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事件

逆向誘拐

企業には様々なデータがあり、その中には「社外秘」と呼ばれるようなデータまであり、社外に漏れることが許されないようなものがある。そのデータをわたって収奪を争うような戦いがある。その戦いの中で本書のタイトルにある「誘拐事件」が起こった。 誘拐事件と言うと人質を取るのだが、本書では人ではなく「機密データ」であるのだが、そのデータは経済的な危機を及ぼしかねないようなことになるのだという。しかしそのデータを […]

COVERED M博士の島

瀬戸内海の小さな孤島を舞台にした物語であるのだが、その舞台にとある医療研究の材料を集め、行うのだが、その「医療」は「美」を追究するものであるという。 その追究に対してある主人公は当選をすることになった。人生に絶望をしながら、そこから脱するために全身整形を受けるのだが、その受ける舞台が孤島というのも突っ込みどころがあるのだが、その舞台で手術・研究を行う博士の死体が見つかった。そこからミステリが始まる […]

どんぶらこ

本書のタイトルを想像するに桃太郎が桃から生まれる前の桃が川に流れるときに出てくる音を表しているのだが、本書はその「流れる音」をあたかも人生のように表している。 しかし「どんぶらこ」と流れる音は一瞬であり、その一瞬の中で殺人事件が起こり、その「鬼」と呼ばれる犯人を追うというような作品である。 その流れがいかにも「桃太郎」のような雰囲気を持つのだが、その流れの中は「桃太郎」で語ることができるほど、簡素 […]

テロリストは日本の「何」を見ているのか 無限テロリズムと日本人

今日ではアメリカをはじめ、中東諸国・ヨーロッパなど様々な国々でテロが発生している、過激派団体によるものが多くあるのだが、政治に対する不満を持った人が単独で行うケースもある。もっとも日本にテロはないと認識されがちであるのだが、22年前に世界を震撼させたあるテロ事件が起こった。そう「地下鉄サリン事件」である。オウム真理教によるものだが、この後日本がテロに襲われる可能性も捨てきれない。そもそもテロリスト […]

ヒワマン日和

「ヒワマン」は漢字に直すと「日和満」という。その「日和満」は何なのかと言うと本書のタイトルにあるヒーローの名前なのだが、そのヒーローは日常の平和の中に満足するというのか、それとも日常の中に織りなす中で出てくる敵なのか、それは何かわからないのだが、日常の中に起こる「事件」は必ずと言ってもいいほど存在する。 ちなみに本書は連作集なのだが、舞台は京都・関東・広島と大きく変わっている。しかしながら舞台は違 […]

産廃Gメンが見た 食品廃棄の裏側

先月の節分では売れ残った恵方巻が大量に廃棄されるニュースを見たことがある。最もそれに限らず、過剰に生産した野菜を廃棄するといったことは私が北海道にいたときにほぼ毎年のようにニュースにて見たことがある。 もっとも私自身もスーパーの食品売り場のアルバイトをしていた時に食べ物を大量に廃棄するといったことがあった。そういったことを体験したとき、子どもの頃父親から「食べ物を粗末にするな!」と怒られたことを思 […]

愛と暴力の戦後とその後

「愛と暴力」という言葉を聞くと後者は戦後の一時代の中で出てきた産物としても挙げられる。しかし「愛」はどこにあるのかというとなかなか難しい。そもそもその両者の言葉には戦後の歴史を紐解いてみると関連付けられるものがある。その関連付けるものはどのようなものか、本書はそのことを論じている。 第1章「母と沈黙と私」 親子愛はどこにでもあるのだが、その「愛」の形は国それぞれである。そのそれぞれであるそのそれぞ […]

悪魔を憐れむ

とある居酒屋の店主からの依頼を受けた匠千暁が難事件に挑み、解決していく作品であるのだが、事件は物語が進んでいくにつれ、複雑なものになっていく。 ちなみに本書の主人公は匠千暁という探偵なのだが、シリーズ化されており、その続編と呼ばれる一冊である。 事件の真相は言えないのだが、事件のトリックを見ないと全くと言ってもいいほど不可解な事件のように見える。最も心霊現象やポルターガイストのような状況なのだが、 […]

ルピナス探偵団の憂愁

本書は「ルピナス探偵団」の続編の一つであり、その中でも本書はその探偵団の中でもメンバーの一人がこの世を去るといったシーンが中心となっている。しかしそのこの世を去った中である事件が起こったのだが、その事件には4人の絆を映し出すような謎があり、それを解き明かすことによって、その亡くなったメンバーとの絆が見え、感動を呼び起こす。 ミステリー作品でありながら、感動を呼ぶような作品といえる一冊であるが、「ル […]

花や今宵の

花は不思議なものである。季節を物語るものもあれば、幻想的なものを醸し出すようなこともあり得る。その花の中で生まれる物語は一体どのようなものなのか。そのことを物語っている一冊である。 物語の舞台は東京ととある集落であるのだが、その共通する「花」とはいったい何なのか、そのことについて取り上げている。 幻想的な雰囲気を醸しているものの本書はミステリー小説である。ミステリー小説であるのだが、事件が起きるま […]