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中公新書

日本の地方議会-都市のジレンマ、消滅危機の町村

今となっては国会などの国政が毎日のように取り上げられているのだが、議会自体は何も国会ばかりではなく、都道府県や市区町村などの地方議会も存在する。しかし国とは異なり、地方それぞれの事情が絡んでいるところもまた地方議会の特徴としてあるのだが、どのような議会の事情があり、そのことによる国とのジレンマが出てくるのか、本書は地方議会そのものを取り上げながら現状と改革も追っている。 第1章「強い首長、弱い議会 […]

ショパン・コンクール – 最高峰の舞台を読み解く

ピアノの音楽コンクールの最高峰である「ショパン・コンクール」、舞台はポーランドで行われ5年に一度行われる。ピアノコンクールではあまりにも有名で後にアニメ化されたマンガ「ピアノの森」の舞台にもなったほどである。次回行われるのは2020年であるのだが、本書は最近行われた2015年のことであるのだが、その舞台は私たちの想像を遥かに超えるものだった。 第一章「2015年の予備予選」 もっともショパン・コン […]

社会学 – わたしと世間

「社会学」と言うととっつきにくいように見えて、私たちの生活に密接することが多々ある学問である。もっとも「社会現象」といった家族やコミュニティ、さらには時事的な要素に至るまで社会学的に読み解くことができるためである。もっとも「世間」や「空気」を考察することもまた「社会学」の要素として挙げられる。 本書はその「社会学」とはいったい何なのか、その定義や学術的な研究も含めて読み解いた一冊である。 第一章「 […]

詭弁論理学

元々本書は今から43年前の1976年に出版された。よくある「論理学」はかなりとっつきにくい部分があるのだが、本書はわかりやすい形式にて書かれているため、ある種の「入門書」として、「論理」を学ぶための「言葉遊び」としての要素があり、とっつきやすく作られている所で人気を呼び、本書は現在になぞらえて改版した一冊である。 本書は「論理的」を学ぶよりも「論理」や「詭弁」について言葉遊びの如く学ぶことができる […]

古田織部 – 美の革命を起こした武家茶人

戦国武将でありつつ、有名な茶人がいる。その名も古田織部(古田重然)であり、2011年にアニメ化されたマンガ「へうげもの(「ひょうげもの」と読む)」のモデルでもある。そもそも古田織部自身について「宗湛日記」にて「へうけもの」と呼ばれていたことがルーツと言える。もっとも「へうげもの」や「へうけもの」は字音仮名使いにおいて「おどけた人」「ふざけた人」を意味している。武将でありながら茶人であったという事に […]

物語 オランダの歴史 – 大航海時代から「寛容」国家の現代まで

元々は「ネーデルラント」と呼ばれたが、古代にはローマ帝国の侵攻により、ローマ帝国、後にフランク王国、神聖ローマ帝国の一部にしか過ぎなかった。大航海時代を経て、16世紀後半に「ネーデルラント連邦共和国」を建国し、実質的にオランダとしての国がスタートすることとなった。本書はそのオランダ(王国)が建国されるまでの歴史と、共和国への道、日本との関係などオランダにおける歴史を「物語」にして表している。 第1 […]

うわさとは何か – ネットで変容する「最も古いメディア」

「人の噂も七十五日」という諺がある。それはうわさがあったとしても最大で75日経てば消える、つまりは長続きしないと言うものであるのだが、最近ではネット広がりを見せており、75日はおろか、1年以上続くようなこともあるため、この諺は死語になりつつあるのかもしれない。 それは置いといて、うわさは様々な所で影響を及ぼすのだが、そこにもまた「歴史」とともに変化をしている。本書はそのうわさの影響力と要因、そして […]

すごい進化 – 「一見すると不合理」の謎を解く

人間に限らず、動物には様々な「進化」を行う。その進化の形は時として相容れられないようなものまで存在もあれば、本書で紹介するほどの「すごい」と評されるほど驚きのものも存在する。その進化の在り方はどのようなものがあるのか、本書はそのことを取り上げている。 第一章「進化の捉え方」 そもそも「進化」そのものの定義が曖昧である。「進化」にしても、どのような形で行っていくのか、端から見て、その逆の意味を持つ「 […]

インカ帝国―大街道を行く

「インカ帝国」は1438年から1533年に存在した帝国であり、南アメリカ大陸における主に現在におけるコロンビア・チリ・アルゼンチンの3国に面していた。中世にわずか100年足らずの国家であるのだが、西欧とは全く異なる文明を誕生したことにより、歴史的な意義が強くある国としてもある。そのインカ帝国の中でできた文明が今もなお国々に残っているのだが、どのように残っているか、そのことについて本書にて取り上げて […]

儒教とは何か

「儒教」は韓国や中国など、東アジアを中心に伝えられている「思想」である。実際に宗教なのかというと本書にて紹介するが、信仰の対象と言うよりも倫理的な基準として表されていることから、必ずしもそうとは言えない部分が多くある。もちろん日本でも「儒教」の教えが浸透している部分があるのだが、果たして儒教はどのように成り立ち、そして東アジアの人々に根付いているのか、その部分について取り上げている。 なお、本書は […]