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地方

大雪物語

そろそろ冬の時期であるため雪にまつわる一冊を読んでみたくなった。そのため本書のような短編集が見つかった。 ちなみに本書は長野県のとある街を描いているのだが、長野県自体は日本アルプスに面した豪雪地帯の一つであり、本州でも冬は特に寒い地域の一つとしてあげられている。私自身北海道の生まれ・育ちであるので大雪は冬の寒さなども知っているのだが、長野と北海道のそれとは本質が異なるのかも知れない。なぜ「知れない […]

奇跡の村 地方は「人」で再生する

地方には限界集落と呼ばれるような所がある。しかし所によっては「奇跡」と呼ばれるような村も存在する。その村々はなぜ「奇跡」と呼ばれるようになったのか、そこには「人」が媒介としている。その「人」とはどのような人かそれを取り上げている。 第一章「奇跡の村「下篠村」」 日本の出生率は回復傾向にあるのだが、まだまだ低い状況にある。しかしこの下篠村は全国でも有数の出生率の高さ、そして若者たちの「Iターン」の受 […]

データ比較「住みにくい県」には理由がある

日本には47もの都道府県があり、それぞれの文化が根付いている。その根付いている中には廃藩置県以前の「国」と呼ばれていた地域の歴史が挙げられる。その歴史で以て住みやすさや住みにくさが定義づけられているのかも知れないのだが、本書ではあくまでデータを元にして比較しながら生活・教育・治安など「住みやすい」「住みにくい」県はどこなのかを列挙している。 第一章「日本人の所得配分はこうなっている!」 東京を中心 […]

地域の足を支える コミュニティーバス・デマンド交通

地域の足として役立つ交通手段としてバスがある。もちろん路線バスもあるのだが、地域住民の足として根ざしながらもコミュニティーとして成している。しかしコミュニティーバスは地上によって様々な課題があり、なおかつ、バスを廃止してしまった現状がある。その現状と対策について取り上げているのが本書である。 第Ⅰ部「コミュニティーバスの誕生と「ムーバス」の成功」 コミュニティーバスはよくある路線バスとは異なり、安 […]

アシタノユキカタ

「母を訪ねて三千里」という作品がある。本書はその作品に少し似ている部分があった。先述の作品は母を追いかけて遠い国へと自ら旅をした。一方本書の場合は「母を探して」と言う部分で共通するところであるのだが、主体となって動いているのはその母の恩師であり、なおかつ一人ではなく、探している母の娘も一緒に連れてのこと。しかも国跨ぎでなく、地方をまたいで探しに出かけるというものにある。 その旅の中で知ることとなっ […]

古都税の証言―京都の寺院拝観をめぐる問題

京都は昔ながらの景観が売りなのだが、その売りが景観問題を引き寄せている要因となっている。その要因が「古都税」になって出てきており、それが京都全体で「税問題」として取り上げられている。その取り上げられている古都税は一体どのようにして出来上がりどのような議論がなされてきたのか、そのことを関係者や経緯とともに洗い出している。 第一部「古都税問題・景観問題の経緯」 もっとも「古都税」は国の税ではなく、京都 […]

「スーパー新幹線」が日本を救う

新幹線の進化は止まらないのだが、最近では北陸新幹線や北海道新幹線ができ始め、利便性が高まっていくようになった。今後も延伸や新しい新幹線の構想が出てき始めており、様々な交通インフラの充実が期待できるのだが、著者は一極集中から地方創生への一手段として「スーパー新幹線」があるという。そもそもスーパー新幹線とは何か、日本を救うきっかけとなる新幹線はどのようになったらよいのか、そのことを取り上げている。 1 […]

8000万人社会の衝撃 地方消滅から日本消滅へ

人口の右肩下がりが止まらない。下手すると1億人割れを起こしてしまい、8000万人台にまで陥ってしまうという。その8000万人になった時の日本はどのような変化が起こるのか、そして著者は「日本消滅」になるのではないかと指摘しているのだが、その要因と対策を提言している。 第1章「8000万人社会の到来」 日本は1億2000万人強の人口をピークに少子高齢化に伴い右肩下がりの一途をたどっている。その右肩下が […]

インド児童労働の地をゆく

元々日本には「丁稚奉公」という概念があった。そもそも「丁稚」とは、 「商家に年季奉公する幼少の者を指す言葉。職人のもとでは弟子、子弟とも呼ばれる」(Wikipediaより) とある。労働者として弟子となり、雑役などの労働を行うことを総称して表している。形式的には明治維新によりだんだんと減っていき、戦後には全くと言ってもいいほどなくなっていったという。そのことを考えると本書で取り上げている児童労働と […]

地方消滅 創生戦略篇

地方は東京に比べても衰退の一途をたどっており、消滅の危機にある。それは著者の一人である増田氏が2014年に「地方消滅―東京一極集中が招く人口急減」を中公新書にて出版されたときに口火を切った。それから地方は本当に消滅するのかどうか、様々な論者が議論をするようになった。 しかし増田氏はその地方消滅を食い止める手立てはないわけではなく、イノベーションを行うことによって都会以上に発展するきっかけを築くこと […]