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医療

家族という視点―精神障害者と医療・福祉の間から

本書は精神障害者を持つ家族を医療や福祉など様々な観点から描いた一冊である。21世紀は「心の世紀」と呼ばれるが如く、精神障害者を抱える家族は増えていくことだろう。その中で普段ある生活に戻すためには、もしくは、精神障害とのつきあい方をどうしたらよいのか、本書は精神障害者を抱える家族のライフストーリーを基に、精神障害について、そしてそれに対するケアに至るまで考察を行った一冊である。 第一章「精神科医療と […]

命の値段が高すぎる!

「命の値段」とは何なのかというと、簡単にいうと「医療費」のことをいっている。医療費をつぎ込むことにより自分、もしくは他人の命を持続させるということから「命の値段」と形容している。 しかしその医療費もだんだん高くなっている。医療の高度化、さらに国から捻出される医療費が削減されることによって国民負担額が増額の一途を辿っている。 本書はそのような医療の現状について、なぜそうなったのか、そしてこれからの医 […]

先端医療の社会学

医療技術の進化は著しい。特に最新鋭の医療を駆使して病を治療する技術のこと、そして最近叫ばれている病を治療する技術のことを「先端医療」という。医学に関して「時代の最先端」を行くという観点からも「先端医療」と解釈することができる。 「先端医療」と「社会学」、医療にまつわることであれば社会背景や倫理は避けて通れないほど共通性が強く、技術論や学問としての「医学」では罷り通れないことが多い。本書は接点の強い […]

豚インフルエンザの真実―人間とパンデミックの果てなき戦い

ほんの少し前からまた「新型インフルエンザ(H1N1型)」と言うのが話題にのぼり始め、ついに死者も出てくるほどの騒ぎとなった。ちょうど春から初夏にかけて「新型インフルエンザ」の「パンデミック」と言うので騒がれたばかりである。 私の会社でも近所のスーパーマーケットでも消毒用のアルコールが置かれるようになり、手洗いとうがいをするように言明されている。 本書は「パンデミック」研究の権威である外岡立人氏が春 […]

歯から始まる怖い病気

日常生活において歯磨きは欠かせないものである。では「なぜ歯磨きをやるのか」というと、「虫歯」や「口臭」対策、もしくは「歯周病」や「エチケット」などの理由が上がるだろう。 その歯磨きは方法論は違えど毎日の生活において欠かせないものである。 本書のタイトルである「歯から始まる病気」というのは何なのかと考えるが、見た目ではそれほど大したことではないと邪推するが、甘く見ることができない。本書は世にも恐ろし […]

ドクターヘリ―“飛ぶ救命救急室”

「コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-」というドラマが昨年人気を呼び、今年の1月にはスペシャルドラマが組まれたほどであった。ちなみにこの「コード・ブルー」は容態が急変し、緊急組成が必要な患者のことを言っている。「ドクターヘリ」は2007年の7月に特措法が成立し、全国各所に配備されているが、まだまだ必要という声が少なくない。 地震や台風による被害、火山災害などの天変地異が非常に多い日本ではこれか […]

精神科外来

ちょっと前にもいったが21世紀は「心の世紀」である。 最近では「うつ病」などの精神的な病に冒される人が大変増えている。またこれに関する予備軍も多くいることから本書のタイトルにある「精神科外来」というのが急増することが予想される。しかしそれが急増されたからと言っても精神科医の人手不足になることは確実視されており、その人口を増やすべく大学ではそれに関する医学生の人員を増加させる。しかしそれが活躍の場に […]

後期高齢者医療制度―高齢者からはじまる社会保障の崩壊

「後期高齢者医療制度」は今年の4月から始まったがこの施行前後、そして今でも廃止を求める声が非常に強い。「高齢者を食い物にするつもりか」や「これ医者をいたわれ」という言葉ばかり飛び出すが、実際の所「後期高齢者医療制度」廃止後の財源についてどのように確保すべきというところがいまだに見えていないところが民主党をはじめ野党と詰めの甘さではなかろうか。 さて「後期高齢者医療制度」だが75歳以上の人たちはこれ […]

医療格差の時代

「医療はビジネスではない」 これは前身のブログで妊婦たらいまわし事件のときに書いたことである。当時はあまりに無勉だったのですぐに炎上してしまい収拾がつかない状態となった。 それから少しは勉強した為、ちょっとだけ語れるようにはなったものの医療問題は複雑を極めている為どうも的外れになっているような感じがしてならない。 それはさておき、本書では医療格差の現状について生々しく書かれている。ここでも書かれて […]

いま医療現場で起きていること

ここ最近では医療に関するニュースが流れている。医療事故やタライ回し、尊厳死、医師不足など医療の問題は山積している。知っているかどうかは分からないがそれで犯人扱いされるのが厚生労働省もあるが、現役医師たちにも火の粉が降りかかってきている厳しい現実がある。現場の医師たちはどのような現状であるのか現役医師の立場から悲鳴を上げ、悩み、そして怒りをぶちまけている。 第1章では今現場で起こっていることを挙げて […]