとっていく。 日仏の両国は言語や文学など異な […]

フランス暴動—-移民法とラップ・フランセ

フランスでは2005年に暴動があったのだという。その翌年の2006年に、「初期雇用契約」による暴動があったのはニュースでも大々的に取り上げられていたこともあり、記憶している。 その2005年に起こった暴動は労働ではなく移民政策にあるのだという。本書はその暴動の全貌とフランスと諸外国の移民政策のジレンマについて暴動を中心に追っている。 第一章「2005年、秋、フランス」 事の発端は2005年10月2 […]

醜聞の作法

「醜聞」とは何か。辞書で調べてみると、 「その人の名誉や人格を傷つけるような、よくないうわさ。男女関係や金銭に関する評判など。スキャンダル。」(goo辞書より) 名誉毀損や人格否定などをするような醜聞は現在でも起こっており、とりわけネットではコメントやブログなどが顕著に表れている。 本書の舞台は18世紀のフランス、ちょうど「フランス革命」に近い時代である。当時は階級社会であり、貴族などの高い階級で […]

印象派の誕生―マネとモネ

フランスでは19世紀中頃に「印象派」というものがあった。代表的な人物として挙げてみると、本書の副題にあるマネとモネ、ゾラ、ルノワールと枚挙に暇がない。クラシック界でも同じように「印象派」があり、ドビュッシーやラヴェルが活躍した。本書は印象派の研究の中でもマネとモネの比較を中心に「印象派」によって美術の趣がどのように変わっていったのかを考察している。 第1章「印象派の成り立ちを見てみよう」 印象派が […]

宗教 VS 国家

日本国憲法20条には政教分離の原則が明記されている。さてこの宗教分離は一体どこが源流であるのか。それはフランスにあるというのが本書である。フランスでは1895年に「スカーフ事件」が起こり、それを契機に1905年に政教分離法が定められ、ほぼ完全に宗教と政治との分離が相成った。 しかしフランス革命はそれより100年前に起こったがその中で政治と宗教の確執が100年間も続いた。それが決定的となった事件が「 […]