TAG

世代

「上から目線」の構造

最近世の中の人々は「上から目線」でモノを言う人が多いのだという。意識しなくても、相手に対して「できていない」と批判したり、威張り散らしたりするなど、若者から中高年に至るまで幅広い年代で「上から目線」でモノを言っている。本書はなぜ「上から目線」になっているのか、心理学的な観点から考察を行っている。 第1章「なぜ「上から目線」が気になるのか」 「あの人上から目線でモノを言っている」と言うような言葉をよ […]

ジェネレーショノミクス~経済は世代交代で動く

あまり聞き慣れない用語である「ジェネレーショノミクス」だが、「ジェネレーション(世代)」と「エコノミクス(経済分析)」を掛け合わせた造語であり、世代論に基づいて経済的な変化が起こると言うこと説いている一冊である。先の「ジェネレーション」の議論、いわゆる「世代論」は往々にして「若者論」に偏りがちになっていくが、本書では「世代交代」にフォーカスを当てて経済の循環と変化について取り上げている。 本書では […]

いい奴じゃん

多くの新入社員は研修が終わり、いよいよ本当の意味で社会人人生のスタートである。大いなる社会の荒波に揉まれて図太くもあり、強く生きることが求められる時代である。 その一方で、「ロストジェネレーション(通称:ロスジェネ)」と呼ばれる世代はバブル崩壊の煽りを喰らい、大工など学校を卒業しても就職先が見つからない。見つかったとしてもリストラにより首切りの対象となり職を失うといったことになり、路頭に迷う人も出 […]

「嫌消費」不況からの脱出

一昨年の話に遡るが「「嫌消費」世代の研究――経済を揺るがす「欲しがらない」若者たち」という本で、私たちの世代の「嫌消費」について分析を行った一冊を紹介したが、本書はその続編として「嫌消費」世代が台頭したとき、その不況から脱出する方法を提言している。高度経済成長期でモノは急速に豊かになり、飽和状態になっていったのだが、その反動が「失われた10年」を経てやってきたと言える。不況の中でももっとも「厄介」 […]

絶望の国の幸福な若者たち

雇用不足や貧困化、さらには人間関係の「希薄化」が目立ち、「絶望」と言う言葉も現れ始めた。とりわけその割を食らっているのが私たち「若者」と呼ばれる世代である。 しかしその「若者」も一世代、二世代上の人々から「近頃の若い者は~」というような「俗流若者論」をふるう人もいる。 この「俗流若者論」は紀元前、古代ギリシャの時代から言われ続けてきており、今もまたそれが生き続けている。 本書はその「若者論」の変遷 […]

あたりまえだけどなかなかできない 働く男子(ひと)のルール

明日香出版社様より献本御礼。 「働く男子」というと皆様は何を想像するのだろうか。「男性」ではないことを考えると私のような世代の社会人、つまり社会人3年、ないし5年目以内の人たちのことを指しているのかもしれない。 その人達はこれからどのようにしてキャリアを構築していけばよいのか、どのように仕事を行い、どのように生きていけば良いのかについて100のルールに纏めている。 1章「夢が見つからない人へ」 仕 […]

ジェネレーションブラザーズ

(株)オトバンク 上田様より献本御礼。 私は前身のブログ「蔵前トラック」、そして当ブログを合わせて3年2ヶ月書評を行ってきたが、まさか漫画を書評するのは夢にも思わなかった。もともと漫画もよく読んでいるが…。 それはさておき、本書はバブル世代、氷河期世代、そしてゆとり世代の3兄弟を描いている。 バブル世代というと、ちょうど就職戦線は圧倒的な「売り手市場」と言われており、説明会だけで即内定、人によって […]

シンプル族の反乱

みなさんは「シンプル族」についてどのような人を連想するのだろうか。 ・地味でシンプルな衣装しか着ない。 ・食事も簡単なもので済ます。 ・家賃の安い所で住んでいる。 と思ってしまう。 しかし「シンプル族」、そしてそれを誕生させた要因は高度経済成長期以降からあった「モノの裕福」から「心の裕福」に願望のベクトルに変わったことにある。また「失われた十年」のまっただ中で親の背中をみて成長していただけに「貯金 […]

不安定社会の中の若者たち―大学生調査から見るこの20年

私は1985年生まれであるので「若者」に分類されるだろう。今言われている「若者」というと「就職氷河期」という名の就職難にさらされ、さらに格差社会にもさらされた「貧困」や「ロストジェネレーション世代」、さらに私たちの世代、通称「カーリング世代」を言っている。 毎度のことながら「最近の若い者は…」という俗流若者論が所々言われる。だが昔の「若者」は一体どうなのか、どのような経緯でこういった「若者」に変わ […]

お前が若者を語るな!

本書は日本に蔓延る「(俗流)若者論」「世代論」を徹底的に批判している。よく言ったというものが多い反面、痛快とも覚えるものが無かったのが残念でならない。著者が最も批判のターゲットにしたのが社会学博士の宮台真司である。次いで多かったのが精神科医の香山リカである。本章はその人たちを中心に批判しながら「若者論」の現状について糾弾している。 第一章「「転向」した若者論者――若者論「で」10年が失われた」 こ […]