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岩波新書

生命保険とのつき合い方

私自身は生命保険に入っていないし、現在それに加入する考えはないのだが、もしものことを考えて生命保険を選ぶとして、どのように付き合っていけば良いのか、参考資料として、付き合い方や買い方などを取り上げている。 第1章「生命保険はなぜ必要か」 生命保険についての勧誘を受けることは何度かあったが、その度に聞いていて腑に落ちないことがある。それは生命保険を単にかけるだけなのに、たくさんの特約が出てくるし、契 […]

ルポ 看護の質―患者の命は守られるのか

私自身ここ最近病院には行かないせいか、病院の現状についてあまり知ることがなかった。しかし本書で取り上げている病院では看護の質が落ちてきているという。 しかしこの質が落ちる原因は看護師だけの問題ではなく、そもそも患者が多くなってきたこと、そのことから、しっかりと看護のできる時間や質を担保できなくなったことも一因としてあるように見えるのだが、実際はどうなのだろうか、本書はルポルタージュとして取り上げて […]

タックス・ヘイブン――逃げていく税金

今年の3月末から4月にかけて世界中で「パナマ文書」が話題となった。その文書を巡ってアメリカ・西欧・日本の富裕層や政治関係者の名前が次々と出てきて、「世界的なスキャンダル」と取り上げるメディアも出てきた。やがてほとぼりが冷めることとなったのだが、書店を回ってみると「パナマ文書」にまつわる本が次々と出てきており、中には「緊急出版」という形で取り上げられている。この「パナマ文書」も、本書にて取り上げる「 […]

食と農でつなぐ――福島から

福島といったら5年前に起こった原発事故を機に、帰宅困難区域が続いているところがある。そのことから住まいだった福島から離れざるを得ないようなときもあった。しかし福島に戻った後でも絶望や迷走に覆われる日々が続いた。しかしその希望となる「食」や「農」をつなぐきっかけになるのが本書である。 第一章「手探りの三年間」 福島第一原発事故をきっかけに福島は一変した。農業にしても漁業にしても生産できていても、売る […]

ルポ にっぽんのごみ

ごみを捨てることは日常生活においてよくある行動であるのだが、そのごみはどうなっているのか、小学校などでは勉強しているものの、そこからどのように変化していったのか、私たちでも知られていないところはある。そこで本書である。私たちが捨てたごみはどのようになっているのか、そしてリサイクルやリユースをはじめとした「3R」は功を奏しているのか、そして今行われている分別は本当にごみを減らすこと、そして「3R」に […]

構造災――科学技術社会に潜む危機

災害には大きく分けて「人災」と「天災」がある。人災は人の過ちによる災害である一方で、天災は天候によって起こった災害を表している。しかし人災や天災にしても社会構造を起因している災害として「構造災」というのがある。その「構造災」はなぜ起こるのか、そしてそれを防ぐための手立てはあるのか、本書は知られざる構造災のあれこれについて追っている。 第1章「構造災とはなにか―科学社会学の視点から」 災害は人や天候 […]

考え方の教室

「考える」ことは人間に脳や理性がある以上、当たり前のように行っている。しかしその「考える」を意識的に行っていくためにはどうしたらよいのか、それをどのように行ったらよいのかわからない方もけっこう多く、私自身もそのようなことに陥ったことがある。そのような状況から脱するために、どのようにして「考えて」いったらよいのか、その「考える」ことを行う、そして鍛えるためにはどうしたらよいのか、本書は「教室」という […]

「ふるさと」の発想―地方の力を活かす

自民党はかつて「地方創生」をマニフェストに掲げた。しかしその地方は今、活性化しているのかと言うと、活性化している所もあれば活性化できていないところがあると言いざるを得ない。そんな状況の「ふるさと」の中、所々で試行錯誤を繰り返しながら地方改革を進め、活性化している。本書は現職の福井県知事が地方活性化のために行ってきたことも含めて地方の現状を伝えている。 第1章「地方は、いま」 本章のタイトルからする […]

就職とは何か

今年の3月に大学生の就活が本格的にスタートした。その前にもちらほらと面接が行われたり、説明会が行われたりしているところがあるのだが、本格的には3月からスタートとなる。景気は後退しているとはいえ、未だ「売り手市場」と呼ばれているという。本書はその就職はいったいどのようなものか、そして働くとはどのようなことか、そのことについて取り上げている。しかし本書は2011年に出版されているため、第1章の内容は時 […]

玄奘三蔵、シルクロードを行く

「玄奘三蔵(げんじょうさんぞう)」の本来の名前は玄奘であり、三蔵は尊称の一つとして挙げられている。西遊記で取り上げられている「三蔵法師」は玄奘三蔵がモデルになっている。玄奘はシルクロードを通り、東西の宗教・言語を交わった国々の中でどのような度をしたのか、本書はそのたびの目的と過程を取り上げている。 第一章「不東の旅立ち」 玄奘は中国大陸における唐王朝の初期である7世紀に生きた訳経僧(やっきょうそう […]