エッセイ 小川宏の心に残るいい話 「小川宏ショー」などで知られる名司会者であり、アナウンサーの小川宏氏が昨月29日にこの世を去った。90歳の大往生だった。その小川宏氏の足跡は長らくテレビの世界ではその名を知る人はいないほどだったという。その長いアナウンサー・司会者の生活の中... 2016.12.20 エッセイ書評
書評 蜷川幸雄の劇世界 「世界のニナガワ」と呼ばれ、数多くの芸能人を舞台に上げた演出の鬼・蜷川幸雄が今年の5月に帰らぬ人となった。稽古や本番前のリハーサルなどで怒鳴ったり、物を投げたりすることが多く、そのことから「鬼」と名付けられたといえる。しかしその妥協なき演出... 2016.07.17 書評芸能
時代 しゃらくせえ 鼠小僧伝 私自身も困難があると、本書のタイトルのように「しゃらくせえ!」と言ってしまう。その「しゃらくさい」という意味はいったい何なのか、漢字に直すと「洒落臭い」とあり、 「なまいきである。分(ぶん)をこえてしゃれたまねをする。利いた風である。」(「... 2016.06.23 時代書評
外国人 花の男 シーボルト 日本における歴史の中で有名な外国人は少なくないが、江戸時代、それも開国前の中で最も有名な人物としてフィリップ・フランツ・フォン・シーボルトがいる。シーボルトと言えば医学・博物学者としても有名であり、日本においても様々な蘭学を伝え、さらに日本... 2016.06.09 外国人書評
哲学 自分のついた噓を真実だと思い込む人 「嘘」をつく人は必ずいる。もちろん状況によっては「嘘も方便」ということわざがあるように、嘘を使うことによって好転するようなこともあるのだが、たいていの場合嘘をついてしまうと、自分自身に殻ができ、それでいて「偽りの自分」を演じるようになる。し... 2016.04.11 哲学書評
哲学 眠らない―不眠の文化 人間において「睡眠」は最も大事な要素の一つである。その睡眠をしないという、いわゆる「不眠」をするというようなこともある。ちなみに「不眠」は「不眠症」を始めとした「睡眠障害」に挙げられるような人体的なもの、さらには「24時間営業」というような... 2016.02.13 哲学書評
スポーツ 赤き哲学 「赤き」と書いてあるが、本書の裏を見ると広島東洋カープのユニフォームを着ている選手がいる。表紙・裏表紙に映っている男性こそが著者の高橋氏であるが、1975年から14年間にわたり、広島東洋カープに在籍し、全盛期は世界の盗塁王・福本豊の後継者と... 2014.08.10 スポーツ書評
書評 落語の達人~この噺家を忘れてはいけない! 「落語の達人」というと五代目古今亭志ん生や八代目桂文楽、六代目三遊亭圓生などが挙げられるが、本書では落語をあまり知らない人でも「名人」と呼ばれるほどの落語家をさしておらず、むしろ「通」と呼ばれる方々がファンにとって印象に残る落語家の中から3... 2012.04.03 書評芸能
日本人 後藤新平の「官僚政治」 後藤新平の存在、それは東日本大震災を機に再評価され始めているように思えてならない。というのはその80年以上前、「関東大震災」が起こったがそのときに復興の中心人物だったのが後藤新平その人である。それだけではなく、統治する前は「四害」の一つと呼... 2012.03.06 日本人書評
日本人 二宮尊徳の遺言 かつて小学校では「二宮尊徳(金次郎)像」を建てた所が存在した。しかし最近になって予算の関係から、もしくは現在の様相と馴染まない、本を読みながら歩くことが危険であることを理由に撤去をする所も多いという。 私が二宮尊徳のことを知ったのは小学4年... 2012.02.13 日本人書評