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文化

昭和特撮文化概論 ヒーローたちの戦いは報われたか

戦後しばらくしてからずっとヒーローものが生まれるようになった。古くは今や亡き作曲家・川内康範氏が生み出した「月光仮面」をはじめ多くのヒーローが生まれた。現在でもヒーローと呼ばれる存在は数多くあるのだが、そのヒーローは報われたのかというと思わず首をかしげてしまう。そのかしげてしまう要因はいったいどこにあるのか、そのことについて考察を行ったのが本書である。 第一章「巨大化したヒーロー」 巨大化したヒー […]

神奈川のおきて

私自身、8年前から神奈川に住んでいる。住み始めてから今まで色々と触れることができたのだが、まだまだ知らないことが多い。そのこともあって神奈川のことについて知りたくて本書を手に取ってみた。本書はその神奈川にはどのような買い物や学校、名物、地理などが存在するのか、「おきて」として取り上げている。 第1章「買い物・グルメ編」 「買い物」と言うと食品スーパーから書店、コンビニなどが挙げられる。もちろん取り […]

眠らない―不眠の文化

人間において「睡眠」は最も大事な要素の一つである。その睡眠をしないという、いわゆる「不眠」をするというようなこともある。ちなみに「不眠」は「不眠症」を始めとした「睡眠障害」に挙げられるような人体的なもの、さらには「24時間営業」というような社会的な要素も本書では定義づけられている。サブタイトルに「文化」があるだけに、社会的な要素も含まれる。 本書はその「不眠」におけるものはいつ頃からでき、それが文 […]

図説 朝食の歴史

朝食というと1日の始めとして重要な儀式であり、なおかつ、1日のスタートダッシュをかけたい時には欠かせないものである。もちろん「食」であるため、生きるためにも必要な「食」を朝に行うことも挙げられる。朝食と言うと、あなたはどのようなものを食べるか。私の場合はご飯ものが中心で、それに味噌汁やご飯に合うおかずを食べると言ったどちらかというと日本らしく、なおかつ質素なものを食べる。 この朝食はいったいどこか […]

くらしの活銅学―健康と衛生に不可欠なミラクルミネラル

私たちの生活の中で金属は切っても切れない関係にある。本書は「銅」について取り上げているのだが、例外なく親しまれている。その身近な存在である銅が、いかにして親しまれているのか、食生活や衛生、そして生活の中の歴史とともに紐解いている。 <食生活と銅> 「銅」というと食器や道具を取り上げているのかと思ったら、実は栄養素の一つとして挙げられることがある。どういったものがあるのかというと「チョコレート」や「 […]

生類供養と日本人

「生類供養」とは本書のまえがきにて、 「「生類」が何なのか、本来は厳密な規定が必要なのかもしれない。だがここでは、生きもの=動物と考えていただいてよい。具体的には、本書で扱っている生きものの全体である(ただし、本来の「生類」にはヒトも含まれる)。そしてわが国においては、「供養」こそが動物の命を奪う、いただく際の罪悪感を薄める「装置」、ないし「行為」または「儀礼」と考えていただきたい」(p.14より […]

ファミリーレストラン―「外食」の近現代史

今となってはごく当たり前にある「ファミリーレストラン(ファミレス)」。元々レストランが家族と外食をすることから1970年代から始まったと言われている。そのファミリーレストランはどのようにして誕生し、愛されているのか、本書はそのことについて取り上げている。 第1章「ファミリーレストラン前史①―外食の誕生」 ファミリーレストランは家族のための「レストラン」であるのだが、元々「レストラン」が変化したもの […]

モンスーンアジアのフードと風土

日本をはじめとしたアジアの地域は「モンスーン」と呼ばれる「季節風」が吹いている。それにより四季折々の季節がはぐくまれ、多様な気候を彩ってきているが、それと同時に風土が生まれ、フードをはじめとした文化が育まれてきた。その育まれてきた文化や風土はどのようなものがあるのか、本書はそのことについてフィールドワークを通じて考察を行っている。 第Ⅰ部「モンスーンアジアの自然と稲作」 モンスーンの影響を受けてい […]

世界が認めたニッポンの居眠り~通勤電車のウトウトにも意味があった!

時期はそろそろ梅雨入りであるものの、「暑い」というよりもまだ「暖かい」時期である。その時期になると、ついウトウトと眠くなってしまい、居眠りをしてしまうことも出てくるだろう。しかし仕事にしても、勉強にしてもそういった居眠りは御法度であり、なおかつ電車内での居眠りは寝過ごしてしまい、遅刻になりかねないケース、もっと言うと終電になると寝過ごし一つで取り返しのつかない事態になってしまうこともある。 居眠り […]

ハプスブルク三都物語 – ウィーン、プラハ、ブダペスト

かつて東欧には「ハプスブルク帝国」が存在し、長い歴史の中で、建造物や音楽など東欧における文化の根幹をなしてきた。そのなしてきた文化の遺産は今でも東欧諸国に根付いている。本書はオーストリアのウィーン、チェコのプラハ、ハンガリーのブダペストの三都市で紡いできた歴史と名所をもとに、ハプスブルク帝国の足跡について追っている。 Ⅰ.「ハプスブルク帝国と三都の歴史」 最初に「ハプスブルク帝国」について書いてお […]