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動物

動物たちの反乱

今となっては鳴りを潜めているが、高度経済成長から失われた10年あたりくらいまでは郊外の「再開発事業」により、森や山といった自然が切り崩され、自然破壊・生態構造の崩壊が起こった。特にシカの食害やクマの出没などが地域ニュースなどに取り上げられ話題となるほどである。 かつては人と動物はともに共存をしており、「ギブ&テイク」の関係で成り立っていたのだが、その関係がいかにして崩れ、「敵対関係」と見ら […]

猫の品格

普段はあまりいわない話であるが、私は大の猫好きであり、それも野良猫がくると必ず鳴き声の声真似をして振り向いてくるのを楽しみにしている。たまに近づくことがあればその場を離れずじゃれあうこともある。 私事はここまでにしておいて、猫好きの人は野良・ブランドの違いはあれど、好きな人がおり、実際に飼っている人もいる。本書のいう「猫の品格」とはいったいどのような事をいっているのか、そしてどの猫の事を言っている […]

世界を、こんなふうに見てごらん

動物の見る「世界」は実に不思議なものである。本書は動物行動学者が綴った動物の視点と自らの視点をあわせ持ったエッセイ作品集である。 全部で10編のエッセイと1編の講演録が収録しているのだが、チョウをはじめサル、クラゲ、イルカなど多種多様な動物についても描いており、どの動物一つ一つの紹介をしている文章に動物そのものの躍動感を感じてしまうことさえある。動物を見る愉しさ、そしてその行動を知る愉しさを優しい […]

先生、カエルが脱皮してその皮を食べています!

本書のタイトルを見て少し驚いた。というのは蛇やトカゲが脱皮するのはわかるが、カエルも脱皮すること、そしてその皮を食べることに、である。生体の神秘はつくづくおく深く、かつ面白味を感じてしまう。 本書はカエルばかりではなく、ヤギ、カニ、カラス、イタチなど様々な動物の行動、そして人間の奇怪(?) な行動に至るまで面白おかしく考察を行っている。 「ヒキガエルも脱皮する、そして皮を食べるのだ」 本書のタイト […]

日本の動物法

「動物保護」「動物愛護」という動きが強まっている。しかしその一方でそれを謳いながら他国に攻撃を仕掛けるとんでもない輩がいる(別にドコとは言わないが)。 日本に限らず世界には動物に関する条約や法律が存在する。本書は動物法とは何なのか、動物法の歴史はどこから来たのだろうか、動物法は私たちに何をもたらしてくれるのか、そしてこれからの動物法とはいったいどうなるのかについて書かれた一冊である。 第Ⅰ部「動物 […]

なぜ飼い犬に手をかまれるのか

「飼い犬に手をかまれる」となると犬と飼い主の信頼関係が成り立たず、ましてや上下関係が飼い犬の方が上という状態に陥っている証拠である…と言いたいところだが、事実私は犬を飼ったことがないので「飼い犬に手をかまれる」と言われてもピンとこないが、ある程度は理解できる。実家にオカメインコを飼っているくらいである。その「ある程度理解できる」といったのはこのオカメインコのせいかもしれない。指を近づけようとするな […]