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シリーズ「『貞観政要』を読む」~9.巻八<務農><刑法><赦令><貢賦>~

<論務農第三十> 巻八の冒頭は農業政策について論じた所です。 —————————- 貞觀二年,太宗謂侍臣曰:「凡事皆須務本。國以人為本,人以衣食為本,凡營衣食,以不失時為本。夫不失時者,在人君簡靜乃可致耳。若兵戈瘻動,土木不息,而欲不奪農時,其可得乎。」 ——R […]

シリーズ「『貞観政要』を読む」~8.巻七<儒學><文史><禮樂>~

<崇儒學第二十七> 中国大陸や朝鮮半島で重宝された「儒学」の重要性について議論をしたところです。 —————————- 貞觀二年,太宗謂侍臣曰:「為政之要,惟在得人。用非其才,必難致治。今所任用,必須以德行、學識為本。」諫議大夫王珪曰:「人臣若無學業,不能識前言往行,豈堪大任?漢昭帝時,有人 […]

シリーズ「『貞観政要』を読む」~7.巻六<倹約><謙譲><仁惻><慎所好><慎言語><杜讒邪><悔過><奢縱><貪鄙>~

<論儉約第十八> 巻六の最初は倹約について議論を行ったところです。太宗の政治の特徴の一つとして、民のために、自ら「倹約(節制)」に徹したと言われています。 —————————- 古人雲:『不作無益害有益。』『不見可欲,使民心不亂。』固知見可欲,其心必亂矣。至如雕鏤器物,珠玉服玩,若恣其驕奢, […]

シリーズ「『貞観政要』を読む」~6.巻五<仁義><忠義><孝友><公平><誠信>~

<仁義第十三> 巻五の最初は、人間としての根本の一つである「仁義」とは何かについて君臣と臣下が議論を行ったところです。 —————————- 貞觀元年,太宗曰:「朕看古來帝王以仁義為治者,國祚延長,任法禦人者,雖救弊於一時,敗亡亦促。既見前王成事,足是元龜,今欲專以仁義誠信為治,望革近代之澆 […]

シリーズ「『貞観政要』を読む」~5.巻四<太子諸王定分><尊敬師傅><教戒太子諸王><規諫太子>~

<太子諸王定分第九> 君子の子供である太子との接し方について説いた章です。 —————————- 昔魏武帝寵樹陳思,及文帝即位,防守禁閉,有同獄囚,以先帝加恩太多,故嗣王從而畏之也。此則武帝之寵陳思,適所以苦之也。且帝子何患不富貴,身食大國,封戸不少,好衣美食之外,更何所須。而毎年別加優賜, […]

シリーズ「『貞観政要』を読む」~4.巻三<君臣鑒戒><擇官><封建>~

<君臣鑒戒第六> 巻三の最初は君臣としてのあり方・戒めについてのやりとりを取り上げたものです。 —————————- 貞觀六年,太宗謂侍臣曰:「朕聞周、秦初得天下,其事不異。然周則惟善是務,積功累德,所以能保八百之基。秦乃恣其奢淫,好行刑罰,不過二世而滅。豈非為善者福祚延長,為惡者降年不永。 […]

シリーズ「『貞観政要』を読む」~3.巻二<任賢><求諫><納諫>~

<任賢第三> 第二巻の最初は「任賢」ですが、ここでは君主に使え、諫言を行った臣下たちを詳しく紹介しております。 1.房玄齡 —————————- 房玄齡,齊州臨溜人也。初仕隋,為隰城尉。坐事,除名徙上郡。太宗徇地渭北,玄齡杖策謁於軍門,太宗一見,便如舊識,署渭北道行軍記室參軍。玄齡既遇知己, […]

シリーズ「『貞観政要』を読む」~2.巻一<君道><政體>~

さて、今日から貞観政要の中身に入っていきます。ただ、全文取り上げる事は難しいため、それぞれ重要なエッセンスとなるところを取り上げ、解説していく形といたします。漢文も取り上げますが、あくまで「解説」ですので通釈や古語訳、日本語訳はしません。ご了承ください。 <君道第一> 最初は「君主」としてのあり方としてどうあるべきかのやりとりを集めています。ちょうど太宗が皇帝に即位し始めた頃であり、このころから臣 […]

シリーズ「『貞観政要』を読む」~1.はじめに~

中国大陸の古典作品には「論語」や「孟子」「老子」「韓非子」などが挙げられます。とりわけ「論語」はビジネス書としても数多く挙げられており、もはやビジネス古典のスタンダードとして挙げられることが多いです。著名な経営者の多くは「論語」を中心とした経営理論を構築させている方も少なくありません。 では、今回から取り上げる「貞観政要(じょうがんせいよう)」はどうでしょうか。 その名前自体知る人は少なく、中国大 […]

WHYから始めよ!―インスパイア型リーダーはここが違う

諺に「隗(かい)から始めよ(または、「隗より始めよ」とも言う)」と言うのを連想してしまう。その意味は、 「大事業をするには、まず身近なことから始めよ。また、物事は言い出した者から始めよということ。」 とある。大事業を興すためのリーダーとして成功するためにはまず身近な所から「YWHY」を用いることで、成し遂げると言う意味では本書のタイトルとつながりがあるのかもしれない。 本書はその「WHY」の見つけ […]