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ミステリー

刑事が法に背く時

よくある「こいつおまわりさんです」を連想するようなタイトルである。警察、もとい刑事は犯罪者に対しては厳しく取り締まり、善良な国民に対してはやさしいイメージがもたれる。しかしあくまで私のイメージにあたるため、他の人にとっては、ドラマ・アニメ化されたマンガ「ハコヅメ」の1シーンのごとく警察に対しての罵詈雑言のような事も少なくない。 それはさておき、刑事であっても一人の「人間」である。法律と道徳の狭間に […]

白医

本書はミステリーでありつつ、終末医療のことも描いている。というのは不審死の事件として取り上げてはいるものの、末期を迎えた患者は本当に死を選んでいるのか、また生を選んでいるのかはわからない。しかしながら、ただ生きるだけでの地獄よりも、自分の意志のあるときに「死」を選び、延命治療を拒否して死ぬといったことがある。 かつて当ブログでも「尊厳死」「延命治療」に関しての本を取り上げてきたのだが、その中で考え […]

育休刑事

本書に出てくる刑事は、警察署の刑事であるが、結婚して子どもを出産したことにより、育児休暇(育休)を取得して、子育てに勤しんでいた。刑事として仕事に集中していたが、子宝に恵まれて、ようやく家族のことに直接目を向ける時期が来たにもかかわらず、名探偵コナンの江戸川コナンよろしく、出くわす場所で事件が起きてしまう。 その事件は主に「家族」にまつわるトラブルから起きたものがほとんどで有、事件を追っていく中で […]

目を見て話せない

「コミュ障(コミュニケーション障害)」をひとえに言っても、様々な種類がある。本書の主人公は話すときに目を見て話すことができない状況もあり、元々はマンガだが、アニメ・ドラマにもなった「古見さんは、コミュ症です。」の主人公の場合はそもそもの人付き合いが苦手で会話もままならない状態(会話しようとすると激しく震える性質である)になるという。 かくいう私自身はその両方には当てはまらないのだが、積極的に声を掛 […]

まりも日記

猫は不思議な生き物である。固体にもなり液体にもなりと言うのもあるのだが、気まぐれで、なおかつ表情・行動ともにかわいさを見出し、どうしても放っておけない、もしくは魅了されてしまう人も少なくない。かくいう私もその一人である。その影響もあってか猫を飼う人もいるのかもしれない。 本書はその猫によって人生を翻弄された人たちを描いたミステリーである。猫とミステリーというとミスマッチのようでいて、物語を読んでみ […]

だから殺せなかった

今となってはネットニュースなどが広がりを見せており、その一方では新聞の売り上げは右肩下がりと言われている。特に10代にいたっては新聞購読での情報収集する時間がほぼない(あっても0.2~0.3分)といった衝撃的な結果が出たことが報じられた。かくいう私もそれ程新聞は読まないのだが、読んでいくと、社説はともかく根拠、主張といった具体的な要素も知ることができるため、良くも悪くも重要なソースである。 それは […]

指名手配作家

作家が何かしらの事件を起こし、警察に逮捕されることはちらほら存在する。不祥事の面も強くあるのだが、中には抗議活動により逮捕されるといった方もいる。 しかし本書で言うところの事件は殺人事件。しかも担当編集者の口論でヒートアップしてしまった結果、死なせてしまう悲しいものだった。自殺を試みようとするもうまく行かず、知人にかくまわれ、指名手配犯として追われる身となった。しかもその知人の作家デビューをゴース […]

犯人は、あなたです

バラバラ殺人事件が起こったときから物語は始まる。しかしその被害者は編集者であったのだが、元を辿ってくると有名な家族であったことが発覚。しかしその事件の犯人に大きな謎もあり、表紙にある猫も容疑者ならぬ「容疑猫」として挙げられるようになった。そうあの「犯ニャン」のように。 有名な家族が被害者であるとするならば犯人(ニャンも含む)はいったい誰なのか、誰しもが「探偵」と化し犯人を見つけていくと言う物語であ […]

動物警察24時

動物虐待などの犯罪は現実の今でも後を絶たない。中にはニュースで取り上げられることもある。本書はその犯罪に対して専門的に取り締まるべく「東京アニマルポリス(通称:TAP)」を設立し、取り締まるというものである。 次々と起こる動物に関する事件があるのだが、次々と解決していった。しかしその矢先に最大の危機が、そしてその要因はTAPならではの要因でもあった。 動物問題は多かれ少なかれ起こっているのだが、表 […]

さよなら、わるい夢たち

「悪夢」は決して寝ているときに見る夢の中での悪い部分ではない。現実に起こっていることの中でも重荷となっている部分もまた「悪夢」である。特に昨今の新型コロナウイルスの感染拡大により、さまざまな制限を受けているのもまた「悪夢」としてある。 本書はジャーナリストの観点から、学生時代の友人がどのような立場で、重荷を積まされていたのか、そしてどこが原因で失踪事件へとつながっていったのかを描いている。 この事 […]