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教育

どうした、日本―中川昭一と宋文洲の不愉快な対話

何か不思議な表題の1冊である。 本書は現財務大臣である中川昭一氏とソフトブレーン株式会社創業者の宋文洲氏の対談本である。簡単にいえば日本人の政治家と中国人の実業家の対談である。いかにも違和感のあり、表題にも書かれているとおり「不愉快」な会話であったように思える。しかし章が進んでいくうちにこういった考えが帯びてきた。 「決してわかりあえない関係ではあるが、「民同士」の会話だとお互いに共通する話題、そ […]

日本を教育した人々

表題からして何か釈然としない感じがする。今の日本を育て上げた外国人は誰なのかを言っているのだろうか。あるいはGHQのように日本を占領下に至らしめて再教育した人たちを挙げているのかという疑問がある。と言うことは寺子屋などの日本独自の教育はこれは海外から入ってきたものなのだろうかという考えさえも起きる。 しかし本書を読んでその考えはどこかに飛んで行ってしまった。本書は「日本を教育した人々」となっている […]

欲ばり過ぎるニッポンの教育

一昨年の教育基本法改正や全国学力テストなど教育に関する問題は後を絶たない。さらに今では「教育格差」や「学力格差」が叫ばれており、今日の教育問題に暗い影を落としている。さらに今では文科省をはじめ多くの教育評論家たちがフィンランド式教育に注目を集めている。PISAの学力調査で世界一になったことが起因となっている。またそれとは逆に詰め込み式教育への回帰を唱えている論者もいる。確かにPISAで世界一になっ […]

誰が教育を殺したか?

学校教育には今も昔も問題は隠されている。しかしここ最近はその問題が深刻化している。学級崩壊やいじめ、さらにモンスター・ペアレントなど教師の側に立ってみれば頭の痛い問題が山積している。教師の側はそれだけではなく文科省や日教組から数多くの事務処理作業を依頼してくる。それにより教師たちは忙殺され、独自の授業を行うというのが難しい状況になる。表題になる「誰が教育を殺したのか」ということを考えると生徒やその […]

脳の力こぶ―科学と文学による新「学問のすゝめ」

本書は藤原氏が川島氏に対して教育や脳に関することについて様々な質問を行い。それを川島氏が答えるというものである。内容は構成自体が学校の授業の如く、教育に関して脳にどのような影響がるのか、それだけではなくそれを取り巻く環境についてどのように影響を及ぼすのかについても言及している。 第1章「学ぶ脳」として1時間目から放課後まで、見事学校の時間割のように章だてられている。まずは1時間目の英語から。川島氏 […]

文明としての教育

文明とともに教育あり。本書はそのことが書かれている。本書の右おり部分には 「国語教育こそ「愛国教育」である」 と書かれている。まさにその通りである。国語というのは日本の文学を触れながらそのときの時代背景や評論に関して理解を深めるための科目である。それとともにその作品について討論や作文を通して批評していくのも国語教育の根幹の1つである。しかし今の国語教育は果たして文学の楽しさを教えているのだろうかと […]

つなげる力

本書は橋下大阪府政の教育特別顧問に就任した藤原和博氏が「夜スペ」など行った教育改革について書かれている。ニュースなどで教育学者や組合などが批判した「夜スペ」であるが自分もあまりよくわからなかったのでこれも同時に見てみようという思いで読んだ。 まず第1章は地域改革、そして学校改革について書かれている。実際これについてはマクロな改革ではあるが非常に面白い。とりわけ「失敗を許す寛容さ」というのは今の教育 […]

競争しても学力行き止まり

昨年の4月に43年ぶりに「全国学力テスト」が再開された。学力の競争原理を身に付けさせるという目的で行っている。私はそれについては複雑な立場である。競争原理は必要不可欠であるが、それによって落ちこぼれをどうすればいいのか、そして学力格差で下に追いやられた学校はどのような立場はどうなるのかという心配もある。ちなみにこのような教育方法はイギリス型教育モデルであるという。 本書はいま日本が行っているイギリ […]

誰も知らない教育崩壊の真実

戦後教育によって日本古来のアイデンティティが崩壊されたといっても過言ではない。しかもそれを促したのはGHQの仕業とも言われているがそうではない。真犯人は日教組による教育方針ではあったのではないだろうか。しかもゆとり教育の推奨によって日本の学力も低下の一途をたどっており、政府はようやくその間違いに気付き授業量を増やすことになったがどこまで回復するのか定かではない。 さらにゆとり教育によって総合の授業 […]

英語より日本語を学べ

表題を見るにまさにその通りと言っていい。本書は国語教育のスペシャリストである斎藤孝氏、日本の国語教育を憂う論客竹村健一氏の共著である。 第1章では読書について書かれており、現在日本では読書を推進する法律まであることを憂いている。私は大学生活の後半で堰を切ったように本を読むようになり、社会人になった今となっては1日に数冊読むようになった。読書を奨励するのはいいが、無理やりというものではなく読書の良さ […]