TAG

光文社新書

ウチのシステムはなぜ使えない SEとユーザの失敗学

私はSEであり、これまでいくつかのシステムにかかわってきた。インフラから業務系に至るまで、大小かかわらず携わってきた。とはいってもまだ1年ちょっとしかたっていないため、システムの奥深いところ、そしてシステムの大枠を決めるところというのはまだ分からない。 システムを開発するに当たり、システム側とユーザ側の軋轢というのは結構あるのだろう。その軋轢に関しては自分のところで起こった範囲内で思ったことなので […]

精神障害者をどう裁くか

昨月の21日から始まった裁判員制度であるが、まだ適用された裁判の中で目立ったものはないものの、これから裁判員制度の廃止の可能性も含めて議論を深めていかなければいけない。 裁判員制度に限らず刑事裁判で非常に難しいことの一つとして「刑法39条」に絡んだ「精神鑑定」というのがある。とりわけ少年事件ではその「精神鑑定」の在り方について波紋を呼び、論議も呼んでいる。 本書は裁判員制度も含めた精神障害者の裁判 […]

会社に人生を預けるな リスク・リテラシーを磨く

勝間氏の新刊を見るとこう思えてならない。 「中谷彰宏ばりになってきたなぁ」と。 中谷彰宏と言えば当然自己啓発本など800冊以上を世に出している。年齢がもうすぐ50歳なので、著者としていつデビューしたのかはわからないが、一応85年と概算する。というのは博報堂に入社したのが84年だとしての計算なのであまりあてにならないが。85年と概算すると24年間、だいたい1年に33冊ほど出している。月に概算すると3 […]

日本史の一級史料

歴史の説やエピソードにおける意見は史料をもとにして行われる。とりわけ本書に書かれているような「一級資料」はそれについての重大な証拠となり得る。しかし本書を読んで混同してはいけないのは「一次資料」と「一級資料」は基本的に違うという所だけは釘を刺しておかなければならない。 それと本書の主張と相容れられないのがもう一つある。本書で書かれているのは安土桃山時代から江戸時代にかけてであり、それらの歴史を証明 […]

「生きづらさ」について

本書は雨宮氏と萱野氏が現在起こっている「生きづらさ」について対談したものである。「生きづらさ」というと本書では貧困(ワーキングプアやプレカリアート)、それによる若者の自殺の増加によるものである。とりわけ雨宮氏はそういった活動をいくつか起こしている。ちなみに途中では「右翼」と「左翼」の定義について対談しているが、巷では「ネトウヨ」など右翼的な論調で書く人もいる。 それとは逆に左翼的論調で書く人もいる […]

ラッキーをつかみ取る技術

ラッキーと言うのはやってくるのではなくつかみ取るものである。私もそれについては大体その通りである。というのはいくら努力をしていてもツキに見放されてしまいチャンスを逃してしまう、もしク巡り会えなかったということもある。なので自分の努力だけでラッキーをつかみ取るというのは不可能なところもあると私は思う。 しかしラッキーをつかみ取る大部分はとある努力や技術を持ってしてとっているという。前半はごくごく当た […]

足利義満 消された日本国王

足利義満と言えば室町時代初代将軍足利尊氏と後醍醐天皇によって分断された南北朝の統一や、室町幕府の権力強化、さらには金閣寺建立まで尽力をしたという室町時代の中でもっとも有名な将軍の1人にあげられる。 ちなみに表題の「日本国王」だが、これは明国の皇帝から封号が与えられており、実質的な的な日本の支配者に与えられる称号であった。義光は明国と貿易を行うために、数回にもわたって使節を送っていたことからその封号 […]

行動経済学―経済は「感情」で動いている

経済というのはほとんど「机上の空論」で述べられていることが多い。それに普通の人にとって経済「学」は非常にとっつきにくく、どのように経済が成り立っているのかという勉強が必要になってしまう。本書のサブタイトルは「経済は『感情』で動いている」と書かれているところに衝撃を受けたが、中身はやはり経済学の本であったなと。 しかし、大学の講義で行う経済学とは若干違っていることが面白かったかなと。ただ、「感情」で […]

築地で食べる 場内・場外・”裏”築地

築地の食について完全に網羅されている本。まぁ著者が築地王であるため当然といえば当然と言うしかないか。事実築地も観光客が多いためその人たち向けの飲食屋は多いが外れが多いというのがオチだという。著者は初めて来た人でも騙されないようにあたりの店を紹介している。 しかもその店がいかにうまいのかだけではなくその店でのマナーまで詳細に書かれているのでこれを完ぺきにこなせば築地を大いに楽しめるだけではなくちょっ […]