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事故

【S支局発】スクープ

本書の帯に「自伝的小説」と標榜している。経歴にはほとんど記されていなかったのだが、著者は新聞記者であり、週末は作家に勤しんでいる。仕事の立場上はどこの新聞社は描かれていない。 ちなみに本書はとある中高一貫校における運動会における組体操の事故を取り上げている。自ら記者として真実を追っていたこともあり、真実を追う姿と、学校側の隠蔽を行う姿がありありと映し出される。実際に組体操の事故は報道されたこともあ […]

睡眠障害 現代の国民病を科学の力で克服する

日本人の睡眠時間が短いと言われて久しい。今年2021年のブレインスリープ社の調査では2020年では日本人の平均睡眠時間が6時間27分とを比べると、6時間43分と16分伸びたというニュースが出た。しかし世界的に見てもまだまだ短い見方は変わらない。 もともと睡眠は人間としての生活の中で最も欠かせない要素の一つであるのだが、その欠かせない睡眠ができない、いわゆる「睡眠障害」を抱える人も少なくない。その睡 […]

汐凪を捜して―原発の町大熊の3・11

今日で東日本大震災発生から9年を迎える。思えば当時は仕事をしていたのだが、一瞬にして、日常が崩れ去ったことを思い出す。地震発生から繰り返すこと、余震が何度も発生し、一瞬地球の終わりとも思ってしまったほどである。しかしそれ以上に東北をはじめとした地域では自身の他に津波などで甚大な被害を受け、なおかつ福島第一原子力発電所事故により、住み慣れたところから離れざるを得なくなった方々もおり、今日でもまだ帰る […]

トリニティ、トリニティ、トリニティ

本書は近未来を描いたようでありながら、今の社会を鋭く切り込んでいると言える。もっとも舞台は2020年。ちょうど東京オリンピックの年であり、なおかつ東京オリンピックが開催され始めた頃のことを描いている。 しかも事象は「原発事故」、そう2011年に起こった東日本大震災と、福島第一原発のメルトダウンの出来事から2020年の東京オリンピックにて「原発」と言う名の闇が襲うというものである。近未来チックに描き […]

高齢ドライバー

よく事件などでは高齢者のドライバーによる事故が取り上げられている。もっとも私の住んでいる鎌倉でも、高齢者ドライバーの事故の話を聞くことがあるほどである。そもそも高齢ドライバーの事故が起こっている現状は今の社会にも原因の一つとしてある。なぜ社会問題としてあげられるのか、そしてその対策として何を行ってきているのか、本書はそのことについて取り上げている。 第1部「社会問題としての高齢ドライバー」 日本は […]

なぜ2人のトップは自死を選んだのか

私の地元であるために、このことは頭が痛いといっても過言ではない。元々の発端は相次ぐ特急列車の事故によるものもあるのだが、そのことにより、JR北海道の歴代社長が2名自殺をしてしまった。元々の事故の根元の一つとしてJR労組の存在があるとされているのだが、真相は多くの謎に包まれている。 本書はJR北海道の歴代社長2名が自殺した経緯と、JR北海道の深層について、これまで起こった事故(事件)と共に、著者の取 […]

それでも、自転車に乗りますか?

私は自転車にあまり乗らない、というか、大学生になってから頻度が大きく減り、社会人になってからは全くと言っても良いほど乗らなくなった。ましてや川崎にいた頃に何の理由だか分からないけれどレッカーされてしまったため、現在は自転車すら持っていないと言う状況にある。 現在では原則車道が遵守されている中、自転車が歩道を走ると言うケースも少なくない。実際に鎌倉に住んでいて、散歩中に自転車が歩道を走っている人もよ […]

柔道事故

日本の国技の一つである柔道は、学校の体育の授業でも扱われることがある。武器を使わず、手や足腰を使って相手を倒すという武道の一つとして挙げられる。 しかし、柔道はケガと隣り合わせであり、重傷を負ったり、最悪の場合命を落としたりするような重大事故になることさえある。 2012年4月に中学校で武道が必修化したことにより、柔道の授業が多くなった中、本書ではこれまで起こった柔道事故の実態を明らかにし、これか […]

危険学のすすめ

著者は「失敗学」であまりにも有名である。先日も福島第一原発事故に関する第三者機関「事故調査・検証委員会」の委員長に指名されたときには、報道で「失敗学で有名な~」といわれるほどである。 その失敗学から派生してできたのが、「回復力」や本書で紹介する「危険学」である。 この世はまさに「危険」と隣り合わせであるが、本書はその「危険」とはいったい何なのか、そして社会のためにどのように役立つのだろうか、回転ド […]

失敗学実践講義 だから失敗は繰り返される

本書は様々な失敗を分析し、それを今後どのようにして対処するかということを説いた1冊である。ちなみに本書では失敗を分析するために「原因」「行動」「結果」の3つのまんだらを用いている。枝葉状に原因が事細かに書かれているため何が原因かという深層まで突き詰められるところがいい。 その例示をしているのが「六本木ヒルズの大型回転ドア事故」「日本航空の連続トラブル」「JR福知山線脱線事故」「みずほ銀行システム障 […]