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大学

「音大卒」は武器になる

私は中学・高校と吹奏楽部として活動してきた。吹奏楽部の同輩はもちろん、先輩・後輩の中には高校から音大に進学し、プロとして活躍している方も少なくない。しかし音大生の中には音楽教室を経営、あるいは従業員となって働くという人も少なくない。そのことを考えると音大生は武器にならないかと思いきや、それを逆手に就活の武器にできるのだと著者は言う。その理由と武器の作り方・使い方を本書にて示している。 第1部「音大 […]

教養としての認知科学

大学で認知科学を勉強していたこともあり、本書はちょっと面白そうと思い手に取った。そもそも勉強したのが今から10年ほど前になるので、うろ覚えになっている部分もあるのだが、そのうろ覚えになっている部分があることから復習がてら本書を見ていこうと思う。 第1章「認知的に人を見る」 そもそも認知科学とはいったい何なのか、その学問の定義はかなり難しく、思考など目に見えないもの、表情など目に見えるものなど多岐に […]

強烈なオヤジが高校も塾も通わせずに3人の息子を京都大学に放り込んだ話

どのような「強烈」なオヤジなのか気になってしまい本書を手に取った。風貌からして強烈なのか、それとも中身が強烈なのかどちらかなのだが、その中でも後者だけでなく、経歴も含めて「強烈」という言葉が似合うのかもしれない。その強烈な教育はどのようなものなのか、そしてそのことによって息子3人を京大に進学させることができた秘訣を取り上げている。 第1章「強烈なオヤジが高校も塾も通わせずに3人の息子を京都大学に送 […]

ハーバード大学は「音楽」で人を育てる──21世紀の教養を創るアメリカのリベラル・アーツ教育

ハーバード大学というと世界の大学でも最高峰の大学の一つであり、教養にしてもビジネスにしても最高峰のことを学ぶことができる場として知られているのだが、そこでは以外にも音楽教育が行われているのだという。音楽を通じて教養を身につけることをハーバード大学は狙いとしているのだが、なぜ音楽を学ぶことになったのか、そしてその教育はこれからの教養、及び教育にどのような影響をもたらすのか、本書はそのことについて取り […]

科学の困ったウラ事情

科学に関する研究は進んでいるものの、不正や捏造といったことがあり、危機に瀕しているという。有名なものとして今から2年前に起こったSTAP細胞のデータ改ざんによる事件があった。ほかにも科学にまつわる事件や危機について取り上げているのが本書である。 Ⅰ.「危機に瀕する科学」 冒頭にも書いたように今、科学研究の現場は危機に瀕しているという。その理由として研究不正もあるのだが、もっと肝心なものとして「実用 […]

医学部の大罪

言うまでもないが著者は東大医学部出身であり、受験や精神医学に関する本を多く出版してきた。しかし自身の出身である「医学部」を「大罪」と称し、批判をしている。医学部出身だからでこそ言えること、そして医学の現場にいたから言えることさまざまであるのだが、本書はあくまで医療、それも医学部を批判していることを基軸にしている。 第1章「超高齢社会に対応できない医学部―医学部の少ない県ほど、寿命が長く、医療費も少 […]

先生、ワラジムシが取っ組みあいのケンカをしています!―鳥取環境大学の森の人間動物行動学

本書のタイトルからしてあまり想像できないのだが、どのようなケンカになるのか興味を持ってしまう。もっと言うと本書の帯には、 「黒ヤギ・ゴマはビール箱をかぶって草を食べ、コバヤシ教授はツバメに襲われ全力疾走、そしてさらに、モリアオガエルに騙された!」 と記載されている。もうどこからツッコんで良いのか分からないくらい、ツッコミどころ満載のように見えるのだが、真面目に説明すると本書は森の動物がどのような行 […]

笑うに笑えない 大学の惨状

私自身、大学を卒業してもうまもなく7年たつのだが、大学の状況は変化している。今となっては大学全入時代(受験生が全員いずれかの大学に入れる時代)になり、定員割れを起こしている大学も数多くある。もっと言うと、新しい大学が次々と創設され、その一方で少子化による受験生の数も減少している。そんな現状にある大学は具体的にどのような「変化」があったのか、本書はそのことについて取り上げている。 第1章「大学が大き […]

英語以前に身に付けたいこと

今は沈静化しつつあるのだが、2~3年ほど前にある企業が「英語公用語化」する事で、ビジネスに限らず、経済界、さらには日本全体で大論争となった。私自身は英語教育については賛成の立場であるが、それ以前にやることがあるのでは、という疑問を持っている。 著者もその一人で、英語以前に学ぶべきことがあることがあるのだという。具体的にどのようなものなのか、そのことについて紐解いているのが本書である。 第1章「脱・ […]

米国製エリートは本当にすごいのか?

最近ビジネス書を見たり、雑誌を見たりすると諸外国の有名大学、もしくは大学院を卒業している方を見かける。そう言う方々はエリート教育を受けており、自分たちよりもすごい印象を持ってしまうのだが、果たしてそうなのだろうか。 本書の著者はそれについて疑いを持つ一方でそもそも米国の一流大学はどのような教育を受けているのか、そして学生はどのような方々なのだろうか、そして日本人のエリートはこれからどこに向かうのだ […]