TAG

政治思想

ネット右翼とサブカル民主主義

私が書評を始めてまだ間もない時は新書が中心であった。そして徐々にネット右翼とかに興味を持ち始めてそういった関係の本や歴史本にシフトしていったことをよく覚えている。今となっては歴史本は変わらないのだがネットとかからビジネス本の書評に変わった。月日が経つのは恐ろしいもので、これからどの本を書評の中心になっているのかわかったものではない。本書を手に取ったのはいままでどういったことを書いたのかを思い起こし […]

反米主義

来年1月にオバマ大統領が誕生するが、その準備として数々のポストが埋まった。予備選挙の時のラインナップでは「親日派」が多かったのに対し、今ではヒラリーなどの「親中派」が目立つようになった。おそらく日米同盟下で日本の立場はブッシュ政権ではまだしもこれからのオバマ政権下では非常に厳しい状況に立たされることだろう。 それはさておきアメリカニズムと呼ばれる押しつけ型の民主主義は暴走が続き、国際連合の大義を破 […]

愛国の作法

「愛国心とは何なのか」 一昨年の教育基本法の改正によって「愛国心教育」が盛り込まれたが、具体的に「愛国心」というとナショナリズム(全体主義)にもなれば「愛郷心(郷土愛)」なのか定義に揺れる。 本書はそういった愛国心を様々な観点から掘り下げられている。まず第1章においてなぜ現在「愛国」なのかと定義しているが、私がここで気になったのは「「愛」することはどんなことか」である。 著者の意見の前に鈴木邦男氏 […]

世の中がわかる「○○主義」の基礎知識

私自身書評を多く行っており、民俗や政治・国際情勢に関しての文献を数多く読んでいる。しかしその中で「ナショナリズム」や「アナーキズム」、「リベラリズム」など「○○主義」や「○○イズム」と言う表記をいやと言うほどよく見る。実際にそれについて調べることも行っていて、ある程度までは知っているものの、全部わかっているほどでもない。と言うよりもそもそも定義自体が揺らいでいるものもあるので自分としてはこうだとい […]

ネオリベ現代生活批判序説

ネオリベ(ネオリベラリズム)は新自由主義であり。最近言われるようになってきたものである。90年代にハイエクが提唱してからその名が定着してきたが実際に小泉政権や安倍政権で行ったことはね織部の範疇にはいる。 さて本書ではそのネオリベ思想を批判しながら解説している。まず冒頭に入るのは埼玉大学と埼玉りそな銀行との提携による批判について書かれている。ネオリベを悪い部分を象徴する1つと言えよう。さて本書とはず […]

愛国者は信用できるか

右翼団体「一水会」の顧問であり、右翼の大家ともいわれている鈴木邦男氏。その方が「愛国社は信用できるか」というものだから驚きである。もっと驚きだったのは本書の帯紙に書いてある「三島由紀夫は言った「愛国心は嫌いだ」」ということである。 ハッキリ言って開いた口が塞がらないような気持ちになった。三島由紀夫と言えば1970年に三島事件を起こし戦後民主主義と日本国憲法を批判し、独自の天皇観を檄文に記して割腹自 […]

弄ばれるナショナリズム

本書は日本や中国では「ナショナリズム」というものが蔓延っている。それを排除し真の日中関係を気付こうというのが著者の狙いかもしれない。 しかし隣国というのは永遠に仲良くなれない。中国に関する執拗な日本批判、とりわけ戦争責任論については強く謝罪を要求している、現に日中友好条約にて謝罪しているし90年代には何度も謝罪を行っているのにもかかわらずいまだに謝罪要求を行っている。これでは日中の友好関係は築けな […]