TAG

中国

愛と欲望の三国志

「三国志」は中国大陸における「後漢」王朝末期における黄巾の乱から晋国が三国を統一するまでの時代のことを表し、それを物語にしたのが「三国志演義」である。この「三国志演義」が成立したのは三国志の時代から後のことである。時代としては「明」王朝の時代であり、具体的な年代は不明であるのだが、書物として最古のものとして1522年のものがある。日本で言えば室町時代後期のころである。 その三国志演義において本書の […]

源匣記 獲生伝

目の前で両親を失ってしまったとある少年が、殺された敵を復讐するために立ち上がった。しかしその立ち上がった旅の中で、とある小さな「匣(はこ)」を賊から略奪したのだが、その「匣」には人智を超える力を宿していた。 そしてその復讐の相手も「匣」を持っており、やがて大きな「大戦」へと進んでゆくこととなる。 本書は「日華融合ファンタジー大戦」とあるのだが、確かにファンタジー的な要素はある。大戦にしても古代中国 […]

人を自在に動かす 武器としての「韓非子」

著者の鈴木様より献本御礼。 中国の古典はいくつもあるのだが、「韓非子(かんぴし)」もまた有名な古典の一つである。その古典では論語などにはなかったリーダー学や帝王学が存在する。その一つとして「人を動かす」為のリーダーのあり方が記されているほどである。本書は人を動かすためのリーダーとしての術について韓非子をもとにして取り上げている。 第1章「人が動くには法則がある」 人を動かすためにはまず人がどのよう […]

厨師、怪しい鍋と旅をする

何とも奇怪な鍋があったものかと思ってしまった。本書はファンタジー小説の類に入るのだが、とある厨師(ちゅうし、料理人のこと)が鍋と出会うことから物語が始まる。しかしながらその鍋は、 「この鍋、作らないでいると人を襲います」(帯紙より) とある。まるで怪物なのかと思ってしまい、なおかつ敵キャラなのかというと、敵でも味方でもない。単純に料理をしてほしいと言う名の「かまってちゃん」のような鍋の印象が強かっ […]

ぼくらの村からポリオが消えた

「ポリオ」とは正式には「急性灰白髄炎(きゅうせいかいはくずいえん)」と呼ばれ、通称は「小児麻痺」としても挙げられる。また英訳すると「ポリオマイアライティス」という。それが略されて「ポリオ」と呼ばれている。日本では現時点では罹患者はごくわずかではあるのだが、ポリオワクチンを巡った動きについては神奈川県を中心に2010年代前半にあった(国産不活化ワクチンの動きであり、国の承認に先立って神奈川県が先立っ […]

本当は中国で勝っている日本企業 なぜこの会社は成功できたのか?

株式会社オトバンク 上田様より献本御礼。 企業の海外進出がめざましいのだが、海外進出をしても海外の文化に受けいられなかったり、情勢が変わったりして撤退をせざるを得ない状況になる企業もある。その中でも中国は人口増や経済成長があり、それに乗じて数多くの企業が中国進出を行ったのだが、その多くは特に政治的な理由に巻き込まれると言ったことがある。しかしながら現在でも中国でも根付いており、なおかつ中国でもビジ […]

Amazon中国輸入効率化マニュアル

サンライズパブリッシング様より献本御礼。 稼げる方法は数多くあり、輸入業でも今となっては様々なものがある。本書で取り上げる「Amazon中国輸入」もその一つだが、中国人を相手に輸入を行い、売上・収入を得ることから「言語の壁」などもあれば、日本にはないリスクが生まれるように思えてならないが、ちょっとしたコツをつかむことさえできれば誰でも稼ぐことができるのだという。その「コツ」を伝授しているのが本書で […]

蚕食鯨呑――世界はおいしい「さしすせそ」

本書で取り上げている四字熟語はそのまま文章にすると、 「ときに蚕のように食べ、ときに鯨のように呑む」 とある。こういった四字熟語は飲み食いのことを言っているように見えて、実は食べるように国を侵略するようなことを形容して表したものである。しかし本書はそのままの意味で、食べ物・飲み物がたくさん出てくるエッセイ集である。 しかし取り上げられる「飲み物」「食べ物」は日本だけではなく世界中のおいしい飲み物・ […]

歌舞伎町・ヤバさの真相

東京都新宿区歌舞伎町。私自身はあまりそこに行くことはなく、むしろあまり行きたくない気持ちである。その理由としてかつてテレビで歌舞伎町に関するドキュメンタリーを見て、「歌舞伎町=危険」というイメージを植え付けられているためである(もっとも私自身が東京嫌いであるが)。 歌舞伎町は危険であることはいろいろと見聞きしたのだが、なぜ・どのように危険なのか、ヤバいのかについて解き明かした本はなかなかない。本書 […]

玄奘三蔵、シルクロードを行く

「玄奘三蔵(げんじょうさんぞう)」の本来の名前は玄奘であり、三蔵は尊称の一つとして挙げられている。西遊記で取り上げられている「三蔵法師」は玄奘三蔵がモデルになっている。玄奘はシルクロードを通り、東西の宗教・言語を交わった国々の中でどのような度をしたのか、本書はそのたびの目的と過程を取り上げている。 第一章「不東の旅立ち」 玄奘は中国大陸における唐王朝の初期である7世紀に生きた訳経僧(やっきょうそう […]