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子供

ヒマラヤを越える子供たち

ヒマラヤ山脈といえば最高峰で8848メートルにもなる高峰の山々が連なっているところである。それ故に過酷ともいわれるほどの環境の中で、様々な目的をもってヒマラヤ山脈を越えようとする子供たちがいる。その目的も国としての「事情」があったという。 子どもたちはなぜヒマラヤの過酷な環境をわたっていくのか、そしてその目的とは何か、本書はそのことについて取り上げている。 <第1部> 子供たちがチベットからヒマラ […]

大人の背中―大人が変われば子供も変わる

「親の背中を見て子は育つ」と言うことわざがある。これは、 「子供は、親のやっていることを見て、それがあたりまえのことと思って、自分の常識にしてしまう、ということ」(「ことわざ学習室」より) という意味であり、いかに親が子供に与える影響が大きいかを表している。言うまでも無く親はれっきとした「大人」であるのだが、その大人について、本当に子供にとって道標になっているかというと首を傾げるような状態にある。 […]

大人の直観vs子どもの論理

子どもは好奇心の塊で、直観でなおかつ直情的に行動すると思いがちであり、なおかつ大人は理性が成長することによって、考え方・話し方などが論理的になると思いがちである。しかし本書はそれとは逆で、子どものほうがむしろ大人以上に論理的で、大人の方が直観的であるという。本書はそのように至った理由について証明している。 1.「間違いだらけの私たち」 「人間は間違える生き物」と言う言葉は有名であるのだが、その理由 […]

「ひきこもり」から子どもを救い出す方法

「ひきこもり」が社会問題として取り上げられて久しい。しかし最近「引きこもり」は子どもだけのものだけではなく、青年、さらには中年の引きこもりもあるのだという。 ちなみに本書ではあくまで「子ども」にフォーカスを当て、親たちがどのようにして向き合い、解決をしていくためについて実例とともに示している。 第1章「ひきこもる子どもの本音と向き合う」 本章では「ひきこもる子ども」と書かれているが、実例として18 […]

戦犯の孫―「日本人」はいかに裁かれてきたか

今年で第二次世界大戦、および大東亜戦争が終わってちょうど70年を迎える。その終戦後、A級・B級・C級に戦犯がカテゴライズされ、多くの人が処刑されたり、禁錮刑を受けたりした。1952年にサンフランシスコ講和条約により名誉回復となったのだが、戦犯の子孫たちは今もなおそのことにおける重い十字架を背負っている状態にあった。本書はその戦犯の子孫たちに直接取材を行い、その苦悩について描かれている。 第一章「A […]

ハッピーバースデイ3.11~あの日、被災地で生まれた子どもたちと家族の物語

あの震災から4年を迎えた。復興に向けて歩を進めてはいるものの、未だに傷跡は癒えていない。それだけにもどかしさも感じてしまう。 しかし、悲しみに満ちた震災の中で産声を上げた音がそこにはあった。 それは新たなる命の誕生の音である。 本書は震災前後に生まれた11人の子供の誕生エピソードについて、その前後に起こった震災を交えて紹介している。 もう二度と戻らない失われた命の中で、生まれた命は今もなお生き続け […]

父という病

子供は男性と女性の交わり無くしては生まれない。しかし育てるとなると父・母双方がいても極論を言ってしまえばいなくても育つ。そのため「父」「母」の存在意義は何なのだろうか。そもそも「父親」は必要なのかという議題から子供の精神の観点から論じている。 もっとも本書は「母という病」の続編で、本書と前述の本とで「親」の存在意義を問い質している。もちろん父・母両方が存在する理由は生物学的、と言うよりも遺伝子学的 […]

教室内(スクール)カースト

けっこう学校を取り扱ったドラマや映画、アニメなのであるグループが牛耳っていて、階級みたいなものができているようなものを見る。現実としてそういった事がありうるのだろうか、と言うことを自分自身に問うてみるが、何せ学校を出たのが6年も前の事であり、クラスも分けられているが、「カースト(インドにおける「階級差別」を表す)」のようなことがあったというと、そうではなかった。一応グループはできていたが、階級はな […]

子どものまま中年化する若者たち 根拠なき万能感とあきらめの心理

「近頃の若者は・・・」と言う言葉は今も昔も存在する。もちろん時代の変化があり、なおかつ環境自体も変わっていく中で世代間の差(ジェネレーションギャップ)も存在する。その差について相容れられないような人々が先述の言葉を取り上げている印象が強くある。 話は変わり本書である。本書は若い世代の心の変化を長年見続けてきた精神科医が30年で若者たちの心や傾向が大きく変わったことを指摘ながら、今の若者たちが未来や […]

日本幼児史~子どもへのまなざし

民俗学、さらには日本の歴史の中で小さい子供、つまり「幼児」の歴史はあまり知られていない。むしろ歴史における「重箱の隅」といえるようなものともいえる。 しかし日本の幼児における歴史は解明され始めた。とりわけ大きな発見として、動物学者のエドワード・S・モースが日本に訪れた際に、西欧諸国と比べ、「日本は子供の楽園」とたとえた。西欧諸国では子供を無知を使ってしつけることがよくある光景だった。今の日本では幼 […]