TAG

介護

人は老いる。その時誰がケアするのか

人は誰しも年老う。しかしその「老い」に対してどのように立ち向かうのか、そして誰がケアをするのか、そのことについて取り上げているのだが、老いに関しては生々しい出来事は数多くある。もちろん本書にも氷山の一角ではあるが、事例として取り上げられている。 第1章「山谷に辿りついた「普通」の人々」 物理的な「山谷」もあれば、人生的な部分で波乱のものとなっている意味での「山谷」もある。その「山谷」はどのように遭 […]

ルポ 老人地獄

数年前の話になるのだが映画「老獄-OLD PRISON-」で話題となったのだが、その作品の主演がプロレスラーのアジャ・コングだったこともあるが、それ以上に老人介護の現実をありのままに映し出すことで話題となった。その「老獄」のリアルをルポルタージュで描いているのが本書なのかもしれない。 第1章「下層化する老人たち」 下層化していることでよく話題となるのは、どちらかと言うと若者であるのだが、その若者だ […]

認知症の人とのおつきあい

もしも家族の人が認知症になったとしたら、あなたはどうしたら良いか。それに苦慮をする家族も多いことだろう。自分自身は一人暮らしだが、もし家族ができて、一緒に暮らすようになった時に、そのうちの一人が認知症を患ったことによって接し方を考えていく必要がある。その必要がある接し方をどのようにしていけば良いのか、その方法を取り上げているのが本書である。 第1章「生活をするうえで支障がでたときに」 認知症により […]

介護離職しない、させない

「家族のために、介護のために時間を割くために会社を辞めるしかない」ということをニュースなどで聞くことがある。本当の話かと疑ってしまったが、なんと事実なのだという。そのような状況がなぜ起こったのか、そしてそうさせないためにはどうしたらよいのか、そのことについて取り上げているのが本書である。 第1章「私はこうして介護離職してしまった!」 介護は膨大な時間と労力を要する。それが引き金となって会社を辞める […]

臣女

本書を読んでいくとタイトルは「臣女」というよりも「巨女」と銘打った方が良いのではないかとさえ思った。とはいえ何らかの病気で介護をする姿を、「臣」の本来の意味である「仕える人」という意味合いから「女性に仕える」という意味合いで「臣女」というタイトルになったと言える。ちなみにどのような病気なのかは、本書の根幹に入ってくる(と言うよりも最初に書いてしまったのだが)ため、ここでは割愛する。 最初にも書いた […]

窓の向こうのガーシュウィン

本書のタイトルにガーシュウィンがいるが、ガーシュウィンというと、自分自身吹奏楽をやっていたせいか、歌劇「ポーギーとベス」や「ラプソディー・イン・ブルー」が挙げられる。 ちなみにガーシュウィンという名を持った音楽家は2人おり、前述の曲を作曲したジョージ・ガーシュウィン、ジョージの実兄で、弟と同じくポップスやクラシック音楽に旋風を吹かせた作詞家のアイラ・ガーシュウィンがいる。 本書のいう「ガーシュウィ […]

大丈夫、死ぬまで生きる 碁打ち 藤沢秀行‐‐無頼の最期

今から5年前、ある碁打ちがこの世を去った。 その男の名は、藤沢秀行。 囲碁界最高峰のタイトル戦・棋聖戦で6連覇を達成し、名誉棋聖の称号を得るなど華々しい活躍を見せたのだが、「無頼」とこれほどまでに体現した人物であり、飲む・打つ・買うと言う言葉をこれほどまでに表現した人物は存在しない。しかしその一方で、囲碁の指導は国内外問わず行っており、世界的に活躍した人の中には薫陶を受けた人も少なくない。 破天荒 […]

介護入門―親の老後にいくらかかるか?

超高齢社会であると共に、介護の需要と重要性が高まってきている。しかし介護の現場は「老老介護」「介護殺人」「介護自殺」と呼ばれる程、物騒な事件が後を絶たない。介護保険についても1997年に成立・施行され、2005年に一度改正されてからはほとんど改善できていない状況にある。 本書は「介護」の事について語る入門書、と言うよりも「介護問題」とはいったいどのようなものかを解説する「入門書」と呼ばれる一冊であ […]

「愛」なき国 介護の人材が逃げていく

アベノミクスにより経済は回復の兆候があるように見えるが、業界によっては恩恵を受ける以前からずっと悲鳴を上げている。とりわけ今後ますます需要が増してくる介護業界はことのほか悲鳴の度合いは大きい印象を持っている。その一方で介護現場にて起こっている事件もあり、その中には企業ぐるみで行われているものも存在する。 そもそも介護および介護保険制度は、高齢者の方々への「愛」でもって接するシステムであるが、それが […]

こころを看取る~訪問看護師が出会った1000人の最期

医療や看護、介護も時代とともに変わってくる。医療だけではない、終末の迎え方もまた然りである。最近の経済週刊誌では「エンディングノート」のすすめまで取り上げられており、「医療」と「死」双方の考え方について改める必要がでてきた。 本書は訪問看護・介護の観点から医療・終末について、1000人を越える患者とその家族を出会い、体験した物語である。 第一章「生き方の選択」 生前戒名や尊厳死、延命拒否など医療の […]