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労働

シン・モノガタリ・ショウヒ・ロン 歴史・陰謀・労働・疎外

元々著者は「物語消費論」を1989年5月に上梓した。その前後からサブカルチャーや消費論を取り上げて、論壇でのし上がってきた。もっとも「物語消費論」は1989年を皮切りに「定本 物語消費論」(2001年)、「物語消費論改」(2012年)と「物語消費論」の変化を論じてきた。 そして本書である。庵野秀明を対抗してかどうかは不明だが「シン」とつけて、現在における「物語消費論」はどのように変化していったのか […]

国家と移民 外国人労働者と日本の未来

言うまでも無いが日本は「島国」であり、江戸時代の末期までは鎖国を行っており、一部の国を除いて国交関係を絶っていた。そのため外国人の受け入れに対しても忌避する人もおり、幕末の開国になってようやくその動きを見せた。しかしながら生麦事件・鎌倉事件をはじめ外国人襲撃・殺傷事件が起こった。 やがて時は過ぎ、いくつもの戦争を経て、観光目的で外国人が日本にやってくることはごく普通の光景となり、さらには仕事や学業 […]

アルバイトの誕生―学生と労働の社会史

本書は労働にまつわる歴史のなかでも「アルバイト」にフォーカスを行っている。元々この「アルバイト」の語源はドイツ語における「労働」や「仕事」を「Arbeit」と綴られていたことから来ている。いわゆる年や月単位における期間限定の雇用形態を表している。 本来であれば非正規雇用の一種であるが、中には期限を設けない正規雇用と同じような定義を持つアルバイトも存在しており、なおかつ派遣社員や契約社員、パートタイ […]

AI時代の労働の哲学

「労働観」や「労働哲学」の変化は時代と共に変わってきている。特に新型コロナウイルス感染拡大により、労働のあり方は急速に変わっていった。それ以前にも在宅やリモートを含めた「テレワーク」の概念の誕生と拡大によること、さらには日本・海外に関しての労働的な事故・事件などもあったことで、変化をしている。日本ではできているかどうかは不明だが「働き方改革」が印象的である。 さらに働き方というと技術革新によるとこ […]

大丈夫、働けます。

「ダイバーシティ」と言う言葉をよく聞く。立場や状況においても尊重し、採用し、育てるといった企業の姿勢を表している。ここ最近では、身体的・精神的事情によらずに採用を行っている企業も見かけるようになったのだが、まだまだ課題が残っていると言う状況にある。 本書は障害や難病を抱えた方々だけでなく、事情により引きこもりになってしまったなど、あらゆる状況から再出発する、あるいはその手助けを行う方々の姿から、こ […]

障がい者だからって、稼ぎがないと思うなよ。

ここ最近起業にて「ダイバーシティ」と言う言葉を使う所が多くなってきた。ようは身体・精神などありとあらゆる場面で多様な人を雇い、育てるという概念が広がりを見せているというものである。もちろん障がい者も例外ではないのだが、障がいの度合いによっては難しい部分も否めない。また障がい者雇用というのも存在するのだが、稼ぎが無いと行ったイメージがもたれやすい。しかし本書は障がい者で働きながらも稼いでいる方々を取 […]

障害者とともに働く

よく「ダイバーシティ」と言う言葉を耳にしたり、目にしたりする。何かというと、 1.多様性。 2.多様な人材を活用すること。「大辞林 第四版」より とある。本書は特に2.を意味しており、多様な境遇があっても人を採用し、「ともに働く」事を見出すための動きを見せている。もっとも「働く」こと自体は、多様性な世の中であっても共通しており、なおかつ希望を持たせる事もまた必要である。本書は特に障害者とともに働く […]

「勤労青年」の教養文化史

「勤労青年」と言う言葉はどのような存在なのかというと、戦後間もない時に、様々な理由から大学に進学せずに、集団就職で社会に出て働く青年たちのことを表している。その勤労青年たちは、東京へ上京することの憧れもあれば、大学における「教養」としての憧れも存在していたのだという。その「憧れ」と文化の変遷はどのようになったのか、本書は勤労青年における教養そのものがどのように根付き、発展して行ったのかについて取り […]

「AIで仕事がなくなる」論のウソ

AIの技術がますます進歩しており、最近ではツールの技術のなかにAIが出てきて、助けになることも少なくない。もちろんそのAIを含めたロボットの技術によって取って代わると言った論者も少なくない。 裏を返すと、今まであった仕事がAIロボットによってできることによって人間としては働ける仕事の種類が少なくなる、あるいはなくなるといったことを主張する方々もいる。しかし著者はAIが進化しても仕事がなくなることは […]

生きるように働く

私にとって働くことは「愉しみ」の一つである。もちろん生活をしていく上で収入を必要になるのだが、その手段の一つとして「働く」ことである。その生きるために「働く」ことを考える方々も多いのだが、本書は「生きる」ことと「働く」ことを同義として捉え、人生そのものを働くことにしている。しかしそこには「生活のため」と言ったことではなく、給料を意識せず、人生そのものとして「働く」方々を紹介している。 Ⅰ.「種を蒔 […]