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メディア

アニメの社会学―アニメファンとアニメ制作者たちの文化産業論

私自身アニメファンであるため、様々なアニメを視聴することが多くある。実際にこだわってみるのがストーリーの流れだったり、オープニングやエンディングといったものも重視する。作画も見るには視るのだがあまりこだわっていない方である。 私事はさておき、アニメ自体は既に日本のポップカルチャーの一つとしてあげられ、海外でも評価は高いのだが、社会学の学問の観点からアニメはどのように評価されているのか、本書ではその […]

フェイクニュース時代を生き抜く データ・リテラシー

ここ最近のメディアでは誰でもが発信し、誰でもがコメントできる、ある意味メディアの双方向化が行われていると言っても過言ではない。そのような風潮の中で、いわゆる「フェイクニュース」と呼ばれるものがよく叫ばれている。とはいえあくまで本や既存メディアなどで大きく叫ばれているだけで、実際にフェイクニュースの概念自体は瓦版があった江戸時代のころからずっと存在している(内容は幽霊や妖怪など荒唐無稽の話だが)。 […]

流言のメディア史

本書は昨年出版されたのだが、今を指し占めたような一冊と言うほかない。というのは言うまでも無いのだが、昨今新型コロナウイルスによるニュースが大量に出ているのだが、その中には流言(デマ)と呼ばれるようなニュースが沢山存在する。なぜ流言は生まれるのか、それを紐解いてみると、そもそもメディアと「流言」自体は長いつき合いにある。そのあらましとこれからについて取り上げているのが本書である。 第1章「メディア・ […]

加害者家族バッシング―世間学から考える

海外では人種・身分の差別が根強く残っている所がある。中にはニュースにもなり、差別によって凄惨な事件の引き金になることも少なくない。日本では差別はないのかというと、実際にはそうではない。センセーショナルな事件において、地域や家族を排斥するような動きを見せており、「差別」をしている風潮もある。とある事件にて加害者がいる場合、その加害者ばかりでなく、家族にまでバッシングを行う、さらには差別するといった風 […]

上級国民/下級国民

昨年の4月に痛ましい事故、もとい事件があった。東京の池袋にて乗用車が暴走し、2人の尊い命が失われた死亡事件だった。その加害者は元経済産業省の技官であり、民間企業の副社長まで経験した人物であり、事件後、逮捕されなかったことやメディアでも「容疑者」ではなく、肩書きで取り上げられたことから、インターネット上にて「上級国民」が流行した。それ以前にも2015年にオリンピックエンブレムにおいても同様の言葉が使 […]

バッシング論

多くのメディアでは政治・経済・社会などありとあらゆる「バッシング」を起こしている。ここ最近ではそのバッシングは強くなっているように見えるのだが、もっともメディア自体「バッシング」から切っても切れないものである。もっともメディアは「議論」のきっかけを作ることだったにもかかわらず、特定の思想や論調ばかりに偏ってしまい、異論とするだけでも排除される風潮も見られる。 メディアばかりではない。そのメディアに […]

テレ東のつくり方

「テレ東」ことテレビ東京は全国キー局の中でも異彩を放つテレビ局である。番組編成も独特であり、緊急時についてもほとんど緊急放送を行わない。そのことから「安定のテレ東」「テレ東伝説」とまで呼ばれた。 しかしながら主要キー局と比べて規模は小さいのは否めない。否めないながら独自の番組をつくり上げ、一定の人気を得たことは言うまでもない。その番組誕生までの裏側を制作者の立場で綴ったのが本書である。 第1章「「 […]

ハッキリ言わせていただきます! 黙って見過ごすわけにはいかない日本の問題

株式会社オトバンク 上田様より献本御礼。 正直言うと、私自身はテレビのコメンテーターの「多く」は嫌いである。「多く」と書いたのには理由があり、実際にある出来事の当事者になる、あるいは現場で活躍をして、その中の体験で持って、提言をする、あるいは批判をするといったことであれば良いのだが、多くのコメンテーターは様々な所の傘に隠れて言いたい放題言って、誤った発言をしても謝罪しない(ひどい人は開き直るような […]

うわさとは何か – ネットで変容する「最も古いメディア」

「人の噂も七十五日」という諺がある。それはうわさがあったとしても最大で75日経てば消える、つまりは長続きしないと言うものであるのだが、最近ではネット広がりを見せており、75日はおろか、1年以上続くようなこともあるため、この諺は死語になりつつあるのかもしれない。 それは置いといて、うわさは様々な所で影響を及ぼすのだが、そこにもまた「歴史」とともに変化をしている。本書はそのうわさの影響力と要因、そして […]

今すぐ本を出しなさい ビジネスを成長させる出版入門

著者の水野様、および秀和システム 中野様より献本御礼。 私の周囲には出版ビジネスを行っている方々がけっこういる。もっとも私自身「書評家」としてやっているだけに、その関係している人とも多く出会っているせいかもしれない。ちなみに本書の著者は11年もの間、ビジネス書の世界の中心にいる人物の一人であり、10年ほど前から出版セミナーを主宰し、さらには出版社を2社経営しており、多くの著者、さらには出版をプロデ […]