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メディア

NHK改革

本書はNHKの在り方を批判しながらも改革への提言をしている1冊である。 ちなみに本書の著者は34年もの間NHKに勤めてからまた大学に転じたと言うのでNHKの畑にどっぷりとつかった人であるが、著者自身はNHKについて語る資格はないと言っているが、むしろ著者だからでこそ語れることがあるのでむしろありがたいと私は思う。 まず第1章は「NHKと政治」を題してNHKと政治との距離について書かれているがここで […]

ブログ論壇の誕生

ここ最近はそれほど多くは話題となっていないもののブログを通じて時事的なことについて活発な主張や議論が多い。また私みたいなブログを通じて書評を行っているところもある。本書はそういった「ブログ論壇」についてどのような影響を及ぼしているのかというところについて書かれている。 最初はブログ論壇についてあるものと似ているところを突いている。十八世紀のイギリスのコーヒーハウスやフランスのカフェ、サロンでの討論 […]

「不利益分配」社会

田中角栄時代から地方へのバラマキ政治が始まった。しかし現在日本の赤字国債の累積残高が850兆円となった。このままでは日本が破たんしてしまうし、バラマキもほとんどできない状態となった。 そこで国民への負担をどこまで分配できるかという「不利益分配」政治というのが橋本龍太郎内閣以後の課題となり小泉内閣以降はそれが顕著に表れたといってもいい。 さて本書ではそれだけではなく現在の日本の政治の在り方についても […]

論壇の戦後史

戦後の日本には「悔恨共同体」いうものがあったことはご存知であろうか。私はそれまでこの名前すら知らなかった。では悔恨共同体と一体誰が集まってどのようなことをするのかと言うかと言うと、まずこれが日本における戦後論壇の原点になったという。ちなみに政治思想で有名な丸山眞男をはじめ多くの思想家、そして論壇に立った者が集まった。そこでは今後の政治・経済・社会・文化について研究をおこなわれていたという。 本書は […]

テレビニュースは終わらない

本書はテレビニュースに取り巻く環境と現状について書きながら表題にあるとおりテレビニュースは終わらないと結論付ける1冊である。 9・11事件から始めイラク戦争、そして4年前にイラクで起こった人質事件における報道の在り方について事細かに書かれているだけではなく、ブッシュが再選を果たした2004年のアメリカ大統領選挙についてのニュースも書かれている。 私見についてはテレビニュースは終わらないのは私もその […]

新聞がなくなる日

新聞というのはいいものだ。毎日のニュースを事細かにとらえられているばかりではなく安価で多くの活字があるので「読む」という訓練にもなる画期的なものである。 しかし最近新聞に載っているニュースというのは信頼できない。あまつさえTVニュースでもバラエティ化により事件の深みにはまっていくことがなくなってきている、新聞は新聞で全体的に同じ記事にしかなっていなかったり内容も長く書かれているわりにはチープ感があ […]

ブログがジャーナリズムを変える

ブログで書き込みを行っているのは日本人が最も多いというのは周知の事実である。その中で時事的なことについて一言書いたり、日々徒然を書いたり、そして私みたいに書評を行ったりもしている人もいる。 ブログというのは自分の意見を述べる格好の場ではあるが、そのブログが日本、いや世界のジャーナリズムを変えるというのが本書である。 まずは第1部は放送と通信の融合であるが、まず著者自身の体験に交えたことでCATVに […]

メディア進化社会

本書はメディアの変遷と進化を5章に分けて考察を行っている。 第1章はメディア論について。ここでは電子書籍の不振や大手マスコミのネット取材の現状、そしてコンテンツ配信について書かれている。まず電子書籍についてであるが諸外国では進んでいるのに対し日本ではそれほど進んでいないことも現実である。 とはいえ日本でもニンテンドーDSにて電子書籍が出回っており唯一の救いといってもいいかもしれないが、文学作品しか […]

メディアと政治

本書は大学の教科書であり、政治がいかにしてメディアを利用しているのかというのをわかりやすくまとめた一冊である。2005年の衆議院総選挙以降、メディアと政治の在り方について重要視され始めた。特に政治番組一つで選挙の流れというのが大きく変わってくる。 しかもインターネットの進化により有権者同士が活発に意見の主張や交換を行うなどしており、それによっての影響も捨てきれないことも事実としてあげられる。論客に […]

新聞社―破綻したビジネスモデル

新聞というのは活字媒体の中では非常に文章も多く時事的なことを広く深く読み取れる絶好の文書である。 しかし、もしこの新聞というのが談合を行っていたり、阿漕なことを行っていたりしたらあなたはどうするのか? 本書の著者河内氏は元毎日新聞の役員であり新聞社の実情をよく知られている方である。「新聞離れ」に至っている内部的実情、醜き販売スタイルといった新聞社に関する様々な澱を本書は暴露している。それだけではな […]