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戦争

寺檀紛争! お寺は誰のもの 現代寺院のあり方を問う住職後継争いの記録

家族や会社など、様々な場で「紛争」は起こる。特に会社にまつわる紛争はある種の「泥沼」になることも少なくなく、なおかつ会社どころか日本中を騒がせることも会社の規模によっては行われることもある。 本書は寺院にまつわる後継者の戦いの所であるのだが、寺檀の世界でも起こっているという、寺檀そのものの存続もあるのだが、存続をするための争いもあり、その現場に関わってきた中でどのような一部始終だったのかを振り返り […]

蒙古襲来と神風 – 中世の対外戦争の真実

2013年にウェブマンガとして「アンゴルモア元寇合戦記」が連載され、今も続いており、2018年にはアニメ化された。このマンガのタイトルにある通り「元寇(げんこう)」と呼ばれるモンゴル帝国(元朝)と日本との戦いを表している。 元々元朝が対外侵略の一つとして日本に2度侵攻するも日本が勝利した。その一部始終と、元寇の中でなびいた「神風」の正体などを取り上げている。 第1章「日宋貿易とクビライの構想」 元 […]

アウグストゥス

紀元前にローマ帝国が席捲し、「パクス・ロマーナ(ローマによる平和)」をもたらした。その基礎を築いたのが、ガイウス・ユリウス・カエサルだが、後を継いだのがカエサルの養子であるアウグストゥスである。武装蜂起や内乱などを戦い抜き、ローマ帝国を築き、初代皇帝となった。世界で初めて「帝国」という「国家」をつくり上げ、元首政を敷き、「パクス・ロマーナ」となった。最も大きな功績であるのだが、細々とした功績を挙げ […]

ヴィルヘルム2世 – ドイツ帝国と命運を共にした「国民皇帝」

ドイツ帝国最後の皇帝であり、プロイセン王国最後の国王でもあったヴィルヘルム2世は、一貫した帝国主義を主張し、第一次世界大戦の引き金を招いた。さらにその世界大戦で実権を喪失し、さらにはドイツ革命までもたらされ、退位・亡命し、生涯を終えると言った生涯だった。なぜ彼は世界帝国を目指し、そして第一次世界大戦の引き金を引いたのか、その生涯を追っているのが本書である。 第一章「二人にヴィルヘルム」 ヴィルヘル […]

危険な「美学」

「美学」と言うとセンスや雅といった表現が用いられる。もちろんその美学を通して、感性が伝わり、私たちに届けられる要素がある。しかしその美学は「危険」と隣り合わせである。縁遠いように思えるのだが、実はモノ・コトの善悪を判別しづらくなり、善悪つきにくくなり、取り返しのつかないことになるのだという。そもそも美学とは何か、そして美学におけるリスクとは何か、本書ではそのことについて論じている。 第一部「美は眩 […]

見えない戦争

「戦争」と言うと武器のドンパチがイメージされるのだが、第二次世界大戦後、アメリカ・ソ連との核開発を行うと行った戦争、つまり「冷戦」といったことが行われた。その冷戦後でも実際に戦争が行われたり、あるいはサイバー戦争など武器との戦いを行わないといった見えない戦争が今もなお起こっている。その見えない戦争はどのようなものなのか、そしてどのような展開をしているのかそのことを取り上げている。 1章「日本」 日 […]

現代暴力論 「あばれる力」を取り戻す

暴力というと言葉にしても、武力にしても、さらには圧力にしても、様々なものがある。本書はあくまで武力などの物理的と言うよりも、国家やテロなどのマクロの観点から取り上げる社会的な暴力とは何かを取り上げている。 第一章「国家の暴力―我々は奴隷根性を植えつけられた」 国家は状況によって役割が異なってくる。しかし著者に言わせると国家そのものが「暴力装置」であり、その暴力によって私たちは奴隷根性を植え付けさせ […]

項羽と劉邦、あと田中

「項羽と劉邦」とは、中国大陸において紀元前200年代に起こった「楚漢戦争(そかんせんそう)」を表しており、秦王朝を滅ぼした項羽(項籍)が、自ら「西楚の覇王」と名乗り「楚」を都にした国をつくった。一方の劉邦は漢王となったが、その2つを中心とした戦争が「楚漢戦争」である。当初は項羽が優勢だったのだが、劉邦が立て直し、項羽を破ったという戦争である。最終的に項羽が劣勢に立たされ、なおかつ敵対するものに囲ま […]

娼婦たちは見た イラク、ネパール、中国、韓国

売春をするところは世界中探してみるといくつか見つかる。もちろんそれを中心にした場所はいくつかあり、日本でも東京の吉原や川崎の堀之内など数多くある。本書は特に海外における売春の実状を追った一冊であるのだが、特にアジアの娼婦たちが中心となっている。 第一章「戦争とテロとポルノ―イラク」 2003年に「イラク戦争」が勃発し、今となってはISILのテロが続発している。その続発している中で慰安を目的とした娼 […]

3000年の叡智を学べる 戦略図鑑

著者の鈴木様より献本御礼。 「戦略」の在り方・手法は時代と共に変わってくる。本書はその戦略について古代から現代に至るまでのことを取り上げているのだが、どのような戦略を行ったのか、戦争もあれば、商業的な競争に至るまでのことについてを、タイトルに「図鑑」と冠しているだけあり、図や漫画などもあり、分かりやすく提示している。 第1章「古代・中世・近代の戦争戦略」 孫子やカエサル、チンギス・ハンやマキアヴェ […]