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戦争

ロシア 語られない戦争 チェチェンゲリラ従軍記

ロシアというと今年の2月にソチでオリンピックが行われた事が記憶に新しい一方で、3月辺りからクリミア独立について欧米諸国と対立していると言う印象も捨てきれない。現在のロシアは資源による経済発展は目覚ましい一方で、踊り場にさしかかっており、資源の輸出や技術協力を求めて日本をはじめとした国々との外交を行っているのだが、先述の出来事により、なかなか上手く行っていない側面がある。 その一方でロシアは前からチ […]

戦争は女の顔をしていない

戦争という「異常」な雰囲気の中で、老若男女という差別が無くなってしまう。当然女性も男性の兵士と同じように殺される。むしろ何でもありのような状態の中で真っ先に抹殺されるのは弱者(女・子ども・老人)になってしまう。 そのような状況の中で老若男女はその人なりの顔はしなくなる。当然女も例外では無い。 本書はソ連の従軍達の写真と共にインタビューを掲載している。いずれも第二次世界大戦の中でソ連の従軍として戦地 […]

なぜ若者は老人に席を譲らなくなったのか

何か「俗流若者論」のようなタイトルを見ているようでならないが、それに対する意見はここでは述べないようにしておいて、戦前の教育では、「修身」という授業があり、日本人としての人徳、マナー、美学などを学ぶ重要な授業となった。しかしこれが「軍国主義の象徴」と見なされ、なくなってしまった。代わりに出てきたのが「道徳」という教科なのだが、本当のところモラルを身につけられているのか全くの謎である。 本書は古き良 […]

世界最悪の紛争「コンゴ」

コンゴ民主共和国(以下:コンゴ)では、2007年8月にウガンダ側の「ヘリテージ・オイル社」とコンゴ側とで、石油を巡り、交戦状態にあった。事実上のウガンダとコンゴの「戦争」と呼ばれるような状態であった。この紛争は現在も続いており、毎年4万5千人ほど命を押しているのだという。ただ、一つの光明が見えたのは今年の2月、国際連合による「安定化協定」がコンゴやルワンダを中心に調印されたことにある。しかしそこに […]

C級戦犯がスケッチした巣鴨プリズン

「巣鴨プリズン」というと、東条英機をはじめとしたA級戦犯7人が絞首刑となった場所としても知られており、東京裁判にかけられた被告達が修養された場所としても知られている。その収容された人の中にはC級戦犯として服役していたある人物が500枚ものスケッチにしてしたためている。獄中生活を「日記」「手記」と言う形で、文章にして記録していたものは重光葵、笹川良一をはじめ何人かが書籍にして表されていたのだが、スケ […]

SL機関士の太平洋戦争

大東亜戦争(太平洋戦争)は様々な記録・記憶が残っているが、本書はSL機関士の観点から大東亜戦争とは何だったのか、元機関士の証言をもとに綴っている。大東亜戦争前は日本本島もさることながら、満州や台湾、朝鮮半島での近代化も行われてきたのだが、中でも鉄道は輸送機関として貴重なインフラ資源だった。 第一章「機関士を目指した愛国少年たち―14歳で機関区の門を叩く」 戦前、SL機関士は少年にとって憧れの職業で […]

サイバー時代の戦争

今世界中では大小問わず戦争・紛争が起こっている一方で言論やサイバー、外交などで見えないところで「戦争」が起こっている。日本は武器の戦争は憲法9条で認められていないが、外交やサイバー、言論における「戦争」に対抗することができる。 見えない戦争の中で「サイバー」は、とりわけ私たち国民の目には見えない戦争と位置づけられており、日本としてもあまり認知され知無いだけに対策は急務と言えよう。 本書はめくるめく […]

兵隊先生~沖縄戦、ある敗残兵の記録

沖縄戦― それは、大東亜戦争において、もっとも悲惨な戦いの一つだった。兵隊や県民など多くの民が戦死し、その数は10万人以上にものぼる。その戦争の中で殺された者、自決した者、それぞれの魂が「ひめゆりの塔」に祀られている。 その過酷で、かつ悲惨な状況の中で、一つの光があった。日本兵として戦うも重症を負い、避難民キャンプに行き着いた。その先の小学校で教師となった。 本書は悲惨な戦いのなかにある一つの尊い […]

サイゴン ハートブレーク・ホテル~日本人記者たちのベトナム戦争

「冷戦」の象徴としてあげられるものとして「朝鮮戦争」のほかに「ベトナム戦争」が挙げられる。その「目と南無戦争」を巡って、日本では「ベ平連(ベトナムに平和を!市民連合)」などがつくられ、デモ活動が起こった。アメリカでも同様にデモ運動が行われたという。 そのベトナム戦争は泥沼化し、混迷を極めたが、そこに赴き、実体を伝え続けたジャーナリストやカメラマンたちがいた。本書はその方々の群像を追っている。 第一 […]

1941 日系アメリカ人と大和魂

1941年と言えば、12月8日に日本が真珠湾へ攻撃を行い大東亜戦争が開始された年であった。当時から日米関係が緊張状態にあり、いつ戦争が起こってもおかしくないような状況に陥っていた。 日本では政府による英米文化そのものを楽しむこと自体御法度とされ、米国では日系人に対する強制収容も行われた。 本書の著者は2001年からアメリカに在住し、日系アメリカ人社会と出会った。その出会いから第二次世界大戦から始ま […]