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岩波新書

親権と子ども

「親権」と言っても今し方であれば関係ないのだが、離婚の時にそういった争いが起こることがある。その争いはエスカレートすると裁判に発展するというようなこともあり、なおかつ法改正も度々あった。その親権争いと子どもの境遇はいったい何か、そのことを取り上げている。 Ⅰ.「親権とは何か」 「親権」は簡単に言うと「親となる権利」のことを言うのだが、そもそもその親の権利を主張したり、与えたり、受けたりするなど「親 […]

ルポ 難民追跡――バルカンルートを行く

一昨年から国際問題の一つとして挙げられるのが、「難民」である。その難民は中諸国をはじめ、不安定情勢となった国々の民が希望をもってヨーロッパに渡る。しかしヨーロッパの中では受け入れ・拒否両論が交差しており、なおかつせめぎあいが起こっている。もっともイギリスのEU離脱の大きな要因としてある。その要因がなぜ発生し、様々な国が難民に対してどのように扱ったのか、そのことを取り上げているのが本書である。 第一 […]

人類哲学序説

人類はどのような存在なのかそれをいかにして考察を行うことが「哲学」なのだが、その「哲学」は森羅万象、さらには時間など多岐にわたる。その中でも人のあり方を中心にしているのが「人類哲学」である。その人類哲学のイロハを紹介している。 第一章「なぜいま、人類哲学か」 人類とは何か、そして人間として生きるべき要素とは一体何か、西田幾多郎や鈴木大拙といった日本人哲学者の紹介しながら取り上げている。 第二章「デ […]

『レ・ミゼラブル』の世界

今からちょうど155年前に作られたロマン主義の大河小説がある。その名も「レ・ミゼラブル」。元々は「悲惨な人々」を意味している悲劇なのだが、その悲劇は小説の枠を超え、映画やアニメ、ミュージカルにも展開していった。特にミュージカルの世界では「夢やぶれて」「民衆の歌」は一つの曲として一躍有名となった。そもそも「レ・ミゼラブル」はどのような小説で、その小説を描いたヴィクトル・ユゴーの思想とは何かも併せて取 […]

グローバル・ジャーナリズム――国際スクープの舞台裏

世の中には様々なメディアやジャーナリズムが存在する。そのジャーナリズムでもって新聞やテレビなどに広く伝えられるようになる。そのジャーナリズムの要素として国際的なニュースをどのようにして拾い上げ、伝えられていくのか、そのことを取り上げている。 第1章「世界の極秘情報を暴いた「パナマ文書」」 昨年の3月から5月にかけて世界を震撼させるニュースが出てきた。その名も「パナマ文書」。一体何かというと世界的な […]

モラルの起源――実験社会科学からの問い

モラルと言うと、人間にしかないように思えるのだが、他にも動物にも動物なりの「モラル」があるという。そもそも「モラル」と言っても道徳的な観点で良く語られるのだが、もっとも「道徳」を英語に直すと「moral」とある。そのモラルはどうして生まれたのか、そしてどのようにして社会に浸透してったのか、「実験社会科学」と呼ばれる観点から紐解いている。 第1章「「適応」する心」 人間が生き残るために様々な「適応」 […]

重い障害を生きるということ

人によっては多かれ少なかれ障害を抱えている方がいる。その障害を乗り越えて第一線で活躍する人も少なくないのだが、通常よりも重いハンディを抱えてしまうリスクもある。その心身障害の中でも重度のものを抱えている方々がいるのだが、その方々がどのようにして乗り越え、あるいは乗り越えようとしているのか、本書はその重症心身障害児施設を設立に勤務する医師の観点で乗り越え方を取り上げている。 第1章「重い障害を生きる […]

共生保障 <支え合い>の戦略

「共生保障」という言葉を初めて聞くのだが、簡単に言うと「社会保障政策」の新たな提案として、この「共生保障」がある。しかし今日の社会保障政策は少子高齢化もあるのだが、国の財政枯渇などもあり、なかなかそれができない状況にある。 本書はその社会保障の新たな対策として「共生保障」について提案しているが、その中身とともに現状の社会保障政策からどのような変化が生じるのかも併せて取り上げている。 第一章「制度は […]

ガルブレイス――アメリカ資本主義との格闘

皆さまはジョン・ケネス・ガルブレイスを知っているだろうか。ちなみに私は本書に出会うまでは全くと言ってもいいほど知らなかった。それもそのはずで20世紀最大の「経済学の巨人」と言われていた人物だが、もっともガルブレイス自身が2メートルの身長のため「経済学の巨人(物理)」とも言えるためである。 しかし身体的に「巨人」なだけでなく、経済学としての功績を多く残してきたからでこそ「巨人」と言う名で畏敬の念を表 […]

密着 最高裁のしごと――野暮で真摯な事件簿

民事・刑事ともに法律的に最終的な判断を下す場として「最高裁判所」がある。その裁判所の裁判官は長官も含め全部で15人いる。その15人は衆議院総選挙の際に国民審査が行われ、過半数の不信任で罷免されるような仕組みになっているのだが、現時点で罷免者は一人も出ていない。 それはさておき、最高裁は判決が出る、あるいは裁判が開かれるとニュースになることが度々あるのだが、そもそも最高裁の仕事とは一体のようなものか […]